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大日乃光






大日乃光

2019年10月01日大日乃光第2253号
震災の時の助け合いの心で日本人の誇りを取り戻そう

不安定な世界情勢を憂う
 
最近新聞やテレビを観ると、日本は韓国に輸出する物の検査を厳正に行うという話です。それに対して韓国は、戦時中の徴用工問題での日本企業の資産差し押さえに対する報復措置だと主張しています。もうどうなるのかなと思います。
 
またアメリカがINF(中距離核戦力全廃条約)の破棄を宣言、これにロシアも続き、核軍拡への歯止めが一つなくなりました。これもまたきな臭いニュースです。
 
ドイツの戦争謝罪の言葉
 
七十五年前の八月一日、当時ナチス・ドイツの占領下にあったポーランドの首都ワルシャワで、ソ連軍の攻勢に呼応して約五万人のレジスタンスが武装蜂起をしました。結局、ソ連軍が非協力的だったために蜂起は鎮圧され、ワルシャワは徹底的に破壊されました。
 
ポーランドではそのワルシャワ蜂起の日として、八月一日に恒例で、二十万とも推計される犠牲者への追悼行事が行なわれています。ドイツからは外相が出席し「亡くなった方のご遺族や負傷した方々をはじめ、ポーランドの人々に許しを請うためにこの場所に来ました」「ポーランドに対してドイツ人が行ったこと、ドイツの名において行われたことを恥じています」と謝罪の言葉を述べました。これは毎年の事だそうです。
 
世界に良い影響を及ぼす国々
 
「どの国が世界に一番良い影響を及ぼしていると思いますか?」というアンケート調査があります(英BBCワールドサービス)。その結果を見てみると、一位はカナダでした。カナダが一番になった理由は、観光面が充実しているからだそうです。
 
二位はドイツ。先程の話がここに繋がります。ドイツは戦後、世界中にちゃんと謝りました。また世界に対して過去の事をきちんと清算して前向きに進んでいるとか、ヨーロッパのリーダーであると言われています。
 
三位は日本。日本を一番良いと回答しているのは一位のカナダの人で、次いでフランス。日本を悪いと答えた国は中国と韓国です。隣の国が一番悪いと思っている。ヨーロッパでは、隣国からもドイツは良い国と思われています。
 
逆に、世界で悪いと思われている国では、北朝鮮が下から二位。最下位はイランでした。
今、イランはアメリカと喧嘩をしています。
 
謝罪と賠償の受け止め方が違う
 
先程の様に、ドイツは戦後、世界に迷惑をかけたとちゃんと謝りました。賠償もした。
ところが日本も色んな問題で謝ってきました。戦後賠償と、名前を少し変えてありますが、韓国の国家予算の三倍の額を日本が賠償しているんです。
 
ドイツはポーランドを初め、ヨーロッパの国々に、いつも済みませんでしたとちゃんと謝る。それに対してヨーロッパの人達は、それはもう終わりましたよと言う。ところが韓国は最近になっても徴用工問題で、戦時中、日本の会社が韓国人を強制労働させてお金を支払っていないというのです。
 
戦後、日本と韓国が国同士の付き合いを始めて、貿易も始めましょうと条約を結んだ時、五十四年前に沢山お金を払いました。徴用工への未払い賃金も、この中から払って下さいと韓国政府に渡しました。しかしそのお金は個人には行き渡らず、国を経済発展させる資金として使われました。その後も国内で経済政策に失敗すると、日本に賠償させようとしたり、謝れば謝る程、いつまでも文句を言われ続けています。
 
相手の言い分にも耳を傾けよう
 
一休さん修行会では「喧嘩両成敗」と言っています。片方だけが悪く、片方だけが良いという事は絶対にありません。両方にどこか悪い所があります。韓国の人に話を聞くと、実は日本に憧れていて、日本が好きだと言います。日本みたいな国になりたいと。
 
でも韓国政府が国内で賠償金(未払賃金や様々な見舞金)を渡すべき人にきちんと渡して来なかったために不平不満が募ると、すぐ日本が悪い、日本は謝罪しろ、賠償しろと外に目を逸らしています。その度に、日本は同じ問題に対しても重ねて何度も何度も謝罪と賠償を繰り返してきました。逆に韓国や中国にとっては、日本の謝罪の言葉と賠償金は当たり前の感覚なのです。
 
修行会に参加された皆さんは、これから色んな国の人と友達になったり仲良くして行く事と思います。そういう時に相手の国の悪い面ばかり見てはいけません。友達関係もそうです。友達と喧嘩した時も、必ず双方に非がある。そこで自分の言い分ばかり言わないで、相手の言い分もよく聞いて頂きたいと思います。ヨーロッパのように、過ぎた事、昔の非は忘れてあげる、水に流すのも大事です。
 
震災で示された誇るべき気質
 
ついでに、自国に誇りを持っているか?というアンケートも紹介します。日本・アメリカ・韓国・スウェーデン・イギリス・ドイツ・フランスの七ヶ国で調査されました。一位はアメリカで、スウェーデン、イギリスと続き、日本は四位と意外に上位でした。
 
次に自国のために役に立ちたいと思うか?というアンケートでは日本が堂々の一位で、二位がスウェーデン。ドイツ、フランス、韓国、アメリカと続き、最下位がイギリスでした。
東日本大震災から八年ほど経ちますが、太平洋沖で巨大地震が発生し、大津波で東北地方が甚大な被害を被りました。
 
その時、アメリカは国を挙げて救援活動に尽力してくれました。「トモダチ作戦」と言って、被災地の沖合でアメリカの空母が活動しました。在日米軍を中心に、自衛隊と共に食べ物や医療品などを運び、救難活動や炊き出しなどの支援活動をしてくれました。
 
最初にアメリカ軍が被災地に上陸した時は銃で武装して警備をしたそうです。アメリカではハリケーンや洪水などの大災害の時、必ずと言っていいほど暴動が発生します。ひもじくて食べ物を求めてスーパーを壊して押し入り食べ物を盗む。それだけならまだしも、テレビを盗んだり、色んなものを持っていく。まさに火事場泥棒ですね。
 
災害発生時に暴動が起きるのは、むしろ世界では常識なのです。ですから福島県や宮城県、岩手県に支援物資を持って行った時、暴動が起きても自分自身を守れるように武装していたわけです。
 
ところが日本人は支援物資の配給所できちんと並んでいる。その並び方も、お年寄りや子供を先にして、元気の良い人達は後ろ。そして欲張りもせず一人分ずつ貰っていった。アメリカ軍もびっくりしたそうです。日本という国は何て素晴らしいのだろうと。
 
日本では昔から他人に対する思いやりがあって、隣近所や地区の隣保班で助け合う、そういう文化がずっとあったのです。普段は皆忘れたようにしていますが、助け合うべき時に日本人は一致団結するんです。
 
震災で自動販売機が壊れていた。ところが被災した人達は壊れた自販機の周りにいても、誰もその中の品物やお金を盗もうとしない。やがて自衛隊の人が来て、こういう時だからと壊れた自販機を開けて、中の品物を被災者に配ったという話もありました。それを聞いた世界の人は大絶賛でした。日本人という民族は何て素晴らしいんだろう、何て優しいんだろうと。
 
日本人である事にもっと誇りを
 
最近ニュースで目にするのは韓国や中国のバッシングばかりですが、良いニュースもあるのです。悪いニュースばかり入って来るからどうしても「日本人が悪いのかな…」と思われるかも知れませんが、そんな事はありません!
 
胸を張って、自分は日本人である!
熊本県人である!
〇〇県人である!
玉名人である!
そういう事を誇りに思って頂きたいと思います。合掌




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