最初、ここじゃなくて下の方にあるお寺で「内観はいいよー。行ったら変われるよ。」と言われた時、私は「絶対に死んでもイヤ!」と思って、内観に行かなかった。けれども、それからたくさん、たくさん悪い事してきたら、親から行かせられた。
でも、来たら、イメージと全然違ったから、ビックラこきました。で、私のイメージは、お寺の人から竹刀でビシビシたたかれて、説教されるのと思ってた。
それで内観を始めて、最初お母さんについて調べました。調べていくと、小学5年生ぐらいから、たくさん迷惑をかけてきてる。中学校に行ってからは、4階から机やイスを外に捨てたり、カーテンを燃やしたり、学校には先生をイジメに行ってるような気分でした。
で、お母さんからメッサ怒られたり、夜、家を出て行った時とか、朝になっても帰らなくて、とっても心配をかけました。
で、お父さんには、お父さんがしゃべることに反発してて、ゴメンナサイで、高校に入ってからも、中学校のころと変わらずてか、もっとひどくなって、学校にも行かず、そして、行ったとしても途中で、先生に「おばさんが死んだ」って嘘ついて帰ったりして、本当に迷惑かけまくりでした。
なんか、今までの事とか、小さい頃の事とか、振り返ってこんなに真剣に考えた事とか全然ないから、最初はマジで難しかった。
今までのことを調べていくと、「して返したこと」があんまり見当たらなかった。「迷惑をかけたこと」は、次から次に出てきた。で、内観中にかなり眠くなってきた。それで、なんか一人で、「ヤバイ。一生懸命調べていない証拠だ!」とか思って一人であせってた。なんか、「他の人と比べて、私だけ調べた事が少なかったらどうしようとか、こんなのでいいととか、他の人がどうゆう内観をしてるか」、本当にスゴイくらい気になってきた。
で、調べていくと、今までお母さんにしてきた事で、「あー最悪!」って、内観しながら思ったことは、お母さんをなぐったりしたことだった。前までは、親をなぐるとか、そんな事は普通じゃ、当たり前じゃと思ってたけど、なんか上手には言えないけど、なんか親に手をだすのは最低と思った。「なんでだろうー?もしかして内観パワーなのかなー?内観の仏様ありがとう。」
一回、いつも本院にいる女の人が、夜、面接に来た時、「今あなたが一生懸命探しているものは、本当に小さなものなの。それを探し出すことは、私にも手助けできない。他の誰も探し出せない。だからあなた自身で探し出さなきゃいけないものなの。見つけ出したその小さな宝は、あなたの一生の宝物になるから、頑張って探してくださいね。」って言った。
「調べるのがめんどくせー、もう終わらないかなー。」と思っていた時にその言葉を言って下さったから、明日がんばろうって気分になれた。女の人が言ってくれた言葉は、なんかとってもステキな言葉と思った。「私はその小さな宝物をみつけられたのかなー?見つけられていたらHAPPY!私の一生の宝になれる。」
人の心がわかるのなら安心できる。
人の心がわかるのならわかりたい。
わかるのなら、そのままでいられる。
わかるのだったら、こっちからのサヨナラはしない。
今まで、いったい私はどれほどの人を傷つけたんだろう。どれほどの人を助けたのだろう。どれほどの人を好きになったんだろう?
今からは、人の気持ちを考えて生きていこう。お母さん、今まで迷惑や心配をかけてごめんなさい。けど、今まで私を見放さないでくれて、ありがとう。これからも心配かける事あると思うけど、よろしく。言いたいけどテレクサイ。ごはんがおいしかった。