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大日乃光






大日乃光

2017年08月22日大日乃光第2184号
いま一度、曇りなき歴史認識でご先祖様に感謝し、供養しよう

暗澹たる報道に覆われる終戦の日
 
この時期になると終戦記念日が近づき、テレビや新聞で様々な特集番組が放送されます。
私はこの時期のそういう番組を観ていて、非常に気持ちが暗く沈み込みます。なぜこれほど嫌な気持ちになるのか。それはほとんどの番組が、「過去の日本が悪かった」「日本が誤っていた」という立場に立っているからです。
 
八月六日には広島で七十二周年となる原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われました。その会場となった原爆ドーム前の慰霊碑には「安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませんから」と書かれていますが、これは誰が誰に言っているんでしょうか?
 
「過去の行いが悪かったから我々は原爆を落とされた。それを悔い改めます。二度と過ちは繰り返しませんから、どうか安らかにお眠りください」と言っているようにしか理解できません。
 
しかしその原爆を落としたのは一体誰なんですか?原爆を落とした側が「過ちは繰り返しませんから、安らかにお眠りください」と言っている事にはなっていません。私達日本人が、私達の先祖の行なった事は間違いだったと言っているだけです。
 
そんな中、NHKが「原爆死~ヒロシマ七十二年目の真実~」という番組で、広島市が今日まで蓄積してきた五十五万人に及ぶ「原爆被爆者動態調査」を元に、最新のビッグデータ解析技術を駆使し、当時の人々一人びとりの被爆状況の全てを初めて地図上に可視化する試みを行いました。淡々とした戦慄すべき客観的なデータ分析と、わずかな生存者の生々しい証言は、原爆投下が(私達)有色人種に対する無差別大量殺戮以外の何物でもなかったという事実を(言外に)示していました。
 
敗戦直後、速やかに表明された世界に貢献する日本の真価
 
歴史の中では、ある局面で明らかな間違いや、判断ミスというのはあったと思います。
ただし、数百年単位の人類の大きな歴史の中で見た時に、もし日本という国がこの地球上に存在しなかったとしたら、今世界はどうなっているでしょうか?
 
私は毎年地元の九州看護福祉大学の学生達にボランティア論を教えています。その最初の講義の時に先の問いかけをしています。本筋はボランティア論で国際協力の話ですが、最も力を入れているのは、多くの青年達にこの国の真実の価値を伝える事です。
 
一九五二年、サンフランシスコ講和条約の発効により日本は国際社会に復帰しましたが、当時は国自体がたいへん貧しく、借金も沢山抱えていた時代です。五十二年前の東京オリンピックの頃は、新幹線や高速道路を造るのにも日本は世界銀行から借金しているのです。それを二十七年前にようやく完済しています。
 
この様に日本自体が貧しかった頃、一九五四年十月六日にスリランカのコロンボで開かれたアジア太平洋地域を貧困から救うための国際会議(コロンボ・プラン)に日本は初めて加盟し、乏しい国家予算の下で研修員の受け入れ、専門家の派遣などの技術協力を開始したのです。これが戦後初めて政府が行った、国際協力の第一歩なのです。この後政府だけでなく、民間からも色んな事を始めています。
 
「日本という国が無かったらどうなっているか?」と言う時に、多くの青年達は色んな科学技術や工業製品を思い浮かべます。もちろんそういった事もあるでしょうが、例えば東京オリンピックの閉会式で、まさにその日にイギリスから独立したアフリカのザンビアが新国名のプラカードと新国旗を手に入場行進しました。
 
日本という国が無かったらどうなっていたのか?。これは一つの仮説ですが、恐らく世界中で人種隔離政策が横行し、アジア・アフリカの多くが植民地のままで、独立国は未だに二十ヶ国もない状況でしょう。
 
西洋諸国とは異なる外地優先の日本の統治政策
 
想像してみて下さい。日本人が韓国や台湾で行ったいわゆる植民地支配と言われるやり方は、西欧人とは違います。まだ帝国大学が名古屋にも出来ていなかった頃に、国家予算で今のソウルや台北に大学を造り、それ以外にも何千という小・中学校を造りました。
 
またそういう中で、皇族の王女(梨本宮方子様)を韓国の王(李垠)に嫁がせたこともありました。イギリスのインド支配では滅ぼしたムガル帝国の元皇族や他の藩王達にイギリス王室の王女を嫁がせるなど考えられませんでした。そしてインド自体に高等教育機関を作った例もなく、インドの優秀な人はオックスフォード大学に留学し、帰国後エリートになりました。
 
世界の歴史で、併合した国(朝鮮や台湾)のためにここまで尽力した例は日本だけです。これは欧米列強の植民地政策とは全く違うものでした。
 
第二次世界大戦では日本は大変な思いをして世界を相手に戦いました。その頃にはアジアで完全な独立国と言えるのは日本とタイだけです。タイは東南アジアの支配権をめぐるイギリスとフランスの緩衝地帯としてかろうじて独立を保っていました。広大なアフリカ大陸では、独立国はリベリアとエチオピアだけでした。
 
これら植民地を西欧諸国が自ら返す事があったでしょうか?彼らの独立を自発的に認める事があったでしょうか?どう考えてもあり得ないとしか思えません。その証拠にインドネシアでは日本軍が武装解除された後、オランダ軍が独立運動鎮圧のために派遣されました。
 
現在の世界情勢は父母祖先達の輝かしい功績の賜
 
では現在の世界の情勢は、一体誰が成し遂げたんでしょうか?これは確実に我々の先祖です。私達の祖父母や曾祖父母達の世代の努力です。そういう事を正しく伝えて行けば、次第に子供達の目の色が変わって来ます。
 
日本が悪い事をしたから酷い目にあった。だから日本は原爆を落とされた。こういう教育をずっと受けて来た子供達に大きく発想の転換をしてもらいたいのです。そこから父母祖先を大切に思う心が真に芽生えるのではないかと確信します。
 
最近ではテレビや新聞などのマスコミだけに頼らず、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で様々な意見や情報を得る事が出来るようになりました。そういうものにアクセスしている人達は比較的、愛国心が強くなってきています。
 
今日強調したいのは、父母祖先の恩を感謝するという時には、その父母祖先が血の滲む様な努力と大きな犠牲を払って歩んで来られた歴史の良き面、輝かしい面に光を当てて欲しいという事です。
父母祖先の歩んで来られた険しい道は、人類史的に凄い事だったんです。私達自身がその事に気付く事で歴史を取り戻し、ひいては「暗い歴史を成佛して頂く」ことにもなると信じます。
 
その当時のアジアのリーダー達もはっきり知っています。「日本のおかげでアジアの諸国はすべて独立した。日本というお母さんは難産して母体をそこなったが、産まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が米英と対等に話ができるのはいったい誰のおかげであるのか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったためである。
 
十二月八日は、我々にこの重大な思想を示してくれたお母さんが一身を賭して重大決意をされた日である。我々はこの日を忘れてはならない」(タイ国元首相ククリックド・プラモード氏)当時のアジアのリーダー達の多くは日本が成し遂げた事に有り難うと言っているのです。
 
度の過ぎた自国批判に付け入る国々
 
日本の悪口を言っているのは中国と北朝鮮と韓国だけです。それ以外には積極的に日本の悪口を言う国は皆無です。例えば三池炭鉱などでは強制労働がなされていたと主張しています。また軍艦島の世界文化遺産登録を貶める映画も公開されました。
 
しかし事実は違って、厳しい労働に見合う高い給料を出して働いてもらっていたのです。そんな中で残念ながら日本人が朝鮮の人達を差別した事もあったでしょう。しかし、白人の有色人種への差別に比べたら雲泥の差です。
 
先の大戦の時、アメリカでは一般的には白人兵と黒人兵を隔離し、黒人兵は敵の他に人種差別とも戦っていました。そして工兵や衛生兵、整備兵、補給などの後方部隊のみに配置されていたと、戦後作られたたくさんの映画の中でも嘘を描かれ続け、その功績を剥奪されていました。
 
韓国のパク・クネ前大統領の父親は日本の陸軍大学で優秀だったから、ちゃんと階級を上がれました。また先の大戦で、韓国や台湾の人達は何十倍何百倍という競争率で旧日本軍に志願していたのです。日本人として戦い、働きたいと。これは歴史的事実です。
 
そういった沢山の青年達の中には靖国神社に祀られた人が多く居られます。そこには出身国や民族による差別はありませんでした。台湾の李登輝元総統も、「私は昭和二十年まで日本人だった。そして我々は日本精神を活かして今国造りをしている」とはっきり仰っています。
 
日本人は戦後、自国や政府を貶めるために事実ではなかった事まで伝えてきた。それが学校教育の現場で教えられ、日本人の若者や子供たちが信じ込まされています。それがいくつかの国からは格好の批判材料として使われています。しかも日本人はただ我慢して耐えるだけでほとんど反論していません。本当に残念な事です。
 
間違った歴史認識に惑わされずご先祖様の培った歴史を供養しよう
 
例えばお盆やお彼岸にお墓参りをして、「お爺ちゃんお婆ちゃん初めご先祖様のお陰でこうして日々が過ごせております」とお参りするのであれば、日本の過去の負の歴史と言われるものの実態をもう少しよく知って、これから人生を歩み歴史を作って行く子や孫達の世代に、過去の素晴らしい歴史と失敗した歴史をきっちり伝えていく責任が今の私達にあると思うのです。
 
そういった意味では、歴史に対する認識は先祖達の良い面をしっかり見つめてそれに光を当て、「有り難うございます。お陰様でこうして日本は平和でいます」と、そういう気持ちをお墓参りの時に特に深くして頂きたいと思うのです。
 
どうか皆さんも今のマスコミ等の間違った日本悪しかれ、日本に対する恨みつらみをいっぱい持つような、そういう特集を観ながらも、反論できるようにしていかないといけないと思います。それこそ先祖を大切に思う心に通じるものです。そして良い意味で歴史を供養する事になると確信致します。合掌




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