内観を通して自分の身勝手さを痛感した。これまでも自分自身 は何者であるかとの自問自答を繰り返してきた。その時出た答え は「悪」である。物事を後ろ向きに捉え、特に強い邪悪の心がひ そんでいると感じた為である。
それでも悪の心がわかっていれば、逆に良い事もできる。必要 なのは善か悪かではなく、自分を知って、次に何を為すかが大事 である、と自分自身を納得させた。よって、他人(自分も含め) から見ると善人のように映っているかもしれないし、それで良い のだと思っていた。
しかし、一週間の内観を経て、これまでの考え方が、如何に危 険かつ不合理な考え方だと感じた。
そもそも悪を是とすること、即ち、正から逃げる事の危険性、 外見さえ良ければそれで良いと、心を伴わない行為自体に合理性 があるはずもないという事である。
母に対する内観においては、これまでも大変世話になっている し、また、迷惑もかけた、だから恩返しをするんだと頭では判っ ていた。
しかし実際には、頭で考えた以上の事をしてもらっておきなが ら、一方では何一つ自分がこうしようと思って恩返しをした事が なく、偶然結果的にそうなっただけで、そこに自らの心がない事 に気付かされた。
以前なら、そう、自分は悪い人間だから、気づかないのは仕方 がないと終わっていたところだと思う。しかし、今回大きく気づ かされた事は、なぜそんなに私の為に世話をし、心配をするのだ ろうかという事だった。
父に対する内観や姉、会社の人、また友人や親しかった女性に ついても同様に感じた。そこにあるものは何かと突き詰めた時に たどりついた言葉が、「無償の愛」であった。特に、母や父、姉、 親しい女性に強く感じる。
しかし、何故そう思え、そう行動に移せるのか。この動機づけ について、今の自分では明確な思いが持てない。自分の心がない 根本的な問題だと思う。
だが、母を含め、大切な人が年老いていく中で、ゆっくり考え る時間はない。今できる事をしっかりやっていく中で、いつの日 か自分の納得する答えが得られる事を祈るのみ。
今できる事とは、大切な人の思いを深く考え感じる事。今回の 内観で行ったように、周りや自分から多面的に見た事実をありの ままに受け入れ、常に相手の思いを正しく理解する事。
これまでの様に自分勝手に都合のよい解釈をせず、自分の見た くない部分もしっかりと受け止める事が大切である。
後は、この思いを自らどう表現、体現すべきかを考えると同時 に、しっかりと行動する事。母も父も自らを犠牲にして私の事を 大事にしてくれた。
その様に、私も、「何故大切にするのか」は後にして、まず考 えうる限り大切にしていきたいと思う。以上が内観を通して、私 が今思っていることです。
人生計画は改めて考えると、気が急ぐ思いです。自分にも母に も残された時間はさほど多くない。してあげられる事の限界を強 く感じる。よって先ずは、重要な事からひとつひとつクリアする 事が重要。
それは、安定した家庭を築く事。母も姉もそう願っているし、 また、母や姉へお返ししたい思いも、これがなければ本当の意味 でのお返しにはならないと思う。
相手のある事なので計画的にとはいかないが、母や姉の思い、 自分の母や姉への思い、また、相手方の思いを大切にし、大事に 物事を進めたい。決して軽んずる事なく。
今回の内観では、普段気づけない事に気づけた事は非常に良か ったと思うし、気づく方法を学べた事もより大きな収穫だった。
明確になった事もあれば、逆に不透明な部分、自分の嫌な部分 も顕在化した。納得できる人生をおくるために、早めに本来ある べき自分を創りたいと思う。
*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。 メールマガジン登録 メールマガジン解除
|
|