最初に、母に対して内観をさせて頂きまして、して頂いた事は 数知れず、食事の世話、掃除、洗濯、下着の買い替えなどありと あらゆる事をして頂いた事に一度も感謝した事もなく、当たり前、 してくれるものだと思い込んでいた自分自身は何様なのだろうと 感じた。母がやっていなければ、どうなっていたのであろうと考えると、 想像もつかない程です。
それに対し、お返しした事と言えば、ほんの一握りであり、迷 惑をかけたことなど計り知れないくらい多く、母の気持ちを全く 理解していなかった事に気付かされました。そして何度となく辱 めを与えてしまい、反省しきれない程です。
現在母も75才となり、今後少しでも多くの感謝の気持ちを言 葉に出したり、形としてお返しできるように精一杯の努力を行う つもりです。
そして、次に父に対する内観ですが、無口で酒を飲むと暴れだ す父、逃げる母の姿が目に焼きついておりました。
しかし、仕事のストレスなどが酒の力を借りて発散されていた のでしょう。私達には何不自由ない生活を与え、必要な物は買い 与えてもらい、成長させて頂きました。
元々無口な父の性格上、言葉で伝わらない、会話が少ないのも、 反発の原因だったのかも知れません。自分自身も父親となって、家族を守っていくという大切さと同時に責任が大きくなり、今となれば理解できる部分もあります。
次に妻についてですが、母親と同様に全て身の回りの事をして くれる事が当たり前となっており、自分が稼いでいるとばかりの 傲慢な態度となっていた事に気付かされました。
自分のほしい物は何でも買い、自分のやりたい放題で飲み歩い たり、ギャンブルにのめり込んだりと、振り返ってみれば、家の 一軒は確実に建っていた。自分が会社をやめ、地位を失ってからこれらに気付くという遅 さであり、これから先は自己の私利私欲はいましめとして、まず 家族を第一に生活していく心構えです。
最期に自分自身の行動全般について考えてみた所、25才にし て役職につき、それからは収入も役職も上がり続け、忙しさや疲 れを理由に家族との時間もとらなかったし、協力もしなかった自 分がいた。
仕事においても自己主張ばかり強く、時には上司や経営者に反 発し、我流を通してきた身勝手さがあり、また部下においても意 見を聞こうともせず、身勝手に使い、犠牲にしてきた事もあり、 自分自身がまるで経営者のようなうぬぼれを抱き、大間違いして いたと気付かされました。
人間、自分一人では何も出来ず、絶えず助け助けられ、生きて 行くのです。相手を想いやり、気付き、心を配り、助け合う事が 大切です。
今まで地位も収入も得てきたせいか、野心や将来の目標を設定 せずに過ごして来た為、会社を辞めた時に何も残らず、気力を失 い、過去ばかりを振り返る自分がいることに気付いた。
今回の内観を通じて気付いた事が、今後の人生において、苦し い時や楽しい時の教訓になればと思います。また、今回の内観に参加できた経緯は、紹介して下さった社長を通じての導きであることに感謝致します。
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