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2009年10月30日第461号
幸福ニュース

【 主人への内観(女性40才)】

 今回初めて内観を受けさせて頂きました。参ります際に、主人 は「不安じゃない。」と心配顔、同僚は「別人になって帰ってき てね。」と激励。自分では、「一週間持つかな。本当に気付きが 得られるのだろうか。」と期待と不安が入り混じった気持ちで参 りました。

 さて、内観が始まり、まず母に対する自分を調べさせていただ きました。小学校の低学年の自分ですが、「トイレが汚いから転 校したくない。」という私のわがままを母が受け入れてくれたの ですが、その時の母の気持ちを想って」みおて、本当に申し訳な いことをしたと、今始めて気がつきました。

 その後の母の発病のことなども思い出すと、結果的に母に精神 的な苦痛を与えた事がわかり、自分の考え及んでいなかったわが ままに、がくぜんとしました。そして、母があふれるほどの愛情 を注いでくれていた事、一つ一つ思い起こされて、胸が熱くなり ました。

 二人目は父に対する内観です。子供の頃の山歩きをしていた情 景が浮かび楽しくなった。と思うと、反抗期の高校生の頃、父の 心配など思いもせず、ふすまをけちらして入ってきた父、ほおを 思いきりぶった父などを疎ましく思っていた自分の身勝手さを思 い知りました。

 「お父さんには関係ないでしょう」などと、精神的に参ってい たに時期だったなどと、自分に言い訳してきた今まででしたが、 父がどんな思いで聞いたかと思うと、背筋が寒くなる思いでした。

 いよいよ三人目は主人です。主人は日頃から家事もよく手伝っ てくれ、子供達にも暖かく厳しい父親であってくれることに感謝 しております。

 具体的に寒い中、自分も忙しい勉強中の時期、長男が泣き止む まで家の前の坂道を行ったり来たり、一時間以上も・・・・・。 そんなことが、後から後から思い出されてきて、言葉で言い表せ ないくらいの感謝の気持ちが湧き起こってきました。

 そんな主人に対して、私のなんと身勝手であったことか。自分 の行いを悔い改めて、やり直す努力をしようともせず、「別の人 と・・・・」など、本当になげやりで浅はかな自分でした。

 「悲しいことを言うなよ」と言ってくれた主人のふところの深 さに頭が下がると同時に、今この内観で気付きを得られた自分は、 今日生まれ変わったと思って、心を入れ替えて、自分を律して生 きていこうと心に誓いました。

 四人目は義父に対する自分の内観です。結婚式の日に、「盆と 正月は必ず田舎へ帰って来なさい。」と嫁に対するごく当然の舅 の言葉に、思わず泣き出すような嫁の私。なんというワガママな ことだったか。

 事あるごとに、そんな身勝手なことを押し通してきたこんな嫁 にも、優しく包丁を研いでくれたり、運動会や入学式の写真を撮 ってくれたり、・・・・。

 酒が入ると、「はい、あなたも」とニコニコ顔で勧めてくれた り、思い返すごとに自分の態度が恥ずかしく、義父の優しさが身 にしみてまいりました。

 主人への二度目の内観の際には、長男を出産して嬉し泣きした 感情がそのままに心に湧いて来て、感謝の気持ちでいっぱいにな りました。

 また、つらかった時の気持ちなど、日を追うごとに、事象のみ でなく、その時の感情がよみがえってくる記憶の不思議さに驚か されました。

 今回一週間の内観を体験いたしまして、今までの自分の至らな さが、どんなにひどかったかが分かりました。これは一生の宝と 思います。

 支えて下さった先生方、お忙しい中に時間を割いてくださり、 熱心に聞いて下さいました。先生方が熱心に聴いて下さったから こそ、多くの大切な気付きをいただけました。本当にありがとう ございました。

 夜に三度聞いて下さった女の先生の「ふーん」という美しいお 声、やさしい笑顔、忘れられないと思います。ありがとうござい ます。大山先生の明快なアドバイス、幾度も本当にありがとうご ざいました。

 思いがけず、お経を読んだり、鐘をついたりといった、仏様と のお近づきにもあずからせていただき、偶然とは思えないものを 感じました。

 また、内観中にも偶然とは思えないような気付きもあり、共時 性というものでしょうか、どこかに人智を超えた目に見えない力 が働いて、生かされていると改めて思いました。

 内観中、おいしい食事を毎回ありがとうございました。お味も 絶妙で、レシピを預けたらと密かに思っております。精進料理が 一回でしたか?私のような者には毎回これでもと思った位ですが ・・・。(若い人には物足りないですね。)

 部屋も寝具も気持ちよく整えられ、風呂やトイレ、洗面所も清 潔で気持ちよく使わせて頂きました。言葉をつくせませんが、本 当にお世話になりました。ありがとうございました。

 まだまだ気付きが浅く、見栄をはったり、真正面から見れてい なかったりの内観だったと思います。今後もまた行き詰ったら、 お世話になりに来ると思いますが、その際はよろしくお願い致し ます。ありがとうございました。 

【坂村真民詩集】

『 朝に夕に 』

守られている

ありがたさよ

生かされている

うれしさよ

朝に夕に

手を合わせよう

感謝のまことを

ささげよう

【仏語集】

 このようにして教えを聞き、教えを信じ、他人をうらやまず、 他人のことばに迷うことなく、自分のするしないについて省みる ことが肝心であり、他人のするしないを心にかけてはならない。 何よりも自分の心を修めることが大切なのである。

 仏を信じない人は、自分のことだけを思いわずらうから、心が 狭く小さく、いつもこせこせと焦るのである。しかし、仏を信ず る人は、背後の力、背後の大悲を信ずるから、自然に心が広く大 きくなり、焦らない。(大般涅槃経)

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