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2016年04月19日大日乃光第2140号
内観で新しい過去を発見し、楽しい人生を送る人々

受け止め方を変えると過去が変わる
 
佛法には、「三界は心の所産なり」という言葉があります。「すべては心が作り出している」という意味です。

普通、過去は変えられないと思われています。その通りです。しかし、変えられるものがあります。それは、過去の受け止め方や意味づけや活かし方です。それを行うのが「内観」という心理療法です。

この内観を実際に体験して、九十五パーセントの方々が、非常にいい結果を得られました。多くの方々が幸福を感じ取る力を強くされ、癒されたり、病気が良くなったり、問題が解決したりされています。信者やその家族の方々も受けられています。

今回は掲載許可を頂いた方の内観体験感想文を紹介させて頂きます。内観とは実際にどういうものか、少しでもご理解いただけたらと思います。

集中内観からステップアップを目指して
 
私がEメール内観を受講したいとの思いに至ったのは、「一週間の集中内観で得た感動を日常生活で活かすためには、継続して内観が習慣化できるところまで学び続けよう!」さもないと内観を知っている程度で終わるかもしれないとの危機感から決意したものです。

集中内観を受けたいとの動機は、TOPとして「会社の業績を上げるためにはなにをすれば良いのか?そして会社で働いている職員が本当のやりがい、生きがいを持って働くために自分は何をなすべきか?どうすればそうなるのか?」との思い詰めたものがありましたので、蓮華院誕生寺内観研修所の門を叩きました。

集中内観の当初は、親族や家族のことばかりで職場のこととあまり関係ないと感じておりましたが、内観が深まるにつれ基本的に「親族、家族を幸せにできない者が職場の皆さんを幸せに出来るはずがない!」との思いに変わってきたことがとても大きな気づきとなりました。

通常は「物事を習得すること、生活習慣を変えるためには概ね三ヶ月程度必要である。」と言われておりますので、Eメール内観も三ヶ月は何としても継続しようと決意し申し込みました。

Eメール内観を受けるにあたり私なりに一か月間の内観スケジュール表を作成しました。就業時間後の十八時~十九時の間で集中的に取り組む計画としました。業務上の出張や土日で内観が出来ない日は、重要なポイントだけをメモしておき翌日二日分、三日分をまとめて作成するとの計画書としたことで心に余裕を持って取り組むことが出来ました。
 
家族への内観
 
最初の一ヶ月は、集中内観で経験した「母・父・妻・次男・弟」の順番に始めました。「迷惑をかけた相手になりきって考える!」ことについては、集中内観で指導して頂きましたので、理解していたつもりですが、最初の母の内観時の大山先生から「相手になりきって考えてみましょう!」のとコメントを頂き、理解不足を痛感致しました。

Eメール内観の良いところは、例えば「して頂いたこと」について、まず箇条書きで思い出した順番に書き出し時系列に入替えたりして整合性を取ることで「迷惑をかけたこと」との繋がりやその前後で「そう言えばこんなこともあったなあ?」と記憶力が蘇って来ることで内観が深まることをとても鮮明に感じることが出来ました。
 
職員への内観
 
二ヶ月目は、職場の職員に対して、現状で意思の疎通がうまく出来ていない十人程度の人達への内観でした。

親族・家族と違い職場の業務時間内での係わりですので、彼ら、彼女達の十年単位になりますと「どこで、何を、どうしていた?」等を時系列で思い出すのに大変苦労をしました。

そこで、関連部署から経歴書を取り寄せ「あの頃、あの案件で、こんな事があったなあ」その時、「自分は彼ら、彼女達にこんなことをしたなあ」と記憶が蘇ってくることで、相手になりきると「多分こんな風に思ったのではないか」との深みのある内観が出来たのではと感じております。

そして、この度の内観で意思の疎通がうまく出来ていなかった職員に対して感じたことを「今後に活かすために、どのような行動をするのか?」まで整理できたことは、私の大きな財産となりました。

また、お客様とのトラブル等の問題解決の際にも「この問題に至った経緯も大事ですが、お客様の立場になって考えたことがありますか?今お客様は、どんな思いで当社に苦言を呈されているのか一緒に考えてみよう!どうすれば解決できるかの糸口が見えてくるはずだから!」と職員に問いかけるようにしております。
 
明るい家族と意思疎通の良い職場
 
三か月目は、家族に戻り「長男・妻・次男」の内観となりました。妻、次男に関しては集中内観を含めて三回目となります。

特に、次男については二回目のEメール内観で「人並みの行動が出来ないのは、病気が原因である」ことが判明しましたので、「迷惑をかけたこと」「今後どのようにするのか?」の項目では、私も大いなる反省と今後に対する行動と気持ちを真剣に記述したことに対して、大山先生から「心のこもった励ましと心温まる助言や指針」を頂き涙ながらに読ませて頂きました。

集中内観から足掛け四ヵ月、ここまで継続出来ましたのも私の拙いEメール内観に対して翌日には、奥の深いご助言や心からの温かさ、そして励ましのコメントを下さいました先生のご指導の賜物と心より厚くお礼申し上げます。

結びとなりますが、集中内観とEメール内観を通して家庭内でも職場でも「私の気持ちが良い方向に変わったこと」で様々な面で成果が出て来るようになりました。

自宅では、次男と一緒にウオーキングに出かけるほか、喧しく言わずに「お父さんはこう思うけど、あなたはどう思う」と問いかけることで家庭内に明るさが出てきました。

職場では、これまでは相手先との交渉事がうまく出来ても「これぐらいするのは当たり前でしょう」とほめていませんでしたので、「良く頑張ってくれました。ありがとう!」と小さなことでも褒める回数を増やしていくことで、遅れていた受注も上半期で二十パーセントほど上回る勢いが出てきました。

今後の人生をより良いものとするためにも集中内観と三か月のEメール内観で習得した財産をフルに発揮して家族・親族・職場の皆さんの幸せのために全力を尽くすことをお誓い申し上げ私の感想文と致します。
 
悩みを抱えた菩薩様に寄り添う内観
 
真言律宗の御開祖叡尊上人は非人救済を行いましたが、これは『文殊師利般涅槃経』に基づいています。

「もし、人が文殊菩薩を念じたり供養して福業(ふくごう)を修めようと欲すると、文殊菩薩は自ら化身して貧窮孤独の苦悩の衆生となって、その人の前に現れよう。文殊菩薩を念じる者は慈悲心を行うべし。慈悲心を行う者は文殊菩薩に会う事が出来る。」

内観者様も菩薩様なのです。内観者様は屏風の中に座って内観していますので、面接者は内観者に対して面接の時、深いお辞儀を合計四回致します。このように、内観では面接者より菩薩である内観者様の方が上なのです。

ですから、内観の面接者は「下座心」が一番大事です。この心を持って、悩みを抱えた菩薩様方に寄り添い、聴き続けるのです。そうすると不思議に、三つの質問(してもらった事、してあげた事、迷惑かけた事)を通して内観者様自身が色々な気付きや癒しを得、問題を解決し、菩薩様のような明るい顔になって帰られます。皆様方も是非一度体験され、楽しい人生を送られて下さい。合掌




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