真言律宗　蓮華院誕生寺

第３５集　私の見たこと聞いたこと
『すい臓癌』　

今年九十五歳になられる斉藤さんは、五年前にすい臓癌が見つかり、その年の一月十
三日に手術を受けられました。

〝お尋ね〟の結果「先祖追善護摩供養」七座（三十五日間）との〝御霊示〟でした。

斎藤さんは早速〝御霊示〟の通りに供養をお願いされました。手術前後には親族の方
からお電話を頂き、貫主様に時間をお伝えして、手術の成功と全快の御祈祷をお願い
されました。

手術は無事成功し、その後二年間は「病気全快特別祈祷」を毎月三期（三十日間）
お願いされました。その後は毎月一期（十日間）の先祖供養をずっと続けておられま
す。

その病院では、九十歳を超えた方の手術は滅多に引き受けて頂けないそうです。また
、すい臓癌は発見の難しい癌ですが、その癌がみつかったことも佛様からお守り頂い
たと感謝しておられます。

そして九十歳を超えてのすい臓癌手術の成功例はこの病院始まって以来との事で、斉
藤さんが最高齢だったそうです。

その後、この事例が学会で発表され、今ではこの手術の成功が評判を呼び、斉藤さん
を手術された先生に診てもらいたいと言う患者さんが増えているそうです。

斉藤さんは、「本来ならみつけてもらえなかったはずの癌をみつけて頂き、受けても
らえなかったはずの手術がスムーズに決まり、成功し、その後順調に回復したことは
、すべて皇円大菩薩様、貫主様のおかげです」と、いつもおっしゃいます。

また「いつも拝んで頂いているので安心して手術に臨むことが出来ました。その後、
不安な気持ちに陥ることもなく毎日を過ごすことが出来ました」ともおっしゃいます。

斎藤さんは心の中で〔祈願をお願いしているので色々なことがうまくいった〕と思っ
ていても、先生には話されません。しかし先生は斉藤さんの信仰を薄々感じておられ
たようで、「医学では計り知れないような不思議な事もありますよ」とおっしゃった
そうです。

現在は体操、コーラス、手芸、ピアノ合唱、なぞなぞ教室などの習い事を沢山して人
生を楽しんで居られます。

いつも朗らかで、日々、皇円大菩薩様、貫主様、御先祖様、病院の先生や、周りの方
々に感謝しながら穏やかに過ごしておられます。

先日も斉藤さんから、「手術の時、髪の色が一時真っ白になったけど少しずつ黒いと
ころが出てきて、今では不思議と綺麗なグレーになりました。皆さんからも『あなた
は九十五歳なのに、七十代にしか見えないわよ！』と言われるの」と、嬉しそうなお
電話がありました。　蓮華院誕生寺寺務所