1999年5月1日第64号
幸福ニュース

【  母の日  】

{日本では、今年の5月9日は母の日です。}とスリランカのお坊さんに説明したところ、意外な返事が返ってきました。{不思議ですね。日本では、一年のうちたった一日だけが、母の日なのですか。スリランカでは、毎日が母の日です。}と言われるのです。{それはまたどうしてですか?}とお尋ねしたところ、次のような答えが返ってきました。

スリランカでは、毎朝、お母さんの前にひざまずいて丁寧なお辞儀をし、{お母さん、私を十月十日の間、お腹の中で育ててくれてありがとうございます。また生まれてからは、食事、洗濯、お掃除等、私の世話をいろいろしてくださって本当にありがとうございます。このご恩は決してわすれません。}というような意味の事を言うそうです。

(もちろん、その前にお父さんにも同様に働き育ててくれた事を感謝するそうです。)

ですから、{私の国では、毎日がお母さんの日なのですよ。}と言う事でした。考えさせられる一言でした。

誕生日についても 同じようなことが言われていますね。{生まれた本人の誕生を祝うのも大切だが、生んでくれたお母さんに感謝する方がもっと大切なことだし、そういう日なのではないか。}という意見もあります。

また、本来は食事の前に唱えるものらしいですが、故高田好胤師の{六方礼拝}カードにも良いことが書かかれています。

{六方礼拝}

東を向いて お父さんお母さんご先祖さま
南を向いて 人生こし方先生方
西を向いて 夫・妻・子供・兄弟
北を向いて 友達
下を向いて 仕事を手伝って下さる人々
上を向いて 神・仏
つつしみて六方を礼拝し奉る
喜びと感謝と敬いの心をもっていただきます。

最後に、ある小学生の作文をご紹介したいと思います。蓮華院では、小中学生を対象に{一休さん修行会}を開催していますが、それに参加した女の子の感想文の一部です。

わたしは、三日間の修行をうけました。はじめは知らない人ばかりで心配でしたが、先生がやさしく私たちを迎えて下さいました。

一日目の夜に「内観」ということをしました。
お母さんにしてもらったこと、
お母さんにめいわくをかけたこと、
お母さんにしてあげたこと

この三つを考えてみなさい、といわれて座禅をくみました。そのときわたしは、お母さんにめいわくばっかりかけているのがわかりました。

二日目の食事のとき、先生が「いただきます」にも、ちゃんと意味があるといわれました。それは、魚、お米、野菜などの命をいただいているのだから、私たちがかわりにいっしょうけんめい生きるということでした。

わたしは、この修行を受けていろいろ気づきました。お母さんに感謝してわがままをいわないで、いままで育てて下さったことに感謝して、これからは、私がお母さんにいままでのお礼をしてあげたいと、しんからそう思いました。

皆さんのご家庭では、どのような母の日にされますか。

【 あなたの座標軸は? 】

ニューヨークの株式は好調で史上最高値を更新しているようですが、日本は、相変わらず不景気のようです。リストラ等で失業している人や、学校を卒業したけれど職がないという方も多いようです。大変だと思います。

でも、ものは考えようです。{これをチャンスにするにはどうしたらよいか。}、考えてみましょう。若い人は特に自分の生き方、人生方針を考えるいい機会にしてみたらいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

自分の中心になる座標軸を何にするか、どこに置くかということをもう一回じっくりと考えてみるのです。自分にとって大事なこと、好きなこと、大切な価値観等を再チェックして、その上で、住む所や仕事を探すのです。

インターネットで女性や子供のユーザーも増えています。あまりにも便利で面白いために、ついついいろんなホームページを見て、時間ばかりがたってしまい、無駄に過ごしてしまう。ごく稀に、ひどい場合はインターネット中毒になってしまう人もいるようです。

お酒では、{一杯目、人酒を飲む。二杯目、酒人を飲む。三杯目、酒酒を飲む。}と言われますが、人ではなく、飲み物や道具が主人になってしまい、主客転倒してしまっているのです。そこでも強調されていることは、{目的をもって使いなさい。自分の人生の座標軸を持つことがますます重要になってきていますよ。}ということです。

世の中はますます便利になっていきます。情報もますます増えていくばかりです。こういう社会にあっては、自分の中心軸をしっかりと持っていないと、道具や情報や他人にふりまわされてしまいます。

価値観はますます多様化していきます。収入は少ないが、田舎でゆっくりのんびり健康的にすごすという生き方を選ぶ人もでてくるでしょう。自分の趣味にうちこんで、定年後はそれで身を立てようという方もいらっしゃるでしょう。しっかりと目的と計画を持って、外国でチャレンジする人もいるでしょう。あるいは、ボランティア活動に生きがいを見出してもいいと思います。

松下幸之助氏のおっしゃられたように今の仕事が天職だと思って、創意工夫しながら仕事に打ち込むことも大事だと思います。でも、今仕事のない方は、これを仏様がいいチャンスを与えてくださったと思って、じっくり自分の長所、好きな事、これから伸びる産業等々、信頼できる人に相談しながら、考えてみてください。{急がば回れ}です。

仏教的には、無理に生きようとせず、縁に従って縁を生かしながら他の人々や自分のために水の如く生きていく生き方もあります。それもりっぱなひとつの人生です。

不満をいだきながら、毎日浮かない顔をして、ゲームやギャンブルでうさばらしをし、なんとなく惰性で生きている。それもひとつの人生です。

あるいは、小さな仮の目標でもいいから作ってみて、実行してみるのもひとつの生き方です。

あなたなら、どうしますか?

【坂村真民詩集】

《 母なるもの 》

大地といつも接している
足の裏
だから母なる大地の心を
一番よく知っているのは
この足の裏である
わたしの足の裏信仰の根源は
この母なるものからきている
父が早くこの世を去り
母一人に育てられた
わたしの体には
母なるものが主体を占め
それがわたしを形づくってきた
世尊は早く母を亡くして
この母なるものを恋い求め
教えを説かれた
ああ仏説八万四千の
母なる大悲よ大慈よ

【仏語集】

仏の教えにおいては、正しい真理の六方に向かって尊敬を払い、賢明に徳を行って、災いを防ぐ。

この六方を守るには、まず四つの行いの垢を去り、四つの悪い心をとどめ、家や財産を傾ける六つの口をふさがなければならない。

この四つの行いの垢とは、殺生と盗みとよこしまな愛欲と偽りであり、四つの悪い心とは、貧(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさと恐れとである。

家や財産を傾ける六つの口とは、酒を飲んでふまじめになること、夜ふかしして遊びまわること、音楽や芝居等におぼれること、賭博にふけること、悪い友だちに交わること、それに業務を怠ることである。

この四つの行いの垢を去り、四つの悪い心をとどめ、家や財産を傾ける六つの口をふさいで、それからまことの六方を拝むのである。

このまことの六方とは何かというと、東は親子の道、南は師弟の道、西は夫婦の道、北は友人の道、下は主従の道、そして、上は教えを信ずる者としての道である。(六方礼経)(The Teaching of Buddha)

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