The Teaching of Buddha
目連尊者

 マウドガルヤーヤナ(目連)はシャーリプトラ(舎利 弗)と並び称せられた世噂の二大弟子のひとりであった。

 世尊の教えが水のように人びとの心に浸みこむのを見て、異教 の人びとがねたみを起こし、いろいろな妨げをした。

 しかし、どんな妨げも、まことの教えの広まってゆくのを とめることはできないで、異教の人びとは、世尊の手足をも ぎ取ろうとして、目連をねらった。

 一度ならず二度までも、その人びとの襲撃を避け得た目連 も、ついに三度目に大勢の異教者に取りまかれて、その迫害を受けることとなった。

 目連は、骨も砕け肉もただれ、暴逆の限りを静かに受け忍ん で、さとりの心に何のたじろぎもなく、平和な心で死についた。

(増一阿含経)