2000年2月10日第85号
幸福ニュース

マーフィーの法則なら人間関係がうまくいく

今回は、上記、 植西聡(あきら)著(オーエス出版社刊)の、とても具体的でわかりやすい、すてきなマーフィーの解説書を紹介させていただきます。是非、4ヶ月間、試してみて下さい。

職場での人間関係についてマーフィーはこう考える

マーフィーは、他人の成功や富をうらやんではならないと説いています。ですから同僚との関係においては、相手をうらやむようなことは避けなければらないのです。むしろ、成功を祝福するようにすると、それが自分の潜在意識にプラスに働きかけるのです。このことは、同僚に限ったことではありません。

マーフィーは、仕事に対して、それがどんな仕事であっても、「すばらしいものだ」と肯定的に思いなさいと説いています。仕事に対して肯定的にとらえることのできる人は、人間に対しても、自然に好意的にとらえられるようになります。わかりやすくいえば、仕事を好きになるのが、職場の人間関係をよくしていくための基本なのです。

あなたは職場のどんな人とでもうまくやっていけます。そのための第一歩として、「他人をうらやまないこと」と、「私の仕事は素晴らしいものだ」ということを信じて、行動していくようにするのです。

心構えについて、こうすれば職場でうまくいくという基本を述べておきましょう。それは、「感謝する」ということです。相手が上司であっても、部下であっても、つねに感謝の心を持って接していくことです。マーフィーも、「夫、妻、上司、部下、友人に感謝していますか」と、私たちに問いかけています。、仕事にも感謝できる人は、自分は今「幸せだ」ということができます。

もう一つ、職場の人間関係において悩んでいる人は、他人との折り合いが悪いということだけでなく、「自分との折り合いの悪さ」で悩んでいるのです。ですから、職場の人とうまくいかないと嘆く前に、自分をよく知り、表現の仕方を学ぶことをまず考えてみましょう。

職場においては、一対一の人間関係ばかりではなくて、自分でも気付かぬうちに「派閥」の中にとりこまれるようなこともあります。しかし、ここでも基本は変わりません。周囲の相手に感謝し、仕事に対して肯定的にとらえて、他人をけっしてうらやまずに祝福していくことです。

恋愛、結婚についてマーフィーはこう考える

マーフィーは、「本物の愛はギブ・アンド・ギブだ」と説いています。つまり、何の代償も求めない無私の心の状態です。恋愛、結婚の人間関係においては、相手から得よう、求めようと「テイク」ばかりを考えると、人間関係はうまくいかなくなります。まず、代償を求めるということをやめて、無私の精神でいることを心がけたいものです。

恋人や妻、夫を自分の好むように変えよう、と思ったことはありませんか。このことについてマーフィーは、「自分の妻や夫を自分の好みに変えようなどと思うことは、相手の人格を無視した行為」だといっています。ですから、相手を自分好みに変えよう、と思うことは避けるべきだといえます。相手が自分の理想・好みのように振舞ってくれなかったとしても、それを批判してはなりません。大切なのはお互いの信頼関係なのです。

妻、夫、恋人とばかりでなく人間関係すべてについてもいえる、こうすればうまくいくという具体的方法ですが、それは、まず長所をほめることです。これは、自分の好みに相手を変えていこうと努力するよりも、ずっと大切で、力のある方法です。

結婚において、マーフィーは次のようにいっています。「あなたの妻の(夫の)よいところを取り上げてほめてあげなさい。そうすれば、あなたの結婚は祝福されるでしょう。」これが、簡単なようですが、恋愛・結婚における人間関係をよくする基本です。

恋愛、結婚での問題の一つに、相手と他の異性との関係があります。つまり、恋のライバルや、不倫、浮気といった問題です。マーフィーは、「恐れを持ち続ければ愛は去っていきます」と説いています。つまり、「彼(彼女)は、自分から去っていくのではないか、私たち二人は別れてしまうのではないか」という恐れを抱くと、それは現実化してしまうのです。ですから、どんな場合でも、恐れてはいけません。

恐れの他に、愛を壊すものはジェラシーです。マーフィーは、人を嫉妬し憎むのは、自分を嫉妬し憎むことと同じだといっています。これらのマイナス感情を抱いては、恋愛も結婚も、その人間関係はうまくいかないのです。

では、どうしたらよいのでしょうか。マーフィーは、心の中にある想像画は生活の中に実現される、と説いています。恋人、夫、妻と人間関係がうまくいっていることをつねに想像していくのです。人間関係がうまくいっている想像を繰り返していると、実際の場面でも、会話や行動がうまくいくようになります。そして、「相手を本当に愛しているなら、他の異性には心を動かされない」とマーフィーはいいます。「愛はただ一つです」というマーフィーの言葉を信じましょう。

友人、知人の人間関係についてマーフィーはこう考える

同じようなものの考え方をしたり、趣昧が同じであったり、性格の似たような人というのは自然と寄り集まってくるものです。マーフィーはこれを「類友の法則」と呼びました。友人、知人の人間関係においては、まず似たもの同士が仲良くなり、集まりやすいということを忘れないことです。

もし、あなたが周囲に「嫌な人」ばかりいると感じたなら、少し自分について反省してみましょう。自分にも嫌な人と同じような点があるのではないか、と反省するのです。

友人、知人に対しては、「自分のしてほしいことを他人にしてあげなさい」とマーフィーは言っています。当然、自分のしてほしくないことは相手にしてはならないことになります。このことは、案外忘れられがちです。つまり、友人、知人に対して、自分の都合ばかりで考えてしまうわけです。「もし、自分が彼(彼女)の立場だったら、何を望むか」という視点からも、人間関係を考えていく事です。

マーフィーは「人間関係は鏡のようなものです」と説いています。相手が自分に対して冷たい態度をとったとしましょう。その時に、はたしてあなた自身は、その相手に対して冷たい態度をとってはいなかったでしょうか。

余程のことがない限りは、あなたが明るく、親切に誠実に対応していったなら、相手は心を動かし、やがてはあなたと同じように振舞ってくれるようになります。相手を変えようとするのではなくて、まず、自分の言葉、行動を変えていくようにしましょう。

友人と長くつきあっていると、過去に二人の間にトラブルがあったかもしれません。そして、中にはその時のことをいつまでも「恨む」ような人がいるかもしれません。楽しい思い出は別ですが、考えるだけで悲しくなったり、怒り出すようなマイナスの過去は忘れてしまいましょう。大切なのは現在の友人、知人との人間関係です。過去は水に流してしまうことです。

マーフィーも、「過去のことは水に流して、昔の恨みや悲しみをいつまでも考え続けることは絶対してはいけません」といっています。また、他人を許すこともマーフィーは勧めています。恨み、怒り、悲しみという過去の傷は忘れて、他人を許すことができたとき、人間関係はうまくいきます。

うまくいかない原因はあなたの側にあります。そう悟った時、人間関係はうまくいきます。

人の価値を認めなさい。そうすれば、あなたも認められます。

あなたは、あなたの目に耳に、手に足に、内臓や体全体に感謝していますか?あなたは自分の夫に妻に家族に、上司や部下に、友人に感謝していますか?

イヤな感情で頭が一杯のときは、スポーツしたり、食べたり、歩いたり、体を動かしてごらんなさい。頭の中がすっきりしてきます。

あなたのカードは不利ではありません。考えや感情が不利にも有利にも作用するのです。

自分の言葉に気をつけなさい。潜在意識には冗談もウソも通用しないからです。

愛しなさい。そうすれば愛されます。

愛を保つには、相手の短所には目をつむり、長所のみほめ続けることです。

口やかましい妻というのは、夫の注目や感謝を望んでいます。彼女の美点をほめたたえなさい。彼女に注目し、感謝していることを示しなさい。

夫に愛されているかどうか不安を感じる妻は、自分でマイナスの種を蒔き、水をやり、不安の木を育てているのです。もっと、建設的に、楽しいことに頭を使っていくことを実行しましょう。想像力をいい方に向けることです。

夫や妻のことで悩んでいたら、こうあってほしいという理想の姿を心に描いてごらんなさい。この心の絵がしばしば奇跡を生むのです。

幸運は自ら望み、準備し、行動することによって獲得するものです。

よいことを思えばよいことが起きます。悪いことを思えば悪いことが起きます。これは潜在意識の法則です。

あなたが困った状態にある時、もっと困った状態にある人のために祈りなさい。そうすると、あなたは突如として自分自身の問題が解決していることに気付かれるでしょう。

怒りたくなったら、自分に中止命令を出しなさい。怒るより、許して相手にわからせなさい。

穏やかな心は問題を解決します。怒りにふるえ、悲しみにうちひしがれ、嫉妬に狂った心は問題をますます混乱させます。問題の解決は心の穏やかな時にしなさい。

積極的な人の心の特徴は、どんなことに対してでも、よい面を発見する能力にたけていることです。

他人の成功はあなたの成功であり、他人の幸福はあなたの幸福です。そう思えるようになれるように訓練しなさい。それがあなたにとって最高のツキの訓練です。

つねに他人の幸福、富の増大を願いなさい。そうすれば、あなたはいっそう富と友人、顧客や依頼者、驚くべき幸せな経験を自分に引きつけることになるでしょう。

【坂村真民詩集】

《 心一つで 》

生きていることが
楽しくならねばならぬ
たとえ貧乏していても
ベッドに寝ていても
心一つで
楽しくなれるものだ
光が射してくるものだ
人々の幸せのために
湧出してこられた
仏さま方が
手を差しのべていられるのだ
だからしっかりと
おん手を握って
楽しく生きてゆこう

【仏語集】

【仏語集】

心よ、おまえが、すべてのものはみな実体がなくうつり変わると知って、執着することなく、何ものもわがものと思うことがなく、貪(むさぼ)り、瞋(いか)り、愚かさを離れさえすれば、安らかになるのである。

智慧の剣をもって愛欲の蔓(つる)を断ち、利害と損得と、たたえとそしりにわずらわされることがなくなれば、安らかな日を得ることができるのである。 (パーリ、長老偈註)

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バックナンバー

第83号 月の光と水面の心

第81号 感謝の心

第79号 内観の大切さ

第77号 兎三題

第75号 脳力開発

第84号 ブレイクスルー思考

第82号 お坊さんの内観

第80号 小さな実践の一歩から

第78号 視覚障害者の日本縦走記

第76号 金持ちになる法

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