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大日乃光






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2016年06月21日大日乃光第2145号A
子を思う親心で悟った蓮華院信仰の要諦

数え足りないご加護に包まれて
 
貫主様におかれましては、日頃より、私たち信者の諸々の祈願をご祈祷頂きまして、誠にありがとうございます。

この度は、私の娘が昨年の暮れより年始にかけて賜りましたご恩により、私自身が学んだこと、感じたことをお礼かたがたお話しさせて頂きます。

私が蓮華院様とのご縁を頂いたのは、まだ母のお腹にいたころでした。祖父母も曾祖父母もそれはそれは熱心な信者で、幼いころから「三度の飯よりも蓮華院様が大好き!」という家庭で育って参りました。

今思い返せば、人生の節目節目で皇円大菩薩様の御利益と御加護を、両手両足では数え足りないほどたくさん頂戴して参りました。
 
年の瀬に原因不明の高熱に冒された長女
 
さて、私には二人の娘がおります。当時小五の長女は、年の瀬迫る十二月二十八日夜、三十八度の高熱を出しました。風邪をひけばいつも高熱が続くことの多い娘にしては、珍しく次の日の朝、三十六度台の平熱に戻っていたので私も娘も特に気を留めることなく過ごしておりました。

ところが二十九日の夜、再び三十九・五度の熱が出て、翌朝になるとまた三十六度の平熱に戻っているのです。症状はと言えば発熱だけで、咳も鼻水も嘔吐もなく、いつもの風邪とはちょっとちがうなと思っていました。

その後もそのような熱が続き、年末年始でかかりつけの病院もお休みで、四日も続く高熱に心配した私は、三十一日にご先祖様供養一座と病気全快の護摩祈祷をお願いしました。

実はその時、私には気になることがありました。熱を出す直前、二人の娘がお風呂場で大喧嘩をしておりました。それを見かねた私は今までにない剣幕で二人を叱りました。

長女がその時のわだかまりを残したから、こうして高熱が続いているのかもしれないと思い、長女とよく話をしてお互いの心を開き、皇円大菩薩様の前で二人手を合わせて早くこの熱が下がるようにとお願いをしました。

しかし五日目の元旦になっても熱は下がりません。夕方には三十九度を超える熱に、さすがに普通の風邪にしてはしてはおかしいと思い、近くの総合病院の救急外来へ行きました。

「高熱が出始めて五日目ですから、血液検査をしましょう」ということで、検査したところ肝機能を示す値が基準を大きく上回り上昇、一方、白血球は四千以上が小児基準のところ、三千しかありませんでした。

「肝機能に影響を及ぼす、なんらかのウイルスに感染しているのでしょう」ということでした。ただし、中にはやっかいなウイルスもあるので二、三日中に熱が下がらないようなら小児科を受診するようにと言われ、その日は帰りました。
 
母親に諭された、信仰の心構え
 
帰ってから改めて先生のお話を考えているとだんだんと不安ばかり募り、これは皇円大菩薩様にお願いするほかないと思い、一心にお参りをしました。朝、昼、晩と娘が落ち着いているときを見計らってはお参りをしていると、自分自身の不安が少し薄れていくようでした。

ところが二日になっても三日になっても高熱は一向に下がりません。一心に皇円大菩薩様にお願いしていて、私はさらにどうしたらいいんだろうと本当に悩みました。

そんな時母が、「昔から蓮華院の信仰の中に〝くそ煩悩〟といって、心配しすぎる気持ちがかえってその人を苦しめる。その気持ちもすべて佛様へ向けなさい。蓮華院の信仰は、反省・感謝・報恩。それ以上でもそれ以下でもない、それしかないよ」と話してくれました。

今までもそれはわかっていたつもりでしたが、皇円大菩薩様に一心にお参りをして、この先のことも全て佛様に委ねようと思っている心のどこかで娘のことを案じ、不安に思う自分がいたのです。そう…皇円大菩薩様を信じ切れていない、お任せしきれていない自分がいるのです。

母に言われてその事を深く深く心に刻みつけることができ、私の心の中には、さらに皇円大菩薩様を頼るほかないという気持ちが強くなり、良いも悪いもすべて皇円大菩薩様にお任せしようという気持ちが強くなりました。
 
涙に溢れた報恩感謝のお参りで、奇蹟をもたらしたご祈祷のご加護
 
それから、私自身のお参りが変わったように思います。お経の前に三信条を唱えては、涙が溢れてくるようになりました。日々の行いを振り返っては、反省すべきことがたくさんあったことにも涙が溢れ、そして周りにいる方に対しても、その恵まれた環境に対しても感謝の気持ちが溢れました。

この感謝をどう恩返しができるだろうかと。誓いの詞をお唱えしては、また涙が溢れてくるのです。父母をはじめ、家族がどんなに自分を支えていてくださっているだろうかと。皇円大菩薩様にこうして教えて頂くことにも、ほんとうに有り難くて涙がこぼれてきました。

当初は、早く子供の熱を下げてほしいという願いでいっぱいだったお参りは、いろいろな感謝感謝で溢れたお参りに変わっていったのです。

一月四日、八日目になってなおも続く高熱に、再び外来を訪れました。再度血液検査したところ、肝機能は少し改善されているものの、白血球は千八百に低下していました。

子どもがその数値では、普通なら体が非常に辛いそうですが、全快護摩祈祷をお願いしておりましたので、熱が下がっている間は割と元気に食事をとれる状態でした。入院も覚悟の上での受診でしたが、自宅にて経過観察となりました。

このあまりの白血球の低さに驚き、蓮華院様へ〝お尋ね〟したところ、先祖供養一座の御霊示で、「ああ、これできっと良くなる」と、そう心に決めることにしました。

そして貫主様から、「しっかり皇円大菩薩様にご祈祷するから安心しなさい」との力強いお言葉を頂戴して、私はいつものように晩のお参りをはじめました。

するとお参りを終えた夕方五時頃、いつもなら高熱が出ている時間でしたが、測ってみれば三十八度といつもよりうんと低い体温でした。もう感謝感謝で本当に有り難く、次の日には平熱に戻った熱が再び上がることはありませんでした。
 
子どもの病を乗り越えて改めて誓った信仰のご縁繋ぎ
 
こうして八日間に亘る高熱は治まりました。年末年始、お正月どころじゃなくてたいへんだったねとよく言われます。でも私にとっては多くの教えを頂いた貴重な年末年始でした。

我が子というものは自分以上に大切で、そんなに大切な存在が病気になるというのが、親ならばほんとうに辛い。そして、そういう自分も母からそのように思われて育てて頂いたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

自分が迷い苦しんだとき、そっと助言をしてくれた母に感謝するとともに、私も母として「この蓮華院様の信仰だけは繋いでいかなければいけない」との思いを強くしました。

末筆ながら、皇円大菩薩様の広大深甚なる御霊力に感謝いたしますとともに、蓮華院の三信条の報恩の気持ちを込めて、話させて頂きました。この度は、誠にありがとうございました。合掌




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