蓮華院誕生寺のあらまし
「蓮華院誕生寺」は、ここ玉名の地でお生まれの「皇円大菩薩」をおまつりする真言律宗の「九州別格本山」です。
皇円大菩薩様は「皇円上人様」のことで、1073年、斉院の長官藤原重兼公の長男として、ここ熊本県玉名市築地に御誕生。祖父重房公は関白藤原道兼卿から四代目で、肥後の国司でした。
皇円上人様は浄土宗の御開祖法然上人のお師匠です。
幼くして比叡山で修行された皇円上人は学徳に秀で、日本三大歴史書の一つ『扶桑略記』を編述されました。
法然上人は親鸞聖人のお師匠です。
皇円上人様96才の時、人々を救う霊能を得ようと嘉応元年(1169年)6月13日、静岡県の桜ヶ池に龍身として菩薩行に入られました。
『肥後国誌』によれば、平清盛の長子、平重盛公がここ玉名市築地の地に「浄光寺蓮華院」を建立。 そして、60年後の1235年に、恵空上人によって再興されました。しかし、戦国時代の天正10年(1582年)、戦乱のあおりを受けて焼失してしまいました。
当山の中興開山是信大僧正は昭和四年、皇円大菩薩から、「汝にその功徳を授く。よって今より蓮華院を再興し衆生済度にあたれ」とのご霊告を受けて蓮華院を再興され、霊能を体得されました。
皇円大菩薩ご入定八百年御遠忌を記念して、昭和53年には、「奥之院」が建立されました。平成9年には本院の五重塔が、平成23年には南大門が再建されました。また国内外の援助活動等も活発に行っているお寺です。