今回初めて集中内観を受けさせて頂きました。ずっと「本当の 自分」とは何者かと探し続けてきたのですが、答えが見つからず、 内観ならもしかしたら何か答えが見つかるのではないかと思い、 一週間座らせてもらう決心をしました。
二日目に母に対する内観をさせてもらいましたが、していただ いたこと、して返したこと、迷惑をおかけしたことなど淡々とし たことしか述べることができず、内心「あれっ、こんなものでは ないはずだ。」と思い、父への内観に移りました。
私の両親は、私が10才の時に父の暴力、浮気などにより離婚 しました。私は一人っ子でしたので、ただでさえ3人しかいない 家族が離れることに反対し、離婚はしないで欲しいと母に頼みま したが、離婚騒動で精神状態も不安定で自律神経失調症になって いた母は、離婚を決意しました。
父とはその後年に数回会うくらいでしたので、父とどう話をし ていいのかわからなくなり、そのまま自然に(と私は今まで思っ ていました)実の父なのに敬語でしか話せなくなりました。
私はずっとこうなってしまったのは、父が家庭を捨てたからだ、 父のせいだと思ってきました。父と会うことも話すことも嫌で、 ずっと父をさけて生きてきました。
それでも血のつながった父親であることは事実で、私に対して は良い父親でいてくれたんだと思わなければと言い聞かせながら 23年間きました。
今回父に対する小学校入学以前を内観させて頂きました。浮か んでくる光景は父と楽しそうに嬉しそうに過ごしている自分の姿 ばかりでした。
「あぁ、私は父と一緒にいるのが好きだったんだ。父のこと大 好きだったんだ------。父もまた私のことが好きだったんだなぁ ----。」と父からして頂いたことを思い出しながら、そう思いま した。涙があふれ続け、それまで頭の奥のすみっこに追いやって隠し 続けていた感情が、一気に気付きとなって現れました。
どんなことがあっても自分のためにできることは何でもしてく れた父に、「父娘の縁を切っておけばよかった。」などと思って いた自分が恥ずかしくもあり、父に対して感謝もですが、それ以 上に申し訳なかったという思いでいっぱいになりました。
母に対する二回目の内観が終了した後、なぜだかすっきりしな い自分がいました。いつもはおいしくいただく朝食も、その時は はしの運びが重く感じました。内観し忘れている大事なことがまだあると感じたので、順番で は二回目の父への内観をすることになっていたのですがやめて、 母への内観をさらにもう一回することにしました。
そこでわかったことは、母のこともまた、ずっと恨んでいる自 分がいるということでした。原因はやはり離婚でした。母に対し ては恨みを持ったことなど全くないと思っていたので、このこと に気付いた時はとてもショックでした。
ただ、現実を見てみると、母に対して冷たい物言いや、何かし てもらってもありがとうと言わなかったり、とにかく「優しくな い」自分がいるのです。
ずっと本当の自分はどっちなんだろうか----。「母といる時の 不相応な自分、それとも、友達(または他人)といる時の自分?」 私自身は、後者の自分の時がのびのびでき、居心地が良いと感じ ていたのですが。
今回の内観で気付いたことは、父に対しても母に対しても、私 はずっと二人にばつを与え続けていたということです。父には 「よそよそしく不相応な自分」、母には「冷たい自分。」
これだけでなく、そういう態度をとる自分自身にも、自ら憎し みを持っていたということに気付くことができました。だから、 ずっと自分自身のことを好きになれなかったのです。これは本当 に大きな気付きでした。
今回内観したことにより、今まで苦しんできた本当の自分を見 つけることができました。この機会を与えて下さった周りの人に 感謝します。
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