今回、内観に参加させて頂いて、心からよかったと思います。 妻と周りの人たちからの強い勧めがあって来たわけですけれども、 本当に私のことを思って、強い願いでこちらに来させてくれたの だと思います。
今は、その人たちの思いを素直に受けとめられ、心から感謝で きる自分になっていることをただ嬉しく思うばかりです。
この4月に妻から突如離婚を切り出された時には、もう訳もわ からず、妻に腹を立てたり、妻を責めたり恨んだりもしました。
その内に自分を責めるようになり、一体自分のどこが悪かった のかと暗中模索の中、苦しみ悩む日々が続きました。
妻をあきらめ、他の女性と再婚する道もあるぞと自分に言い聞 かせ、一時は明るい気分になったこともありましたが、根本のと ころで心は晴れないのです。
妻から突きつけられましたことは、相手の女性を替えたら解決 するような程度のことでは到底ありませんでした。私自身の心の 中身の問題だとは薄々分かっているのですが、解決の糸口が見出 せないままにいたわけです。
自分が自己中心的で、思い上がった人間であるとの自覚はあっ たのですが、人並みくらいの善良さも持ち合わせているというよ うな程度にしか自分をとらえていなかったということです。
この度、内観で自分を調べさせてもらって、まず気付いたこと は、調べるということは、自分の側からのみ見たままではなく、 左から右から上から下から、また反対側からというように、別の 様々な角度から見るということなのだということです。
自分から見たこと感じたことがすべてのように思い、相手の方 からはどう見えたのか、どう感じたのかに思いが至らない自分な のだと気付かされました。
「お世話になったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」 について、初めの一巡目までは、自分の視点でのことしか出てき ませんでした。
それが、2巡目からは相手のことが思えるようになり、自分中 心の見方でなくなっていることが増えてきたように思います。
そのことにより、これまでの見方や感じ方が自分本位で、自分 が正しいと決め付けたままにしていた事が多くあることに気付か されました。
その中で最も大きかったことは、自分を優秀な人間、人より秀 でていると決めつけていたことです。中学よりずっと成績トップ で、東大にも入るべくして入学した優秀な人間だといつも思って いたわけです。
もちろん表面上は謙虚なふりをしていても、心の奥底では、人 よりできて当たり前と人を見下すような姿勢でした。母に対して、 父に対して、兄に対して、そして妻や息子、娘に対しても、優秀 な俺様でありまして、素直に言うことを聞くという態度ではあり ませんでした。
しかも、上っ面では柔らかく接していて、聞いている素振りを しながらも、内心では頑固に自分を押し通そうとしている有様で した。表に見せる顔と内面の顔がまったく異なるという、まさに 裏腹のあさましい心の私でありました。
妻が今回離婚を突きつけてくれたのも、私のそのような汚い実 態が見えてきて、大事な息子の父親として、このままでは放って おけないという一大決心をしてのことだと思います。
そのお陰をもちまして、ようやく自分の醜い実体が見えてきま した。そして、人間としての心もようやく取り戻せそうな気がし ております。
どの人にも温かい心があり、心と心を通い合わせることこそ、 何をおいても大事なことだと思えるようになりました。
明日生きているかも分からないこの身です。せめて、死ぬ時に は、人間らしいきれいな心になって死んでいきたいものだと切に 思います。
この一週間、色々とお世話下さいました事を感謝申し上げます。 ありがとうございました。
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