第24集 岡山県MT
待望の子宝
皆様の前でうまく話せるか分かりませんが、私の娘夫婦が頂きましたお蔭をお話させていただきます。娘夫婦は結婚してから長い問子宝に恵まれずにおりましたが、九年目にしてようやく待望の子宝に恵まれることがわかりました。娘はそれは嬉しそうに知らせてくれたのです。
その後、お腹の赤ちゃんは腹帯を締めても目立つように順調に育ち、娘もお腹の中で元気に赤ちゃんが動くのを感じ、ようやくお母さんになれると実感して、本人はもちろん、家族や親戚、近所の人達も「良かったね、良かったね。」と喜んで下さいました。その頃の娘夫婦は赤ちゃんの誕生を心待ちにして、楽しく毎日を過ごしていました。
ところが「そろそろ赤ちゃんの産着などを揃えないといけないね」と言っていた矢先のことでした。切迫早産という思いもよらない事態になってしまったのです。
この時娘には、二座と、五座の先祖様の障りが重なっておりましたので、早速蓮華院様にお電話でお願い申し上げました。緊急手術となり、体重が五百グラムしかない超未熟児で赤ちゃんは生まれました。直ちに保育器の中で集中治療が続けられました。お医者様方は手を尽くして下さいましたが、この子はあまりにも短く、この世での生を終えました。たった二十日間の一生でした。けれどもこの子は懸命に頑張ったと思います。
月日が過ぎた今だからこそ、お父さんやお母さん、おじいちやん、おばあちゃんにいろんな事を教えにこの世に生まれてきてくれて「ありがとう」と思うことができます。
この子の葬儀をいたしました。その後、四十九日・百日と法要を済ませ、日が経つにつれて、娘は寂しさ苦しさが増して自分自身を責め、肉体的にも子宮内膜症を患い、精神にも異常をきたし、欝の状態で心の病になりました。娘が辛く苦しんでいるのを見て、親としてたまらずに何度も蓮華院様にお電話をかけて、貫主僧正様や寺院の皆様方に無理を聴いて頂きました。先祖供養、水子供養、除魔祈願、病気全快祈願を毎月欠かさずにお願いしました。貫主様のご祈祷のお蔭で、徐々に娘は病のことを気にかけなくなってきました。
その頃から娘夫婦は医学の力を借りても子供が欲しいと思い始めました。御霊示で、子授けの為に月極めで先祖供養を始めました。それと同時に不妊治療を数回続けましたが、娘には精神的にあまりにも辛く、治療を中止しました。今から思いますと、この後に頂きました大きなお蔭の為に、きっと佛様がそうさせて下さったのだと思います。
その年の十一月、奥之院秋の大祭にお参りして子宝に恵まれますようにと、ただ一心に、皇円大菩薩様にお祈りいたしました。するとどうでしょう。娘が妊娠していることがわかったのです。すぐに安産祈祷をお願いしました。お蔭をもちまして、平成十六年に、待望の次男を授かることができました。本当に有難うございました。
蓮華院様にご縁があったことに心より感謝申し上げます。ダライ・ラマ十四世法王狙下来熊でたいへん忙しくておられる時に、娘と孫と私の三人でお礼参りに伺いました。貫主様にお会い出来た上に、いろんな人生の中で役に立つ法話を頂きました。心よりお礼申し上げます。
こうして今の幸福を頂きましたのは、皇円大菩薩様、開山大僧正様、真如大僧正様のお守りと貫主僧正様の御祈祷力の御蔭だと有り難く心から感謝申し上げます。そして寺務所の皆様方の暖かい心遣いありがとうございます。今後もよろしくご指導の程お願い申し上げます。