私が内観に来ることになったのは、どうでもいいような事でも、 大切なのかも知れない事でも悩み、学校を休むようになりました。
そして、体調も崩して家の中ばかり居るようになった際に、伯 父が以前よりも暗くなっていた私を見て、「このままでは自殺し てしまうんじゃないだろうか」と思ったらしく、父を通じて内観 のお話を教えて頂きました。
私の家族も何かの縁だからと賛成していたので、私も行ってみ ようかなと思い、内観に来させて頂きました。
内観初日は慣れない事ばかりで、内観に集中する事が出来ずに 一日が終わってしまいました。
2日目と3日目は、内観はこうやれば良いのかなと何となく分 かってきたのですが、いざ内観してみると具体的な事が思い浮か ばずに、雲のような事ばかりが頭を占めていました。
けれども確か3日目の晩だったと思うのですが、その時に配ら れた『内観をもっと深くするために』という冊子を読むと、ご飯 を作ってもらったという事や洗濯をしてもらったなども、しても らった事として書かれていて、私はそういう日常で何度も行われ ている事でもよいのだと、ようやく気付きました。
すると不思議な事に翌日からは、冊子に書かれていた事以外の 今まで思い出せなかった具体的な事が、スラスラと思い浮かべる 事が出来るようになっていて、それからは非常に順調に内観が出 来たような気がします。
内観の中で、これまで父に負担してもらった養育費や、母にし てもらった事の回数を書き出させてもらいました。
父に負担してもらった養育費を計算する際に、具体的な金額が 分からないで困っていたのですが、途中で、金銭面の事を具体的 に考えた事のない私が、知らないでも生活していけるだけのお金 を父は働いてくれていたのだと気付きました。
母にしてもらった事の回数を調べた時は、食事を用意してもら った回数だけでも1万5千回以上、洗濯や家の掃除など、しても らった事の回数を足していくと、3万回を超えた。
今まで自分が多少は感謝していた事が、ここまで大きな事だっ たのだと、ようやく気付きました。この事について母に対して非 常に申し訳なく思い、また、強い感謝の気持ちを抱かさせてもら いました。
家族以外にも親戚や友人たち、他にも、自分が知らない所で働 いている知らない人、他の全ての生き物、そして生きていない物 も含めて、それらのお陰で今の自分があるという事を、内観を通 して感じさせてもらう事が出来ました。
そして、これからは身近な人から感謝の気持ちを伝え、これま でにしてくれた事への恩返しをしていきたいと思いますし、いず れは全ての物事に対して感謝し、恩返しが出来るようになりたい と思っています。
今日で研修所での内観が終わってしまいますが、これからは皆 に支えてもらっている自分のためにも、また、周りに対して恩返 しするためにも、まずは学校へ行き、力をつけたいと思います。
今回の体験は、自分の人生の中でも非常に得難いものでもある と思うので、大切にしていきたいです。
内観をする機会があった事に感謝し、内観が出来る環境があっ た事、その環境を整えてくれていた人達、他にも多くの人達に感 謝しています。
これからは、自分の生活の中でも内観を続けたいと思っていま す。本当にありがとうございました。
*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。 メールマガジン登録 メールマガジン解除
|
|