初めての集中内観でしたが、貴重な時間と経験になりました。 娘の摂食障害と不登校がきっかけで縁があってこちらに来ること になりましたが、自分の内観というより、娘の内観がうまくいけ ばいいと内心思っていました。
最初集中できず、娘や家のことばかりに考えがいってしまい、 うたたねすることも多く、終わった時に得るものがまったくなか ったらと思うと不安でした。水曜日頃から集中できるようになり、 気付きも生まれ、充実感が出て来ました。
父親についての自分を調べていた時、私は養育してもらった事 以外はないから困ったなあと思っておりました。しかし、いろんな出来事を思い出してみると、父なりのやり方 で子供を可愛がり、愛情を注いでいたことに改めて気付かされま した。
それを受ける私がゆがんで受け止めたり、忘れたりしていただ けだったことを申し訳なく思いました。父親には看病する機会が 多かった事から、次第に傲慢な思いが態度や行動に表れるように なった事もわかりました。
親を看るという事が偉いことでもなく、当たり前のことで、逆 にさせてもらっている自分はありがたく思うべきだと気付かせて もらいました。
母親に対する自分を調べるうちに重大な事を忘れている自分に 気付きました。私は看護学校時代の3年間、辛い寮生活や学校生 活を乗り越え、看護師の道を歩いて今日の生活を築いたのは、自 分の苦労の賜物だと思っていました。でも、そうではありません でした。
あの親元を離れた3年間を選んだのは自分ですが、乗り越えれ たのは母の励ましや支え愛情があったからこそ耐えれたのだと思 います。このような心の弱い人に甘える事ばかりしている人間に、心の 支えなしであの3年間は絶対無理だったに違いありません。それ に気付かず、当たり前のようにいばっていた私は愚か者です。
今の私全てが父と母から頂いたものであることを忘れておりま した。漠然と両親に感謝していると言いながら、贈り物をして自 己満足している自分、都合の良い時だけ親を利用していた自分、 してやっているから、してもらったって良いと自分に言い聞かせ て生きてきたのです。情けない限りです。
そんな私なのにいつも暖かく愛情を注いでくれる両親を本当に 立派な人間だと思います。
夫についてはして上げている事が多いと思って内観を始めた所、 して頂いた事ばかりでした。結婚してから今まで細かい事で腹を 立てて、お互いに口をきかない時を繰り返していました。自分は 悪くないとも思っていました。
しかし、内観してみて、”お返しした事”がない事こそがこの ようなケンカの源だったことに気付きました。私は家事を家族のためにしていると思ってやっていました。で も実際は、単なる自分の仕事のノルマに過ぎなかったのです。
夫に対する事は特にそうです。愛情や心配りをしてやっている ことは何もなかったのです。申し訳なく、よくこんな私で我慢し てくれていたなあと夫の忍耐に感謝しました。これからは私の愛情を夫に注ぎ、苦労を分かち合う同志として 絆を深め、共に寄り添いたいと心から思います。
娘に対しては本当に辛い気持ちでした。自分は普通の母親だと 思っていましたので、内観して自分の愚かな行動に気付き、愕然 としました。娘の病気の原因が、10才頃からの私のしつけに大 きく関わっていた事がわかりました。後悔しても遅いのですが、今娘にどのような言葉でせめられて も、他人に親の責任をどんなに言われても、返す言葉はありませ ん。
私は自分勝手なことばかり子供に押し付けて生きてきた人間な のですから。子供に対する罪は大きかったと、自分が恐ろしい気 持ちです。私のような親をもった子二人がかわいそうで、よく我が家に暮 らしてくれたなあと感謝したいくらいでした。
これからは娘の病気を私の財産として、娘が私を必要としてく れる間は寄り添っていくつもりです。そのために私は健康で元気 でいなくてはいけないのです。
私が家族を混乱させ悲しませました。私が立て直さなくてはい けません。その決意をこの内観ですることができました。本当に 感謝しています。
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