今回内観を受けるにあたり、会社の命令なので来ましたけれど も、実際に体験してみての感想は、非常に良い経験が出来たなと いうふうに思っております。
私は、非常に恵まれた人間であります。父も母も健康に暮らし ておりますし、何より金銭面等で苦慮する姿などをただの一度す らも私に見せたことがなく、私はその事で特に甘えておりました。
内観を受けてみて考えてみると、実際は父と母でそういった面 での苦労がないようにしていてくれたもだと初めて気付くことが 出来ました。何ともありがたく、何とも想像するに大変な事であ ったと思います。
また、妻の存在ですが、普段の何気ないところにも気配りや優 しさがある事に改めて気付かされました。私は自分勝手な人間で すから、ささいな事のそんな細かい仕草や行動に、これまで気付 かずに生活してきましたが、内観を通してやっと気付くことがで きました。今は感謝の気持ちで一杯です。帰ったらまず、ありが とうと伝えたいです。
娘に関してですが、これまでは自分が娘に対し、した事があっ ても、して返された事はない、出来ないと思っていました。これ もまた、内観を通してよく考えて見れば、彼女が実際にこの世に 存在し、私と妻の子供として生きている事それ自体が、私が感謝 しなければならない事なのだという事に気付かされました。
母親に関しては、もう絶句ものでした。生まれてから今までの 間にどれだけのお世話になった事、ご迷惑をおかけした事があっ ただろうか。想像をはるかに超え、数える事が出来ません。
しかし、その母親に自分はいくつのして返した事があったのだ ろうか。無理やり拾い上げてみても、片方の手で収まる程度しか ないのではないだろうか。そう考えると、非常に怖ろしくもあり、 反省しなければならないとも考えます。
幸いにして、母親は65才になりますが、身体的にもまだ元気 で、趣味の大正金琴やちぎり絵などに励んでおります。孝行した い時に親はおらずでしたか、諺にもある通りだと思いますので、 早いうちに何か孝行せねばならないという気持ちで一杯です。
父に関してですが、公務員を務め、今でも団体職員として頑張 っている姿には尊敬と感謝の念を持っています。しかし、幼い時 はあまり好きになれずにいたように記憶していました。それはあ まりお世話になっていなかったのではないかと認識していたから だと思います。
しかし、今回の内観により、父親からも存分な愛情を受け、不 自由ない生活を与えて頂いていたのだなあという事を思い知らさ れました。気持ちを改め、感謝と尊敬の気持ちを抱き、接してい くようにしてまいります。
私は自分勝手で、わがままな人間である、今回の内観をしてみ て、改めて理解しました。こんな私が生活できているのは、私に 関係している多くの人々のおかげだと分かりました。
私の人格そのものが急に変化し、善人になれるとは思いません が、周りの方々に常に感謝の気持ちを持って接していきます。教 えにもありました、不慳貪(ふけんどん)、不瞋恚(ふしんに)、 不邪見の気持ちを持って生活していきたいです。
今回体験した内観という手法は大変素晴らしく、意義のある事 だと思います。歳月がたっても忘れないように、日々の小さな事 柄にも、お世話になった事、して返した事、ご迷惑かけた事を考 えながら、これからの人生に役立てていきます。ありがとうござ いました。
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