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大日乃光






大日乃光

2012年02月01日大日乃光2000号
『生涯の目標設定が未来からの光を生む』(2)

将来への目標設定が〝未来からのまなざし〟を生む


 いずれにしても、未来に向かって明確な目標を期限を決めて設定する事は〝未来からのまなざし〟を自ら獲得する事になります。未来からの光に導かれて、その光を頼りに歩み続ける生き方は、信仰のあるなしに関わらず大きな気概と勇気を与えられる事に通じます。


 一人でも多くの人々が、未来に向かって未来から光を受けて生きる事が、混迷の時代である今、最も大事な時代になっているように感じております。


末法の世に、未来からの光を求め続けられた皇円大菩薩


 皇円大菩薩様は御自身が歴史学者でもあられた事から、当時が「末法の世」(釈迦入滅より千五百年以後は、正しい佛法が行われない時代とする佛教の終末観)に入っている事を自覚されていました。


 閉塞感の充満した現代の日本の社会情勢に大変よく似た状況であったのかもしれません。そんな時代であったからこそ、皇円大菩薩様は未来佛としての弥勒菩薩の浄土で修行しようと「龍身入定」されたのです。


 皇円大菩薩様は、言わば未来からの救済力を持った佛様なのです。未来佛から未来の導きを頂きながら、私自身の使命とも言える将来の計画や目標を設定して頂ける事は、この上もなく有り難いことなのです。


拝み倒すほどの意思と努力が、必ずや目標を成就させる


 このように申し上げると「あなたは佛様からの指示や命令で生きているのですか?」と思われる方もおられます。また「では、あなたの主体性はどこにあるのですか?」とも言われそうです。こんな意見に対して、私は「自分の主体性や考えなどどうでも良いのです。その生き方が人々や社会のために役に立つならば、それで満足です」とお答えしたいくらいです。


 それでも前号で「将来、教育機関を設立したい」と記しましたが、これはまだそのような御指示や御霊示を御本尊様から頂いているわけではありません。それでもあえて人生目標の中に書き込んだのは、皇円大菩薩様を拝み倒してでも達成したいと念じ続け、それが社会からも求められるものであるならば、必ずや成就すると信じての事なのです。


 ですから佛様の言いなりに全てを行なおうとするだけではなく、「是が非でもこれを成し遂げたい」と切に望み、それに向かって努力する事から始まる事もあるのです。
 


 節分を直前に控えたこの時期、皆さんも十年の計、三十年の計、ひいては人生の計を立ててみて下さい。そこから明るい光が発するほどの、自分の使命感が沸き立つほどの目標を定めて頂きたいものです。
 




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