今回は、娘さんの不登校で悩んでおられる方が、親子で内観に 来られましたので、その感想文を紹介いたします。
『内観』とは、身近な人々、母または母親代わりの人、父または 父親代わりの人、配偶者や、まわりの人々に対する本当の自分を見つめる為に、
(1)していただいたこと、(2)してさしあげたこと、(3)迷惑かけたこと、 について、具体的な事実を過去から現在まで調ベる中で、色々な 気付きや発見により、悩みの解決ができ、より良い人生を過ごせ るようになる方法です。
また人だけでなく、物に対しても同じように3つのことを調べ ることができます。例えば、自分の目や胃や足について、また、太陽や車やトイレ について調べると何を発見するでしょうか。是非、お試し下さい。
私は母に春頃勧められて、内観というものを知りました。最初 聞いた時は行く気は全くありませんでしたが、今月に入り少し考 えるようになり、母も一緒に行くということで頼んで頂きました。
一日目はお寺を見て、その大きさや豪華さにびっくりしました。 初めての体験ばかりなので、とても新鮮に感じました。お部屋も 広くきれいで、快く内観を始めることが出来ました。
母についての内観一回目は小学校低学年の頃の事で、よく思い 出せませんでしたが、とりあえず面接の方に聞かれる三つの質問 の答えを準備していました。
二日目は朝から内観をしていたので、時間がたつのがとても遅 く感じてきつかったです。
母についてのことも、ここに来る前から感謝の気持ちはあった し、自分が他の方の倍くらい迷惑や心配をかけていることも自覚 していたので、「こんなことをしても何も変わらないんじゃない か」という気持ちが少しありました。
三日目、四日目も同じような気持ちで父と母を調べ続けました。
五日目は少し違いました。父の事を調べていて、小学校入学ま での頃についての時、「父はたくさん私の写真やビデオを撮って くれて、今も同じような写真がたくさんありました。」と言いま した。
そうしたら、面接の方が、「お父さんの気持ちは今も変わらな いでしょうね。」とおっしゃいました。私はその時、自分が思っ ている以上に、父から愛されているんだと感じました。
今は父とケンカや言い争いが多いし、母にばっかり自分の気持 ちを話していました。父とはちょっとした会話しかしませんでし た。
でも、私が生まれたとき、動きもしないし、話もしない赤ちゃ んをずっとテープ一本分撮り続けてくれたり、風邪をひいた時、 母よりも心配して、アイスで冷やしてくれたりした時から、父の 愛情は変わっていないんだということに気付き、自分の父に対す る態度は冷たすぎると思いました。悪いことをしたと思います。
学校にはすぐに行けないかもしれないけれど、態度を少しずつ 改めていくことは明日からでもできます。だから、気持ちの面で は少しでも恩返しができるように努力していきたいです。
六日目は、もう一つ気付かせて頂いた事がありました。体につ いての内観をしていて、私は今まで周りの人に恵まれてきていて、 幸せだと感じていることを面接の方にお話しました。
すると、「それはあなたが良いからですよ」と言ってください ました。今まで私は自分に自信を持てることが全くありませんで したが、この言葉を頂いてすごく嬉しい気持ちになりました。
両親を含めてたくさんの素敵な方と出逢えてきたという事では、 誰にも負けないくらい胸を張って自慢できます。ここに来て、こ んな風に気付かせてくれた方と出逢えたことも、私にとってとて も大切な出逢いです。
こんな方々と出逢ってこれたことも、私を産んで大切に育てて くれた両親のおかげです。全ての事が両親への感謝に繋がってい くということが、内観を通して実感できました。
私の内観はまだ上辺だけのようなものかも知れないけれど、そ れでも大きなことに気付けました。これからも感謝の気持ちを忘 れず、強くしていけるように自分を振り返ることを続けたいです。
ここに来る機会をくれた両親、ここで一週間お世話をしてくだ さった方々、本当にありがとうございました。
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