今回は、ご年配の方が、夫婦仲を何とか良くしようということ で内観に来られました。
『内観』とは、身近な人々、母または母親代わりの人、父または 父親代わりの人、配偶者や、まわりの人々に対する本当の自分を見つめる為に、
(1)していただいたこと、(2)してさしあげたこと、(3)迷惑かけたこと、 について、具体的な事実を過去から現在まで調ベる中で、色々な 気付きや発見により、悩みの解決ができ、より良い人生を過ごせ るようになる方法です。
また人だけでなく、物に対しても同じように3つのことを調べ ることができます。例えば、自分の目や胃や足について、また、太陽や車やトイレ について調べると何を発見するでしょうか。是非、お試し下さい。
私は内観について本で知りました。しかし、どんなものか分か りませんでしたが、今自分が悩んでいる問題を解決するのにはひ ょっとしていいのではないかと思い、電話で直接申込ました。
内観に来て三日目までは体が落ち着かず、いくら調べても深く ならず、このままでは自分の悩みがとけないで終わるのではない かと心配していました。
けれども、嘘と盗みを内観し始めだして、自分自身の罪の深さ に驚きました。
今まで妻や子供達、はたまた会社の社員に言ってきたことが、 実は一番自分が直していく人間であり、他人を責めるだけの資格 はないと思いつき、深く反省させられました。
内観が深くなってきましたのは、妻に対して二回目の内観をし ていくうちに、今まで気付かなかった妻の苦労が見えてきました。
例えば妻に対して、言葉を言う時は、初めから相手の欠点だけ ポンと言って、責めるだけの自分しかありませんでした。
ゆっくり相手の気持ちを聞かないで、一方的に話をしている自 分が目の前にいました。これでは妻は悲しむだけで、打ち解けて 話をしなくなっていたことに気付きました。
結婚して三十八年、自分の考えがすべて正しいと思い込み、そ れをまわりの人に押し付けて、ひとりよがりの身勝手な人間であ ることにはっきり気付きました。
次に父に対する内観をしてびっくりしましたのは、養育費の大 きいことです。私は大学に行っていませんが、浪人でもした子供 がいた家族は大変なことだとつくづく気がつきました。
父に対して内観して見えたことは、いつも父に甘えていた自分 であったのですが、実際の日常生活の中で思っていたことは、逆 にお世話になっていないと思っていました。
それから大切な事は、父に対する尊敬の心が非常に不足してい ました。内観して思いますのに、いつも父に迷惑や心配をかけて いた自分が恥ずかしく思います。
母にも父にも妻にも子供達にも、自分に一番かけていたのは感 謝の気持ち。お返しの気持ちが非常に足らなかったと感じました。 「どこか違うよ、お父さん」と、子供達が遠くから私に叫んでい る様子が見えました。
内観をして良かったのは、ここに来るまで不安定だった考えが、 こういう風にしたら良くなるという心にはっきりと変わった事で す。
今後は、妻や家族に対して、今まで不足していた、
1.会話する時間を作る。
2.相手の立場に立って聞く。
3.何事も相談する。
4.朝の挨拶は自分からする。
5.感謝の言葉を言います。
6.気持ちだけでもプレゼントする。
を実際の生活の中で実行していきたいと思います。
この一週間色々とご指導いただき、また健康にいつも気をつけ て頂き、誠にありがとうございました。
内観で学んだことを無駄にしないで活かしていきますので、今 後ともよろしくお願いします。
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