2024年01月01日大日乃光第2390号
この国の明るい未来を信じて家庭の中で一年の計を立てよう
この国の明るい未来を信じて家庭の中で一年の計を立てよう
全国の信者の皆様、そして本誌を購読頂いている有縁の皆様、新年明けましておめでとうございます。
輝かしい新年をつつがなく、希望に満ち溢れてお迎えの事と存じます。こんな事を申し上げると、中には「それどころではないよ!」とか「今は大変な日々だよ!」などと感じられる方も居られるかもしれません。
しかし私は、お互いに明るく前向きに「新年おめでとう」と昔から言い習わしてきた、先人の皆様の叡智と良き心ばえに従って、やはり新年を迎えるに当たっては、「おめでとうございます」の挨拶から言葉を交わしたいと思います。
ここ数年、国内情勢も国際情勢も、あまり平穏とも平和とも言い難い状況なのは私も自覚しております。いよいよ第三次世界大戦の勃発か?とか、国内では三十年連続の不況!などと世間では騒がれています。
そんな中で、私は暗い世情や世界の悲劇には敢えて向き合わず、明るく希望に満ちたお話を致します。そもそも国内の新聞・テレビなどのマスコミでは昔から、「これでもか!これでもか!」と、悲観的で否定的なニュースを流し続けて来ました。そんな中で、私は明るく爽やかで希望に満ちた情報をお伝えしたいと思います。
日本の将来が明るい三つの理由
まず第一に、我が国はまもなく「エネルギー大国になる」という事です。
こんな事を言いだすと「エッ、そんな事は有り得ないでしょう?」と思われる方が居られるかもしれません。しかし、世界で六番目に広い領海を持つ我が国は、世界最先端の深海探査技術と海底資源の採掘技術の劇的な進歩によって、大量の原油やガスを採取できる様になりつつあるのです。加えて人工石油や合成石油の生成を、世界に先駆けて始めているという事です。
さらに、これも世界に先駆けて水素の生成技術を開発して、今後は安定的に水素を供給できるようになるのです。これによって地球に余分な負担を掛けない安定した発電や、水素の持続的な利用が可能になるという事なのです。
第二に「国内経済の劇的な発展が実現する」という事です。
令和七年には先にお伝えした海底資源が商用化され、希少金属(レアメタル)・石油・天然ガスが劇的に安価になると予測されます。その結果、長年エネルギーを海外に依存し、多額の輸入経費を費やして来た立場から、逆にエネルギー輸出国にさえもなれるという事です。
これまで我が国は、戦前戦後を通じて長年に亘り莫大なエネルギー資源を輸入に頼りながらも、世界第三位の経済大国の地位を保って来たのですから、エネルギー事情が逆転すれば、日本経済の復活は間違いありません。
第三に、これは既に実現している事ですが「世界から憧れられ、尊敬される日本」の更なる深化です。
既にご存知の方が多いと思いますが、諸外国の人々が日本に来て、その素晴らしい印象や感動が様々なSNS等で発信されています。それは、
「日本の道路や街中は別世界のように清潔で、電車やバスなどが時刻表通りに運行している様は世界で最高だ」また、
「日本の安全性や治安の良さは素晴らしく、さながら別の惑星に来た様だ」とか、
「日本人の親切さや規律正しさ、そして人を思い遣る優しさに、私は母国に帰りたくなくなる」などなど。
日本と日本人の素晴らしさを絶賛する感想のメッセージが溢れています。
この様な、外国の方の日本に対する肯定的な意見や感想は、既存のマスコミでは殆ど目にする事がありません。良く言えば日本人は謙虚な心が強いのかもしれませんが、それは終戦以来の自虐史観のせいなのかもしれません。
「三信条」を胸に精進しよう
先に挙げた三つの外国人の反応以外にも、もっと多くの事柄に、私達日本人は世界に誇れる長所があるのです。大震災の時の私達の自発的な行動の素晴らしさも、世界一老舗企業が多いのもその一端です。
来年(令和七年)には戦後八十年を迎えるのですから、私達はもうそろそろ自虐史観から脱却しても良いのではないでしょうか!この自虐的な社会が、特に若い世代の人々の国を愛する心や、前向きで積極的な心をどれほど蝕んで来た事でしょう。
にも関わらず、今、私達が世界から大切に思われたり称賛されている事を思えば、これまでの自虐的な発想や行動から解放された時に、一体どれほどの爆発的な発展や劇的な変化が現れるのかを想像すると、未来には希望しか感じられません。
もちろん自虐史観を払拭出来たとしても、謙虚に反省する心を失くしたら、やはり日本人の良き習慣は失われ、発展への力も鈍化する事になるでしょう。そうならないためにも、当山の三信条「反省」「感謝」「奉仕」をこれからもしっかりと胸に収めて日々を過ごしたいものです。
長所を伸ばす子育てを始めよう
七十九年前から始まった自虐史観に基づく様々な政策によって、日本古来の先祖を敬う心や、国や故郷への恩返しの心、周りの人々を思い遣る生活習慣などの、日本の素晴らしい伝統的な精神文化を失いつつある中で、最も大きな弊害は学校教育の現状ではないでしょうか?
中でも大きな影響を受けたのは、我が国の歴史教育です。その中では「日本は多くの国々に迷惑をかけて来た」と繰り返し教え続けられました。この様に事実に反する事を歴史の汚点として教え続けられてしまうと、子供達が素直に伸び伸びと育つはずがありません。
一例を挙げれば、学校では「世界四大文明」を教わりますが、この四大文明より遥か五千年以上前の一万四千年前には日本に縄文文化があって、しかもかなり優れていた事はあまり教えられません。
この一万年以上続いた縄文時代には、精巧な縄文式土器を始め、世界最古の磨製石器が生み出され、海上交易さえも行われていました。しかも全く戦争の形跡のない平和な社会だったのだそうです。この様な縄文時代こそ、世界最古の文明と言ってよいでしょう。
これまでにも何度もお伝えしてきましたが、例えば我が子に日々長所を褒めるのではなく、欠点だけを指摘し続けたならば、どんなに優れた素質を持つ子供でも素直に自信を持って育つはずがありません。 こんな事は誰にでも分かる筈です。逆に少々の欠点は大目に見て、長所を褒めながら育てる方が、遥かに教育的効果が高いのは言うまでもありません。
家庭のルールを話し合おう
そこで「一年の計は元旦にあり」と言われるように、年頭に当たり、それぞれの家庭で明るく楽しい目標を、出来れば家族全員で話し合って決めて欲しいものです。加えて、親がしっかりリーダーシップをとりながら、家族みんなで守るべきルールも話し合って決めて頂きたいと思います。それと同時に家族の一人びとりも、自分なりの目標を決めてみて下さい。
この様に、家庭内で家族それぞれが明るく楽しい目標を立て、また家族全員で共通の目標や新たなルールを作って行く中で、明るく楽しく規律ある家庭が生まれ、さらに進化して行くに違いありません。本年も明るく楽しい家族の中で、夢に溢れる日々をお過ごし下さい。
来たる一月十三日の初参りでは、明るく健やかな信者の皆さんが、ご家族と共に一人でも多くお参りされる事を切に祈りながら、弟子職員皆と共に心からお待ち致しております。
奥之院の大佛様に蓋堂を発願
ここまで申し上げて、ふとお寺の今年の明るい目標も、皆さんにお伝えするべきではないかと思い至りました。
昨年末から何人かの方々と打合わせを始めたばかりですが、既に御本尊様にもお尋ねした上で検討を重ねてきました。それは四年後の令和十年までに、奥之院の皇円大菩薩様の大佛様(御霊廟)に屋根となる蓋堂(おおいどう)を建立するという計画です。
これは三十四年前に初めて八千枚護摩行を始めた頃から、何度も奥之院の伽藍を巡拝していた時の事です。大佛様の高台に向かって歩き、目の前に聳え立っておられる皇円大菩薩様に向かう時、
「こんな雨の中でも風の中でも、はたまた雪の中でも身じろぎ一つもされず、じっと私達を、信者の皆さんを見守って頂いておられる。なんと有難い事か!いつの日にか必ずお堂を建てますので、どうかその中にお座り下さい!」と念じておりました。
五年前に大病を患った事を機に、皇円大菩薩様の御宝号を日に三万遍、五万遍と唱え続ける内に、三千五百万遍を超えた頃から、
「私が健康を取り戻したら、必ず蓋堂を建てて雨露にお晒しすることは致しません。長年お待たせして申し訳ありませんでした」
という思いが日に日に増してきていました。
そして遂に、先にお伝えした様に、大佛様の蓋堂を「瑜祇塔(ゆぎとう)」形式で建立する事に致しました。瑜祇塔とは、本院の本堂内陣の中央にある大壇の真ん中に収まる小塔です。屋根に五つの相輪が聳える八柱円形の塔です。
これまでの平成五重塔や南大門、そして先の多宝塔など、これら全てのお堂は御本尊皇円大菩薩様からの御霊告を授かり、その御指示に従って建立してきました。しかし今回の瑜祇塔形式の蓋堂は、私の方から御本尊様にお願いして、お伺いを立てながら建立するものです。
奥之院の開創五十周年に当たる令和十年までには落成したいと念じております。
皆さんもどうかその日を心待ちにして、楽しみにお待ち頂きたいと念じております。
本年が皆様にとって佳き年となりますよう念じております。合掌
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