(40才女性、登校拒否) |
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私が内観という言葉に初めてふれましたのは、東京に住む兄からの便りでした。当時、私の長女の登校拒否で悩んでおりましたので、兄から内観を受けるように勧めてまいりました。 兄の知人が陸上の有名な長距離選手で、{試合前などの精神状態が苦しくなる時、内観を受けておくと心が安定して、ベストの状態で走れるようになる。}という話を聞きました。 登校拒否も心のバランスがくずれた状態であるので、内観を受けることで自己を見詰め、少しでも良い状態になっていくのではないかと思って知らせて下さったのです。 私の場合、本人はまだ内観を受けるような状態ではないので、母親の私が内観を受けることにいたしました。 私は仕事を持っている関係で、とにかく朝から夜までただ忙しく働き回っている毎日でした。自分のことも、私のまわりにいるすべての人についても、深く考えた事など今まで一度もありませんでした。 {忙しい}ばかり言って、口から出てくるのは、子供に対する注意ばかり、いやな母親であり、いやな嫁であり、いやな妻の見本だったように思います。 七日間でしたが、先生方に聞いていただき、私は、少しですが、人をみる目が違ってきたように思えます。私のまわりにいる人は、本当はすばらしい人なのに、今までそれに気付かなかったのです。 私は山のようにまわりの人にお世話になっているのに、それに対し、お返しは何もできていないことに気付きました。人に自分を良く見せようという虚栄心のかたまりだったように思えてきました。 母や父や夫や娘のことを内観させていただき、私は、もっと大きな愛で、私自身これから進んでいかなくてはいけないと痛切に感じました。私の母から受けたすばらしい愛情で、これから先、私の周りにいる人に対し、{ありがたい}{していただいた}という気持ちで接していけたらと思っています。 娘のことも、母が私にして下さったことを思い出してみると、私が娘にしているのとは違う事に気が付きました。いつもいつも、せかしてばかりいる私でした。これからは、もっとのんびりと、感謝と余裕を持って子育てするつもりです。 私が気持ちを変えてこれから娘に接していけば、いつかは心を開いてくれるのではないかと思います。その日まで、娘と二人、歩んでみたいと考えております。本当にありがとうございました。 (追記:半年後、{娘が登校するようになりました。}とのお便りがありました。) |
万年の
人間は 《祈りと願い》
遠く遠く |
寝ねざる人には夜長く、疲れたる人には路長く、正法を知らざる凡愚には生死長し。 苦を忍受する忍は最勝の苦行なり。涅槃を第一とす。是れ、諸仏の説なり。他を損なう出家なく、他を悩ます沙門なし。 |
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