1998年7月1日第35号
幸福ニュース

【 心の経営 】
いま問われる経営者の教育力

今日は6月10日に玉名市で行われた 社団法人 倫理研究所の 勝間田豊先生の講演を基にお送りします。

教育 とは、

1.教えるより、相手の本来もっているよさを引き出す事。
2.自らを教育する事。
3.率先垂範する事。

である。リーダーが変われば部下も変わる。優秀なトップのもとには優秀な部下が育つ。

教育力は指導力ではない。経営者自身の自己教育と他者教育、両面を含めて始めて{教育力}と言うのである。
自己教育とは、社内外の和の元たる経営者自身の{率先垂範}。
目前の当たり前の事の実践を継続して続ける{凡事徹底}。
万象・万人を我が師ととらえる心境の練磨、等々による人徳の養成を指す。

伊藤肇 帝王学の三原則
トップは、
1.師を持つ。
2.直言してくれる友人を持つ。
3.諫言してくれる部下を持つ。
ことが必要である。

魅力的リーダーの条件 《 職場は、リーダー次第である。》

1.人生に希望を抱いている。
{心が先行する}夜が明けたから日が出るのではない。日が出たから夜が明けたのだ。希望は心の太陽である。

2.自分の器を大きくする。(こだわらない。とらわれない。)

3.部下の言う事によく耳を傾ける。
(名君とは、聞くことなり。多方面から聞き、多面的に見る。)

4.自分の役割に自覚がある。

5.自分の主体性を持つ。
{リーダーの三禁}(逃げ、言い訳、責任転嫁)

6.健康である。(節制)

7.人生の基本方針を持つ。

8.当たり前の事を当たり前にできる。( 凡事徹底 )

9.人使いがうまい。人をやる気にさせる。

10.部下が困っていたら助ける。

人をうごかすには、
1.相手の欲するものを与える。
2.相手を認める。
ことが重要である。

教育の大原則 とは、《 良さを認める 》ことである。
例えば、{0点を正直に見せたからえらい。}とまずほめる。

リーダー
たった一つの事の継続が、共鳴・共振を生み、 共感を生む。

Yellow Hat (カー用品販売)の社長さんは、率先してトイレ清掃を続けている。

いい会社ほど上からよく働く。出勤も社長、重役ほど早い。

閉鎖性の打破

会社や官僚組織や学校での問題の発生等、共通原因の一つに、{閉鎖性}がある。その集団独自の価値観や習慣やルール、常識等が当たり前と思い込み、それが世間一般の非常識であり、通用しない事に気が付かない。そのことから、日本の現在の問題が発生しているとも考えられる。

現代の若者は、指示無視症候群 という特徴がある。 理由や目的を説明してから、指示を与える方がよい。

夫婦仲の良い事が基本
妻を変えようとするな。まず自分が変われ。妻は鏡である。

これからは、本物しか生き残れない。本物になろう。近づこう。

【坂村真民詩集】
《み教え》

とらわれるな
とらわれるな
とらわれないというのが
世尊のみ教えなのだ
今暁このことを
ちかごろの体の不調と
思い合わせて痛感する
いくら読経しても
いくら坐禅しても
とらわれたら
世尊の弟子ではない
海のように
とらわれない自分を
作ってゆこう
そう念じて
詩精進してゆこう

《大木の幹》

大木の幹にさわっていると
大木の悲しみが伝わってくる
孤独というものは
猛獣にすらあるものだ
万年の石よ
沈黙の鬱屈よ
風に泣け
月に吠えろ

《ほれぼれと》

一羽の鳥の声をほれぼれと聞く
われであれ
一輪の花をほれぼれと見る
わがあけくれであれ

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