2006年7月7日第356号
幸福ニュース

【 体に対する内観 】

     私は、内観を通して、物事の考え方・捉え方を好転させること が出来た為、それについて書いてみたいと思います。いくつかの 事柄について内観を行ったが、最も印象深かったのは、自分の体 についての内観だった。

 私はこの前体調を崩しました。その時生まれて初めて40度の 高熱を出し、何が怖いのかわからないのに不安で涙が止まらなか った。そばにいて涙をぬぐってくれた母にもちろん感謝している が、私は熱を出して初めて自分の体が健康であることの有り難さ を実感し、また、自分の体について内観してみようという気にな った。

 私は自分の体に、健康であると言うだけで沢山の事をしてもら った。目は初夏に生き生きと繁る草木の青さや空の色、夕焼けの 赤くそまった雲などの自然を始め、大切な家族の表情を豊かに伝 えてくれた。友達や先生、初対面の人とコミュニケーションをと るのに、目はとても大きな役割を担っている。

 鼻は、雨が降る前の湿った空気のにおいや草木のにおいなどの 良い気分にさせてくれるものから、危険なものを察知するために 不快なものも教えてくれた。

 口はたくさんの事を話したり、歌ったり、美味しいものを食べ る為に役立ってくれた。逆に、危険なものも教えてくれた。

 耳も、音楽や言葉、自然の息吹きを感じるために大切な器官で ある。

 手が器用に動いてくれるから、私はピアノやドラムがやれるし、 はしを握れるし、こうして文字を書ける。

 足が動くからこそ、色んな場所に行って新たな発見をすること ができる。他にも、自分の体がしてくれたことをあげれば、きり がない。

 逆に、私が体にして差し上げた事には、入浴があげられる。毎 日体をきれいに洗い、髪も洗う。乾燥している部位があれば、ハ ンドクリームを塗り、傷には軟膏や絆創膏を、筋肉痛になれば、 湿布を貼ったりする。なんだか疲れやすい時には十分に休息をと ったりもしてきた。

 しかし、体に迷惑をかけることも多々ある。私はドジなので、 小さい頃からよく転んだり、刃物を誤って刺してしまったりと、 体には傷がたくさんある。一番大きなものは足の傷で、カッター を使っていたら、手が滑って何針も縫う大きなケガになってしま った。

 また、私は胃の消化できる量が少ないのか、胃の容量自体が小 さいのかわからないが、食べすぎて戻してしまうことが、わりと よくある。美味しそうな物を見ると、満腹でもつい食べてしまい、 結果的に食べ過ぎて眠れず、オーバーした分を戻して眠ることが よくあるが、これは夜中でも胃は働かなくてはならないので、と ても迷惑をかけていると思う。

 さらに、私は無理をしがちである。もちろん休息を取ることは きちんとしているが、少々具合が悪くても、「これくらい大丈夫」 と体に無理をさせ、結果的に本格的に体調を崩すこともある。特 に体調が悪くなければ、夜更かしもつい、してしまう。

 このように自分の体について内観した結果、私は高熱を出して 涙がでたことは、今まで健康であることを当たり前だと思ってい たからこその不安やおそれから来ている。つまり、生まれて初め て体験する高熱により、自分にとって日常のものであった健康が 奪われ、未知の高熱が受け入れられなかったことによるものでは ないかと考えた。

 健康を本当に失ってしまう前に、その大切さ、かけがえのなさ について気付くことができて本当によかった。

 自分の体が自分の思ったように動いてくれないというのが、ど れほど悲しいことか、今回の発熱、そして内観を通して知ること ができた。

 できる限り長い間、自分の体とつきあっていく為に、私は最近、 家から駅まで自転車をこぐようにした。食事も食べ過ぎないよう 気をつけ、間食をどうしてもしたい時には、おにぎりを食べてそ の分のご飯を食事の時に減らすなど、簡単に変えられるところか ら、行動を変化させ始めている。

 無理をしないということが大切なので、これらの活動は、自分 が負担を感じない程度のところまで、その実践をしていこうと考 えている。

【坂村真民詩集】

《 業病ゆえに 》

わたしの一番身近にいて

わたしを一番助けてきたのは

わたしの五臓六腑である

そう気付いてから

わたしは毎暁

仏さまを拝んだあと

五臓六腑さま

この弱いわたしを

よくぞ今日まで

延命させてくれました

更に大願成就のため

御加護を切念しますと

祈願しだした

それからというもの

悩み苦しんできた業病にも

感謝するようになった

それはつまり

業病があるということは

わたしが生きているしるしなのだと

思うようになったからである

ああ業病ゆえに

わたしの祈りも強くなり

もろもろの加護が

はっきりと見えてくる

【仏語集】

 もしも、この身の内に心があるならば、何よりも先に、身の内 のことを詳しく知らなければならないはずであるのに、人々は身 の外のことだけ良く知っていて、身の内のことについては、ほと んど何事も知ることができない。(首楞厳経)

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第352号 小さな世界で一番になる

第350号 日本の教育

第348号 老後の為の内観

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第355号 父の御蔭で内観に

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第351号 酒、パニック障害、愛

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