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2015年06月27日大日乃光第2112号
亡き母が結んだ信仰への堅い縁、強い信念と夫婦の絆で乗り越えた検査入院

私は佐賀で理容室を営んでおります上田と申します。私が体験発表をさせて頂くのは、今回が二度目です。一度目は、今から十九年前の平成八年の六月大祭でした。

その時は、肺に白い影が見つかり、結核かガンの疑いがあるという深刻な状態でした。しかし皇円大菩薩様の御加護と貫主様の御祈祷力のお陰で、医師が驚かれるほどに白い影がきれいに消えるという不思議な体験をお話しさせて頂きました。

自覚症状皆無のカテゴリー3に先祖供養の〝御霊示〟

今回の体験談は、ちょうど一年前の六月大祭で龍火くだりに参加させて頂いてから数日後の、六月十六日に始まります。

前立腺肥大で治療を続けてきた病院に薬をもらいに行った時に、医師から「最近前立腺ガンの血液検査をしていませんね。今日検査しておきましょう」と言われ、私は「はい、いいですよ」と軽い気持ちで受けました。

それから一ヶ月後の結果で「少し数値が上がってますね。四ヶ月後にもう一回検査しましょう」と言われ、十月二十日に「PSA」(前立腺がんの腫瘍マーカー)というガン検査を受ける事になりました。

それから一週間後、再び結果を聞きに伺うと、「また少し数値が上がってますね。紹介状を書きますから、MRIを撮って下さい」と言われました。

私はとても心配になり、いつも事あるごとにお世話になっている佐賀の鹿島支部の池田さんに事情を説明し、蓮華院様にどんなお願いをしたらいいのかと相談しました。そして〝お尋ね〟の返事を伺うと、私は何ともないのに「ご先祖様三座の〝障り〟があります」との返答でした。

そして十一月十日、私は初めてのMRI検査を佐賀の大きな病院で受け、一週間後に結果を聞きに行くと「カテゴリー3ですね」と、いきなり聞きなれない言葉を告げられました。「それはどういう意味でしょうか?」と先生に尋ねると「ガンの疑いがあるかも知れませんので検査入院して、組織検査を受けて下さい」との返事でした。

私は動揺してしまい、何をどうすればいいのかと、また鹿島支部の池田さんに相談して「お尋ねをお願いします」と頼みました。今度は「ご先祖様五座の〝障り〟」でした。

私はまったく具合も悪くないので、きっとこれはご先祖様が私に知らせて助けて頂けるんだ。〝障り〟があった事に、少し気持ちにゆとりが出来て「大丈夫なんだ、助けて頂くんだ」と思うようになりました。

御加護を信じて臨んだ検査手術

貫主様からも「佛様を信じていれば、くよくよする事はありません。お願いしているのだから、自信を持って過ごしなさい」と力強いお言葉を頂き、毎日佛様の前で一所懸命拝み、「どうかこの体をお守り下さい。まだまだ仕事が続けられますように」と、夫婦二人で毎日朝夕心の底から強い気持ちをもって、一心にお参りしました。

新しい年を迎えた一月十三日の初まいりも、あの真っ白いけむり護摩のご祈祷の中で「どうか何事もありませんように。いい結果で終われますように…」と、強い信念を持って力強くお唱えしました。

やがて、一月十九日の入院の日となりました。翌二十日の午前九時に検査が始まり、最初に全身麻酔をかけられて、そのまま眠ってしまいました。その検査というのは、前立腺に直接針を数十ケ所も刺して、組織を取っていくという検査です。意識のないまま、二十分程で無事に終わりました。

その組織というのは妻だけが医師に呼ばれて見せられたそうですが、白い糸のような物が数十本以上採取されていたそうです。

お陰様で検査後熱も出ず、出血も少なく、異常もないので「明日には退院していいですよ」と言われ、何事も順調に終わり、皇円大菩薩様の御加護を自分の体で体験させられた事を強く感じました。

検査結果に現れた信仰の証し

そしていよいよ二月二日の月曜日、検査結果を聞く日がやってきました。

絶対大丈夫と信じてはいたものの、診察室の前で先生に呼ばれるまでのあの時間の、あの時の心境は何とも言いようのない、今まで感じた事のない不安と心細さで一杯で、その時の気持ちは忘れもしません。心の隅で「まさか、もし悪い結果だったら…」という思いが頭の中をよぎります。

先生に呼ばれ、妻と二人で結果を聞くと、「大丈夫です。異常は見つかりませんでした」と、その言葉に、もう目の前がパァーッと明るくなり、今まで経験した事のない喜びと感情が押さえられなくなったのを覚えています。

嬉しくて、病院の中から鹿島支部の池田さんに「ありがとうございました!大丈夫でした!!心配ないそうです」とすぐに伝えると、「あー良かったね。良かった本当に…」と涙声になられて自分の事の様に喜んで頂き、私達も嬉しいのと、助けて頂いたありがたい気持ちがこみ上げて胸が熱くなりました。

「明日はちょうど二月三日のご縁日で、お店も休みなので、早速蓮華院様にお礼参りに行ってきます」と言うと「そうね、直接自分の口からお寺の皆様に報告した方がいいね」と言って頂きました。

そして次の三日、これまでずっと見守って頂いた皇円大菩薩様、貫主様に感謝の気持ちを伝え、寺務所の皆様にも「それは本当に良かったですね!!」と、笑顔で私達の手を取り合って喜んで頂いて私達も胸いっぱいになり、こらえきれない感動でした。自分の気持ちも強くなったようで嬉しくなりました。

亡き母の生前の功徳が子々孫々に福徳をもたらす

私はこのように、いつも御利益を頂いております。私はこの八ヶ月間、検査検査の連続で、常に試練を与えて頂き、これから先の生き方を考えさせられた事で人生観が大きく変わった事に感謝し、大きな体験を自分の体の痛みで教えて頂きました。今は、明るい気持ちと笑顔で働ける幸せを感じています。

今までの当たり前の日々がどんなに幸せで、どんなにありがたい事だったのかを身をもって痛感しました。もし今回の件で少しでも異常が見つかっていれば、また色々な検査と治療で病院とは縁が切れず、仕事も手につかず悩み苦しむ日々が続いていただろうと思うと、改めて佛様に感謝し、又大きな力を感じました。

私は亡き母の長い信仰のお陰で子供の頃から皇円大菩薩様にご縁があり、六十八才になる今日まで健康で幸せな人生を過ごさせて頂き、とてもありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。遠くに嫁いだ娘や孫達も佛様のお力でいつも助けて頂き、幸せに過ごしております。こうして蓮華院様にご縁がある事を心から嬉しく思います。これからも強い気持ちをもって信心して行きたいと思いました。

実はこの三月、私にとって「無理のできない年齢で体を大事にしなさい」と再び教えられた事がありましたので、お話させて頂きます。

ちょうど春の彼岸参りをした数日後に風邪の症状が出て、病院にも行かず無理をして仕事を続けていました。その時もまた〝お尋ね〟して頂いたら「先祖二座の〝障り〟」という返答でした。夜になると熱が出て、体もつらくなったので思い切って店を閉め、かかりつけの病院に行きました。

レントゲンを撮って頂くと、それを見た先生が「かなりひどい肺炎です。入院した方がいいですよ」と勧められましたが、「近くでもあるし、なんとか毎日通って点滴をお願いします」と、無理を言って五日間通院で処置を受けました。

しかしなかなか白血球の値が下がらずに肝機能の数値がびっくりするくらいに上がってしまい、急性肝炎か肝臓ガンの疑いをかけられました。先祖供養のお陰様でガンの心配はなくなりましたが「C型肝炎も考えられます」と先生も悩まれた様子でした。

そんな折、毎週土曜日の午後に佐賀でも有名な肺専門の先生がみえるから診察を受けてみて下さいと勧められ、これは絶対佛様のお導きだと確信し、診て頂きました。すると「抗生剤を変えてみましょう」という事になり、毎朝一回一錠を二日間、まだ二錠飲んだだけで肺のCTを撮り、血液検査を受けました。

すると肝機能の数値がびっくりするほど下がり、先生も不思議そうな顔で「大丈夫ですよ、良かったですね」とやさしく声をかけて頂きました。白血球も正常値まで下がり、本当に夢のような出来事でした。

今回、この一週間の間に肝臓ガン、C型肝炎、肺ガン、結核とあらゆる検査を試み、すべての病気が「心配する事はない。異常はなかった」という結果が出て、改めて皇円大菩薩様、貫主様のご祈祷力のお陰と、感謝の気持ちでいっぱいです。お客様にも大変ご迷惑をかけてしまいましたが、もう無理の出来ない体になったんだと、佛様に教えて頂いた気がします。

これからは、まず健康第一、仕事第二の心構えで頑張っていきます。皇円大菩薩様、ご開山大僧正様、真如大僧正様、貫主様、そして蓮華院の皆様方に心より厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。合掌



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