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2009年5月12日第448号
幸福ニュース

【 とらわれからの解放 27才女性 】

 ハート・スパ(心の温泉)「内観」とは、身近な人々(母また は母親代わりに育ててくれた人、父、配偶者など)に対する自分 自身を見つめるために、

(1)していただいたこと(2)してさしあげたこと(3)迷惑かけたこと、 について、具体的な事実を過去から現在まで相手の視点から調ベ、 色々な事に気付くことにより、幸せになる方法です。

 内観は新しい自己を発見し、人生をリフレッシュする自己開発 の方法として役立っています。さらに非行、不登校、夫婦の不和、 うつ状態、アルコール依存など心のトラブルに対する心理療法と しての価値が認められています。

 現在、日本各地やアメリカ・ヨーロッパに内観研修所が開かれ、 一週間の研修の世話をしています。またNEW一日内観や、家庭 や学校や企業で行う記録内観など、いろいろな形態の内観が開発 され、幸福へのひとつの入り口として、ハート・スパ(心の温泉) NAIKANは新たな展開を見せています。

 今回の方は、父との葛藤や男女関係などの問題を抱えて来られ ましたが、NAIKANでご両親の愛情を再発見し、とらわれ過 ぎていた考えから解放され、前向きに歩み始めました。多分来年 は、嬉しい結婚のニュースを聞けると思います。

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【 とらわれからの解放 27才女性 】

 白と言われれば黒と言いたくなるところのある自分であります ので、内観最初の頃は、両親に対してのお世話になった事の所で、 事実を直視すればする程、「でも」と主観の入ってくる自分との 戦いであったと思います。

 母に対しての気付きと致しまして、私は大好きな母に感謝しつ つも、本当は母の作ったご飯を食べて育ちたかった、もっと甘え たかったという気持ちがありました。

 そして、父からいつも怒られてばかりいる母でしたので、母が 父から怒られないようにと、母を自分が守るということに、小さ い頃はエネルギーを使って過ごしていたと思います。

 思春期に入ると、父に対して自分の意見を言って、父とぶつか り合って向き合おうとしない母に対して、いらだちを感じている 私がありました。

 それが内観をして、母が店にいなければ経営が成り立たず、私 達も大学まで行く事ができなかった訳であり、また、その為に子 育てを祖母にまかせなければならなかった母は、私に対していつ も穏やかに優しく接してくれた母だけに、どんなに無念だったろ うということに気付かされました。

 また、父に対して自分を押し殺してずっと耐えていた姿は、私 の前でケンカをしている両親を見せて悲しませたくないという母 の愛情だったと感じる事ができるようになりました。  これは母の愛情あふれる人柄を知っている自分であれば、とっ くに気付くはずの事ではあろうに、内観してみてやっとその事が 受け容れられたという感じが致します。

 父に対しては、今の自分は当たり前に人が通って行く所でつま づき、自分や両親を傷つけている自分でありましたので、そうい った自分の姿を思っては、父を恨んでいたように思います。父を認めたくないという体の中からの強い抵抗と葛藤が最初な かなか取れないでいました。

 また、父の立場で考えると言われましても、実際の父の気持ち は父にしか分からないことであり、私は自分というフィルターを 通してしか父の立場を推測することしか出来ないのに、そのこと に意味があるのだろうかという疑問もありました。

 ところが、そういった私の思いを一旦保留し、純粋に内観3項 目の調べをしていくうちに、父は本当に私の主体性をとても大切 に受け止めて下さっており、私が今こうやって保健師としてやっ ていけるのも、内観というものに出逢えたのも、父のお陰である という気持ちになれるので、本当に不思議なことだなぁという感 じです。

 私は今までの私の数々の失態を父のせいにすることで、自分に 言い訳をして生きてきたのです。また逆にそうしなければ自分が 苦しくて辛いので、そうせざるを得なかった部分もあったのかも 知れません。

 が、そういった考えでは、また同じことの繰り返しをしてしま う。今ここで、この思い込みの連鎖を断ち切りたい気持ちです。インナーにしばられていた自分ではありますが、それを開放し、 ひもといてくれたのが内観だったと思います。

 私は、ここに来る以前は、父母から逃れられない、これを人生 の課題として受け止めていこうという気持ちでした。が、たった今内観が終わり、こうやって乱筆ながらも鉛筆を進 めていきますと、「しばられるものは何もないのではないか」と、 とらわれすぎていた自分に気付かされる思いです。

 自分が幸せであれば父も母も幸せであろうという想いも、本当 に自分にとって都合のいい思い込みで、両親にしていただいたこ とに対して、私は本当に申し訳ないことばかりしているなぁとい う想いです。

 ただ、この気付きをこれからの私の人生にどう活かしていける かという事になりますと一抹の不安があるのも事実であります。 また、私という弱い人間でありますので、特に感じるところです。そうならないために、ただただ継続して内観し続けることにつ きるものと思います。本当に有難うございました。 

【坂村真民詩集】

『 念ずれば花ひらく 』

念ずれば
花ひらく

苦しい時
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった

そうして
そのたび
わたしの花が
ふしぎと
ひとつ
ひとつ
ひらいていった

【仏語集】

 名誉と財と色香とを貪(むさぼ)り求めることは、ちょうど、 子供が刃に塗られた蜜をなめるようなものである。甘さを味わっ ているうちに、舌を切る危険をおかすことになる。(四十二章経)

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