2015年05月22日幸福ニュース第６４７号
「正義の誤り」
私は４日間の内観を体験して、自分の考え方の間違いに深く気付きました。
私達は４年前から保育所を開催しています。子どもが野山で元気に思う存分遊べるようにとの願いがあります。
私は勉強の為に仕事から離れておりましたが、どのような気持ちで子どもや仲間達と接していけばいいのか、夫と一緒に協力していくことに自信をなくしていました。
実践なくして言葉だけでの忠告や応援では、夫から嫌がられるのは当たり前です。
こうして、内観で深く自分自身に気付けたことは、とても大きな変革であり、心から感謝致します。
私がどんなに小さな殻の中で正義を誇り、他者を批判していたか。それを言葉にしなくても、思っているだけで、周囲にマイナスの感情を与えていたことを、本当に思い知りました。
悪い人の家では、「ごめんなさい」と言い合って喧嘩にならない。そして、悪い人というのは、これから直す所がいっぱいあるということです。
石ならば叩いて磨いてもらえるということです。きっと死ぬ時には清い魂になれるのでしょう。そんな結果を望んでではありませんが、私はこれから、自分の未熟さを大切に育てていける人間になりたいと思います。
私の問題を見せてくださる方は、意見の合わない方こそ、私の未熟さを教えて下さる先生であると感謝したいです、
百才で亡くなられた恩師は、御自分の部屋で毎朝仏様と語り合い、許しを頂いていました。こんな私を生かして下さると、美しい笑顔で、自我の無い素晴らしい人格でした。周囲に愛される存在でした。
私はこれからの人生で、何が出来るか、子ども達の為に、豊な自然環境を残していきたいと思っています。そのような成果や、名誉の為ではなく、私が本当に幸福になるために、今後人生を豊に過ごしたいと思います。
結婚してからずーっと自分の正しさを主張ばかりしていて、与えられたものは孤独感でした。夫と一緒にいても常に孤独でした。
映画や旅行に出ても、十分な幸せや満足を得ることはできません。この孤独感を変えられるのは、自分自身です。
そして、私はこの内観で本当の幸福について、大きなヒントを得られました。内観はどこでも、何もなくても出来ます。これから、人との関係でつまづいたら、静かに座って、思い巡らします。
「していただいたこと」
「してあげたこと」
「迷惑・心配かけたこと」
私の目、口、手、命、身の回りの石ころ、葉、花、草木、すべての生命に感謝して、共に生かされていることに、大きな歓びを感じられたら、どんなに素晴らしい人生になるでしょうか。
子ども達は、言葉以上に大人から影響を受ける存在です。そのような大きな生命に対する感謝と歓びを、言葉と態度で表現できるようになりたいです。
最後に、４日間御指導を頂きまして、本当にありがとうございました。夫婦仲よくが出発点です。この思いを大切に、協力していく姿勢で、今後の人生を歩んでいきます。
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【坂村真民詩集】
「天山の石」
はるかなる
はるかなる
はるかなる
天山の石よ
こうもまるくなるまでお前は
ころころころころころころころがって
清い川をくだりくだってきたのか
お前の旅を思えばわたしの生涯など
ほんの一瞬に過ぎないね
まだまだわたしは角（かど）ばかりの人間だ
ころころころころころころころがされて
お前のようなまるい石となるのは
いつだろうか
ああK夫人の手にころがりこんできたという
このまるいまるい石よ
はるかなる天山の石よ
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【名 言 集】
愚かにして愚かさを知るのは、愚かにして賢いと思うよりもまさっている。（無量寿経）
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＊ホトトギスが朝早くから一番大きな楠の上で鳴いています。（にこにこ和尚）
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