内観に参加したいと思っていたのは、若い頃からでした。けれ ども、特に自分で困ったことも無く、定年まで好き勝手に自分の 言いたい事を言い、したい事をしてきました。相手にいじわるされると利子をつけて返し、そして問題を解決 し、自分はストレスはためずに生きてきて、内観にお世話になる にいたらなかったからだと思います。
でも定年して地域の生活中心になった時、少し周りと距離を感 じるようになりました。それは今まで私が他人に対してやってや った事に感謝されず、いじわるをされるようになったからです。反論して、付き合いをやめてしまいました。距離をおいていた のですが、相手から最近また近寄ってきました。私としては、以 前いじわるされたので、どうしても素直になれない私がいました。
今後どうやって付き合うかに悩みましたので、自分を見つめて みようと決心して内観に参加しました。参加して、今までの悩み がなんだったのかと思えました。悩みが消えてしまったのです。 1週間で問題が解決したのでビックリしました。
気付きは、母に対しての内観では、母は学問をしていないので、 私に対して指導助言は一切しませんでした。ただ見守り、大きな 愛で包んでくれていたのだと思います。色々と言いたい事はあっ たと思いますが、私が必要な時だけ手助けしてくれました。感謝 の一言です。
父に対しては、今まで父親は仕事も母にまかせ、役員ばかりし てと思っていました。しかし、内観していくうちに、お世話にな ったことが多く、ビックリしました。内観をしなかったら気付か なかったと思います。
私は父にはあまりお世話になっていないのでという気持ちで接 していましたので、とても後悔しました。しかし、私の次兄、妹 が、父には良くしてくれていたのを思い出し、二人に今は感謝の 気持ちで一杯です。
主人に対しては、母一人子一人の所に私が嫁いで、義母と私の 仲が悪く、いつもケンカばかりで、二人の間で針のむしろに座っ ていたのだと思います。その中での生活に耐えられず、女性と関係を持ち、浮気をして しまいました。
その事に対し、私は義母との別居を条件にして、13年間の同じ屋根の下での同居をやめ、親子4人の生活をしました。主人はとてもつらい気持ちだったと思います。私から責められ、周りからの視線もあるのに、よく耐えてくれたと感謝しています。
義母に対しては、一人で育てた大切な息子をとられ、その事が 母には、結婚してすぐに、こういう運命と分かっていたのだと思 います。だから息子を離さず、一生懸命にしがみついたのだと思 います。
今、病気になりベッドに寝たきりですが、私と主人と子供しか 見舞いに行きません。あの姿を見せ、私に何かを知らせているの だと思います。これからは、義母の人生を見つめ、安らかに過ご させようと思います。
長女に対しては、何でも出来る子なのに口を出し、自立を妨げ ていた自分に気付かさせられました。次女に対しては、浮気現場 に立ち合わせたり、迷惑を一杯かけました。今後は二人に対しては、私の実母のような接し方をしようと思 います。口出しせず、本人たちに決断させ、必要な時だけ手をさ しのべたいと思います。
最後に、私は、今後は、感謝の心を忘れず、してやった事は忘 れ、恩に着せずに、人との関わりを持って生きたいと思います。これからは、人の話を聞いて、できるだけ肯定する心を心がけ ようと思います。ご指導してくださった先生や、食事の世話をし て下さった方々には本当に感謝しています。
*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。 メールマガジン登録 メールマガジン解除
|
|