子供の不登校がきっかけで、カウンセリングの先生から内観を 勧められ、思い切って集中内観を受けることになりました。
職場に休みを頂き、主婦が7日間も家を空けることを家族に理 解してもらっての貴重な時間でしたが、最初の3日間は家のこと などが気になり、集中することができませんでした。
気を取り直して母の内観をすることにしました。元々母に対し ては、強いわだかまりがありました。
母の育て方、生き方に対して、子供の頃思い切り甘えられなか った事、父との不仲など様々な思い出があり、今になっても、ど うせ母と話しても私の思い出を受け止めてもらえないし、最後は ケンカになるだけと思い、あまり深く話さない様にしていました。 姉達も皆同じような事を感じていました。
最初は、自分のつらかった事の方が前面に出て、悔し涙が流れ ましたが、内観を勧めていくうちに、小さな時におやつを作って 頂いたこと、高校、短大と思うようにさせてもらった事などを思 い出し、返した事など微々たるものしかない事に気付きました。
何か行き詰まると、こんな家で育ったからというのを理由にし てきたように思いますが、もっと大変な家庭で育った人の事を思 えば、恵まれていたのだと思いました。
父に対しては、口数が少なく不機嫌で、自分勝手と思っていま したが、養育費を計算し、その金額の多さに計算間違いではない かと思うほどのお金をかけて頂いているのに驚きました。
愛情が少なかったと思っていましたが、父なり、母なりの思い で育ててくれたのだということが解り、感謝することは山ほどあ ると気付きました。
結婚して2人の子供を授かりましたが、まさか我が子が不登校 になるとは夢にも思っていませんでした。友人が多く学校好きの 子供を、学校を辞めると言わせてしまった私達夫婦はあせり、何 とか学校へ行くよう言いましたが、益々意固地になり、荒れるば かりでした。
私は心の中で、夫婦の気持ちのズレが子供に出ていることを解 ってはいたのですが、主人と力を合わせていく自信がありません でした。
仕事に忙しい主人の為に、家の事、夫の実家の事は私がしっか りやるという気負いで頑張ってきましたが、心の中は寂しさと孤 独感がつのっていき、人前で仲の良い夫婦を演じるのに疲れきっ ていました。
経済的には支えてくれる主人に対して、もっと精神的に支えて ほしいという思いなどがあふれ、不安定になり、子供にあたった り、主人にもつらくあたる事が多くなり、家庭の中も休まらず、 頂点に達した時、子供の不登校が出たのだと思いました。
主人に対する内観を通して、私は自分のつらい思いを何とか理 解してほしいとばかり思い、主人の気持ちを理解しようとしませ んでした。
仕事で疲れて帰っても、家庭が暗くても耐えていたのだと思う と、私は子供だったな、子供2人の親になっても、心は母の愛情 をほしがる心のままに、大人になったのだと気付き、主人、子供 に対して暖かい家庭を作ってあげられなくて、申し訳なかったと 思いました。
特に下の子は、不登校という自分を犠牲にしてまで、私達夫婦 を向き合わせてくれたことを、本当に申し訳なく思います。
今まで、本を読んだり、カウンセリングに行ったりしましたが、 内観とご縁があったことを感謝したいです。簡単な3つのことを 調べるだけですが、得られるものの大きさは大変なものだと気付 きました。
内観中、お風呂、食事のお世話などして頂き、すばらしい環境 を作って頂いたことに感謝致します。
日常の内観を続け、また機会があれば、集中内観に参加できれ ばと思っています。今はただ感謝の気持ちだけです。七日間本当 にありがとうございました。
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