御利益体験談
第11集

石の上にも三年

長崎県KR

(平成14年6月)

 私が蓮華院に初めてお参りしたのは、十年前になります。私は、長い間原因不明の病気で体の痛みがありましたので、特別指導をお受けました。その時のことは今も忘れません。貫主様からは、「月参りを三年間続ければ治る」という御霊示でした。

 寺務所に戻ると宇塚先生から、「あなたが真剣に願えば、十三日の御縁日に何もさしつかえなくお参りに来られるようになりますよ」と言われました。

 不思議なことに、十三日の御縁日に蓮華院にお参りに行くと身体の痛みも少しずつ和らいでくるようになり、毎月のお参りが楽しくなるようになってきました。そしてその三年間に、たくさんのご利益を頂きました。

 その一つは、私の家が国道にかかるとのことで、立ち退かなければいけなくなりました。私の父も、長年体が不自由で寝たきりでしたのでどうしようと思っていたところ、親戚の人が役所に勤めていたので全部やってくれました。これも皇円大菩薩様のお陰だと思いうれしくなりました。

 その父も四年前に亡くなりました。それから一年後、私に結婚の話があり、今の家内と結婚することが出来ました。十年前の私にとって、結婚出来るなど夢にも思えないことでした。

 その年の十月には、何と貫主様のお勧めで得度して準教師にして頂きました。この話も宇塚先生から聞いた時には、まさか私がと思いました。この話がある三年程前に、準教師になっている夢を見ましたので本当にびっくりしました。まさか私に出来るわけがないと思っていたからです。しかし、貫主様直々のお勧めでしたので、全ては皇円大菩薩様にお任せしようと思いました。今ではお任せして良かったと心から思っています。

 私の仕事に関しても大きなご利益を頂きました。昨年の七月に、私の会社で昇格試験があり、私に管理職は向いていないと思っていたのですが、回りの人達から受けないかと言われ、これも皇円大菩薩様がおっしゃっているのだと思い受けた所、合格しまして、今は管理職で人前で話をすることが多くなりました。

 私は、人前で話をするのが苦手な方なので、慣れるのに少し時間がかかりました。今でもあまり上手ではありませんが、やって良かったと思います。

 準教師にして頂いたことも会社での昇進も貫主様の御指導と御霊示に従い、皇円大菩薩様からお守り戴いたからこそのことです。どちらも私には出来ないと思っていましたが、今では良かったと感謝しています。これも十年前の私には、思いも寄らないことでした。

 それから私の家庭の話ですが、母と家内と私の三人で暮らすようになり、温泉旅行に行ったりと、母も長年の父の看病で体が弱くなっていたのですが大分良くなり、周りの人たちからも、「良いお嫁さんが来て良かったね」とよく言われました。そして昨年の十二月六日には女の子を授かりました。母には初めての孫でしたので、大変喜んでくれました。

 これも全て蓮華院様にご縁があったお陰です。そんな母も、今年の一月二十七日に亡くなりました。亡くなる前に孫の顔も見せてあげることが出来、本当に良い親孝行が出来たと思っております。

 この様に「三年の月まいり」に始まった私の信仰生活も十年が過ぎました。この三年間が、私に大きな信仰上の力となっていると思います。思えばその三年間は、貫主様の三年の籠山行と重なっています。何ごとも「石の上にも三年」と言われるように、まずは三年間続けることが大切だと、しみじみ実感しております。

 この三年の月まいりで、毎月貫主様の御法話を拝聴し、信仰のあり方、人生のとらえ方など、多くのことを学ぶと共に、皇円大菩薩様を身近に感じられるようになり、私の信仰生活に大きな指針を与えて頂きました。

 信仰に入られてまだ日の浅い方には、是非この月まいりをお勧めしたいと思います。真剣に願って実行すれば、必ず大きなご利益を頂くことが出来ることは、私自身が身を以て体験させて頂いたことです。皇円大菩薩様、開山大僧正様、真如大僧正様、そして貫主様、本当に有り難うございました。

 この場をお借りして、私ごとを申し上げるのも気が引けますが、家内にもお礼を言いたいと思います。「三年間親身になって母のお世話をしてくれて本当に有り難う」合掌

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