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大日乃光






大日乃光

2016年06月22日大日乃光第2145号B
「病気は御本尊皇円大菩薩様に近づく絶好の機会である」

半年間の入退院でつきとめた十万人に一人の難病
 
昨年五月下旬に体調に異変を感じ、六月初めに自ら救急車を呼んで、市内のA総合病院に入院しました。主な症状は咳が止まらなくなったことと、食欲が落ちてきたことでした。

すぐに退院できるだろうと軽い気持ちで入院したものの、なかなか病気の原因がわからず、主治医からは「肺炎」という診断のみでした。

病院の個室で二週間の間、副腎皮質ホルモン・ステロイド(薬品名プレゾニドロン)の大量投与を受け、やっと食欲も出て来ました。

しかし、三十七度台から三十八度台初めの高熱が続くため、その後CT検査や肺や大腸の内視鏡検査をはじめほぼすべての他臓器疾患の疑いやB型肝炎など血液の異常等を含め、可能な限りの検査を行いましたが、すべて正常に動いており、「器質化肺炎」という診断以外に原因は見つかりませんでした。

その後も三十七度台の微熱は下がらず、相変わらずステロイドの大量投与以外に治療は行われませんでした。このため、三ケ月経った九月下旬に症状がだいぶ落ち着いてきたので、退院したところ、一週間も経たずに再入院となったのです。これがこの病気の「再燃」という現象であると分かったのは後日のことです。その後しばらくしてA病院の主治医から転院をすすめられ、市内のB総合病院に十月下旬に転院しました。

ここで最後の手段として、専門医でも失敗すれば患者の生命に危険を伴う「腎生検(両方の腎臓に太い針を刺して組織を取り出し、病理検査を行って原因を突きとめるもの)」を行うことにしたのです。その結果、やっと病気の原因が判明しました。病名・ANCA(通称アンカ)関連血管炎という大変な難病であることが判明。十万人に一人しかかからないという極めて特殊な病気でした。
 
死にもの狂いのリハビリで奇蹟の回復
 
さっそくその治療に向けての投薬が始まり、三ケ月後の今年一月まで続きました。しかしB病院には、その専門医がおらず、市内他病院の腎臓専門医との連携により、ようやく本格的治療ができる運びとなったのです。この病気は、肺や腎臓の毛細血管が破れて出血し、死亡するというやっかいな難病なのです。生存率は四十パーセントです。
 
そして治療が一段落した今年一月中旬、リハビリを専門とする市内C病院に転院することとなりました。転院の理由は治療が一段落したので、残るはあくまで体力の回復です。三ケ月近く寝たきりでいると、いかに筋肉が落ちて歩けなくなるかが実感できました。本当になさけない位です。

まったく歩けないどころか、ベッドから立ち上がることもできず、最初はトイレも看護師三人がかりでやっと行ける状態でした。これが現実です。人間が当り前に立って歩くことがいかにすごいことかが実感できました。このことは、経験した者でないと到底わかりません。
 
C病院は市内で最もスタッフが多く充実し、リハビリ施設も広く、機械設備も多いため大変助かりました。二人の専門リハビリ師(PT・OT)が付き添ってお陰様で大いにリハビリが進んだのです。しかし、毎日午前・午後各一時間~一時間半のハードスケジュールでやっと出来たことです。まさに死に物狂いであり、過去に当病院でこれだけリハビリを集中してやった人はあなたのほかにはいないと言われました。
 
こうして最初はベッドに寝たきりの全く全介助の状態から次のステップである車椅子へ、そして歩行器の段階を経て杖と変わり、これらすべてをほぼ完璧に卒業して、ようやくリハビリを卒業できる運びとなったのです。正直とてもうれしかったです。今では、入院前と同じように杖なしでさっさと立って歩けるまでに回復したのですからまさに奇跡です。
 
難病治療で噛み締めた御霊力の有り難さ
 
さて、以上が病状回復への医療面での経緯ですが、この裏には今から述べる不肖の仏弟子・全真と「御本尊皇円大菩薩様」と「御開山是信大僧正様」との並々ならぬつながりが如何に深かったか、また貫主様の毎日のご祈祷のお力がいかにすごかったかを述べなければなりません。とにかく一言でいえば如何に御本尊様に真剣におすがりしたかを言わなければならないのです。
 
この約一年弱の間、御本尊様の絶大なる加持力を頂き、貫主様のご祈祷力と〝お尋ね〟によるご霊示を頂きながらお護り頂く日々でした。また、その願いが叶うように、お願いする私自身の真剣さも並み大抵のものではなく、これほど真剣に、かつ深く二尊のご宝号をお唱えしたことはありませんでした。蓮華院信者の誰よりも真剣だったと思います。
 
真剣に、かつ深くお唱えし、心からお願いすれば、御本尊皇円大菩薩様、御開山是信大僧正様はすーっと私の願いを聞いて下さり、いつも二十四時間私の体の内におられることがひしひしと実感として伝わってくるようにまでなりました。今までの信仰は何だったのかと思えるぐらいです。

逆に言えば、まだまだ不十分であったということでしょう。とにかくとにかく真剣です。まさに断崖絶壁に立たされ、もうこれ以上後がないという命懸けの真剣さでした。
 
ところでB病院の主治医は、私が転院してきた時「あなたの臓器はすでに三十パーセント以下しか機能していないので、治療はやるだけやりますが、これ以上生きるのは極めて難しい。仮に良くなったとしても、最高で車椅子生活しか送ることはできません」と断言されました。したがって「単身であるあなたはご自宅に帰るのは難しく、百パーセント施設入所しかありません」と言われたのです。

それがこうして入院前とまったく同じように普通に立って歩けるようになっているのですから、まさに奇跡です。しかも奇跡の連続でした。今振り返ってみますと、御本尊皇円大菩薩様のおっしゃるとおりにすべて進展していることが良くわかります。如何にすごいことであるかが良くわかります。
 
御開山是信大僧正様が良くおっしゃっておられましたように「信者の願いはすべて叶わねばなりません。叶うためには御本尊皇円大菩薩様の御心に適わねばなりません」という意味が、はじめてはっきりと明確に良くわかり、私の心にストーンと落ちました。これでやっと私も本当に一人前の蓮華院の信者となれたように思います。

これからも更に、この貴重な体験を生かしながら、更なる「御本尊皇円大菩薩様」「御開山是信大僧正様」とのつながりをなお一層深め、信心に邁進してまいりたいと決意を強く固めているところです。
 
また、この一年弱の間、いわゆる「サワリ」が沢山あり、亡くなったご先祖様を初め、古いご先祖様や他人霊様まで実に多くの方々との出会いによって頼られ、また励まされ、貫主様にその都度ご祈祷をお願いし、今では私がさびしくなるほど「サワリ」がすっかりなくなりました。

しかしこれからもどんなことがあっても「毎月六座」三百六十五日間の先祖追善護摩供養だけは、絶対に続けたい、一日たりとも欠かすまいと貫主様の前でお誓い申し上げているところです。

また、それ程、御先祖供養の有り難さ、重要さを実感させていただき、またご本尊様とのつながりを実感させていただいているところです。そして私の子、孫の代にも蓮華院とのつながりが切れないように一人でも多く出て来ていただければこれにすぐるものはなく、最高であると思っているところです。
 
御心に適うための極意
 
私のような凡人も、いずれまたこの世を去って来世に、人間として生まれて来るかもわかりません。もしそうであるなら、次の世でも蓮華院と少しでもかかわりのある場所で生まれ、少しでも蓮華院とかかわりのある仕事や生き方をさせていただくことが出来れば大変うれしく思います。その願いが一歩でも半歩でも叶いますように心より願いを込めて、これからの人生を更にこれまで以上に深く真剣に生きてまいりたいと願っています。
 
そのためにはいわゆる〝三毒〟と言われますように「怒り」や「むさぼり」を特にいましめて、真剣に自分や家族以外の他人や社会、国家のために、少しでもお役に立つ人生を送らなければなりません。これが人間としての最低条件です。これこそ御本尊皇円大菩薩様の「御心」に適うために大変重要なことなのではないでしょうか。

あなたは何のために生きていますかと問われて、財産、名誉、地位などと答えるような人はたかがしれています。そんなことなど、この世ではまったく大したことではありません。この世に貴重な生を享け、本当にこの世を生き切るとは一体何なのかをこれから更に真剣に考えながら、残る人生を更に更に充実して生きたいと念じています。
 
いずれにしましても、「あたり前のことを如何に真剣にだれよりも深く」やれるように努力することが如何に大切なことであるかを学ばせていただきました。
南無皇円大菩薩様、南無皇円大菩薩様、南無皇円大菩薩様、
南無開山大僧正、南無開山大僧正、南無開山大僧正
ありがとうございました。合掌




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