今回1週間の内観を体験して、一言でいえば素晴らしい体験に なりました。
そもそも、何故今回の内観研修に応募したのかというと、仕事 をやめ、新しい所で働く前に、一度立ち止まって、今までの自分 の人生や、自己というものを振り返って、自分のこれからの未来 に向けて、どう取り組むべきかを決めたいと思ったからです。
半年ほど前に「内観」という言葉を本で知りました。その本の 作者は、8才のころ父が亡くなった時、内観と出会ったそうです。
その本を読んで、「内観」という言葉をインターネットで検索 したところ、全国にいろいろな内観研修所がありました。自分と しては、できるだけ自分の家から離れた所がいいと思い、インタ ーネットでこの蓮華院誕生寺のホームページを見つけて、境内の 写真や内観について詳しく書かれていたので、このお寺で内観し たいと強く思いました。
最初に渡された内観要項に、何才から何才までの母に対しての 自分を調べて、(1)していただいたこと、(2)して返したこと、 (3)迷惑をかけたこと、が書かれていたので、最初の生まれてか ら、小学校入学前までを頭の中で記憶をさぐったのですが、まっ たく何も出てこなかったので、「こんな昔のことおもいだせるの かなぁ」と、必死で頭の中にある記憶を引き出していました。
内観と面接を続けて3日目ぐらいに、頭の中にイメージとして ボーっと浮かんでくるものがありました。それからは、記憶と記 憶がつながりだして、かなり楽に当時のことを思い出せるように なりました。
母親に関して調べたところ、自分が小さい頃からずっと愛情を 持って育ててくれたんだなと、そういう私のために、良かれと思 い全てしてくれていたんだなと、内観を通して認識しました。
でも何故か、心の中では、母親を恨んでいるということが分か ったのですが、自分の記憶の多くが「作りもの」だったこと、つ まり、自分の都合のいいように記憶を編集して、自分の身の上を 「不幸な人生だ」と勝手に思い込んでいた側面があったことに気 づきました。
自分の心の弱さのせいなのか、年を重ねてきたせいなのか、現 実を直視できずに事実を歪曲し、編集を繰り返し、周囲の人々か らの思いやりや愛情を自らあえて闇に葬っていたのだということ が見えてきました。
特にいろいろな所で、母親に対して自分のストレスをぶつけて きました。何故ストレスをぶつけるのかといいますと、母にまっ たく関係のないことでも記憶を編集して、勝手に母親のせいだと 思い込み、甘えていたんだと思います。
父親に対してもそうでした。生まれてきた所や国や性別などは 自分で選んで生まれてきたわけじゃないし、自分が生まれ育った 環境は、変えることができない宿命のようなものですが、それを 受け入れることが、今回の内観を通してできました。
これからさらに内観的なものごとの考え方を確立させて、客観 的に自分を見つめ、自分の内にある答えを見つけ出したいと思い ます。
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