草分けメルマガバナー
2009年6月3日第450号
幸福ニュース

【 一日一生 (1) 】

   今回は、朝日新書の『一日一生』(酒井雄哉著、朝日新聞出版) を紹介させて頂きます。千日回峰行を2回成就された酒井雄哉大阿じゃ梨様の書かれた もので、とても平易で読みやすく、明日を生きる力がわいてくる 本です。是非ご一読下さい。

 

【 一日一生 (1) 】

1)一日が一生と思って生きる。

 今日失敗したかって、へなへなすることない、落ち込むことも ない。明日はまた新しい人生が生まれてくるじゃない。今が一番 大切です。今自分がやってることを一生懸命、忠実にやることが 一番いいんじゃないのかな。

2)身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す。

 「二度の千日回峰行を経てどんな変化がありましたか」とよく 聞かれるけど、変わった事は何にもないんだよ。自分の与えられ た人生を大事に、こつこつと繰り返すことが大事なのじゃないか な。人間から見た偉いとかすごいとかなんて、仏さんから見れば 何にも変わらないから。

3)仏さんは人生を見通している。

 仏さんは「道は開いてやるけれど、後は自分でもって考えなさ い。」って言うんだな。簡単には人生の答えはくれない。だから、 座礁しちゃ這い上がって、座礁しちゃ這い上がって、ずっーとあ きらめないで、のっこのっこ、のっこのっこやってるわけですな。

4)ありのままの自分としかっと向き合い続ける。

 「生き仏」なんていわれると、ぼくは気をつけないといけない なと思う。周りの自分への対応が変わると、自分が偉くなったよ うな気がしちゃう。そうなるとおごりが出てくるし、自分の心を 磨かなくなる。

 現実に今とらわれている世界だけでもって勝負しようとしてし まうから表面ばかりが気になるが、人生は見えている世界だけで はないからね。大事なのは、今の自分の姿を自然にありのままに とらえて、命の続く限り、本当の自分の人生を生きることなんだ な。

5)人からすごいと思われなくたっていいんだよ。

 坊さんは坊さんらしくする。いくらどんな行を何回やっても、 何もつかむところがなかったら何の意味もないよな。それだった ら、たった一日でもいい。深いところを味わいながら、丁寧に歩 いてみる方がいいかもしれない。人が忘れていたことや、大切な ことをちゃんと教えてくれるから。人からすごいと思われなくた っていいんだよ。

6)「一日」を中心に生きる。

 「一日が一生」と考える。「一日」を中心にやっていくと、今 日一日自分のペースで全力を尽くして明日を迎えようと思える。 一日一善だっていい。一日、一日と思って生きることが大事なの と違うかな。何にも変わらないようにみえても自分自身はいつも 新しくなっている。毎日毎日生まれ変わっているんだよ。一日だ って同じ日はないしな。

7)今日のできごとは今日でおしまい。

 「一日が一生」という気構えで生きていくと、あんまりつまら ないことにこだわらなくなるよ。今日の自分は今日の自分、明日 の自分は明日の自分、と考えれば、今日よくないことがあっても 引きずらなくてすむ。「今日のできごとは今日でおしまい。」

8)生き残ったのは、生き「残された」ということ。

 生き残るんじゃなくて、生き「残される」ものなのかもしれな いな。なにかお前さんはざんげしろ、もっと世のためになれって、 そういうことでもって仏さんは、この世に残しておいているんだ よ。命が残されているっていうことは、今何才であろうと、まだ まだしなくちゃなんないことがあるのとちがうかな。(続く)

【坂村真民詩集】

『 何かをしよう 』

何かをしよう

みんなの人のためになる

何かをしよう

よく考えたら自分の体に合った

何かがある筈だ

弱い人には弱い人なりに

老いた人には老いた人なりに

何かがある筈だ

生かされ生きているご恩返しに

小さいことでもいい

自分にできるものをさがして

何かをしよう

一年草でも

あんなに美しい花をつけて

終わってゆくではないか

【仏語集】

おのれに勝つのは、戦場で千万の敵に勝つよりもすぐれた勝利である。(発句経)

-------------------------------------------------------

☆ご意見、ご感想、ご投稿をrengein@uproad.ne.jpへどうぞお寄せください。☆

草分けメルマガバナー
【「幸福ニュース」無料購読申し込み 】

*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。

メールマガジン登録

電子メールアドレス(半角):
メールマガジン解除

電子メールアドレス:

Powered by Mag2 Logo

□インターネット・エクスプローラーでご覧になられることをお勧めします。□

バックナンバー

第449号 母と夫、自責とこだわりすぎ

第447号 離婚の危機

第445号 サラリーマンの内観

第443号 新しい誕生日

第441号 良い会社研修

第448号 とらわれからの解放

第446号 納棺夫日記

第444号 姑と夫と娘

第442号 聴覚障害者の内観

第440号 新生活のスタート

幸福ニュース・バック・ナンバー(第260号以降)

幸福ニュース・バック・ナンバー(第121号〜第259号)

幸福ニュース・バック・ナンバー(第71号〜第120号)

幸福ニュース・バック・ナンバー(第1号〜70号)