今回、内観に来た目的は、まず来年から新しい生活を始めるの で、節目になることをしたかった事と、一度過去を振り返ってお きたかったからだ。
というのも、過去のある時を思い出すと寂しいような気持ちが 湧いてくることがあるからだ。これを一度調べておきたいと思い、 今回参加させてもらった。
まず最初に母親を調べた。やはり最初のあたりは、内観の3つ の項目以外のことも頭をよぎって考えにくかった。
しかし、自分の感情や思いは置き、事実だけを見ていこうと思 った。最初は小学校低学年の3年間。思い返してみるとすごく楽 しい思い出ばかりだった。
母は、できるだけ子供達が学校から帰った時には、家に居られ るように仕事を選んでくれていた。仕事があるときは、子供3人 を車の後ろに乗せて仕事をしていた。
女の子は将来子供を産むからと、できるだけ添加物の入った市 販の物は食べないように、手作りや体に優しいものを選んで買っ てくれた。
小学校卒業の時に、私が広島の原爆ドームと資料館に行きたい と言うと、祖母と3人で連れていってくれた。また、私が馬に乗 りたいと言うと、父と3人で阿蘇に連れていってくれた。その時 は、父の馬がなまけもので、全然動かなかったのを思い出し、笑 えてきた。
こんなに沢山してもらってきたことを思い返し、感謝の心が湧 いてきた。しかし、私の心に何も残っていないかというと、そう ではなかった。
こんなにしてもらっていながらも、どうしても外せない、こだ わっている感情があった。
私が指しゃぶりを怒られた時、心身症みたいになった時、もっ とかまってほしかったという思い。それが何なのだろうと考え続 けた。
そして、ある場面を思い出した時、自分の心がすごく癒されて いくような感覚を覚えた。
それは、母が弟に授乳している場面だった。弟のとても満足そ うなニコニコ顔、とても幸せそうだ。そして、母の弟をあやす顔。 何故か、涙があふれ出てきた。
私は母に対してこういう愛を求めていたのかもしれない。バタ バタと仕事をこなす母というよりは、ゆっくりと大らかな包み込 んでくれるような愛を、それが私に対してでも、弟に対してでも、 どちらでもよかった。ただ、そういう2人の姿を見れただけで充 分だった。
今なら、忙しく働いていたのも、家事をテキパキこなしてくれ ていたのも、何でも要望を聞いて動いてくれていたのも、何でも 要望を聞いて動いてくれていたのも、全て母の愛だったと思う。 それがお母さんの愛情表現なのだから。
本当にいろんな事をしてもらって、感謝しきれない。これから も、もっと素直になって、仲良く楽しく過ごしていきたいです。
それと、もうひとつ。内観を終わって、子育てしたいなと思え てきた。これからの新生活がとても楽しみだ。
父についての内観は、とてもおもしろかった。父は自然が大好 きで、私達が子供の時にはキャンプに連れていってくれたり、釣 りにいったりした。
そういう父の影響で、私も自然の中にいるのが大好きで、いつ も風を感じたくて、家の窓を全部開けていると、母に文句を言わ れる。
そんな父と一緒に遊んだ思い出を考えると、内観のしてもらっ た事というのが、してもらったというよりは、「楽しかったねお 父さん」という感じなのだ。
でもそれは、私達子供にとっては楽で、遊び好きの父の元に生 まれてよかったと思える。もちろん、父の考え方のベースには、 子供に自然体験をという熱い思いがあることを忘れてはならない。
今回、内観をして、いろんな事に気付けた。日常の生活は、情 報量が多すぎてなかなか落ち着いて考えられないが、食事などの お世話をしてもらい、考えることに集中できると、思考も活性化 する。
自分のこだわっているものも見え、本当に落ち着いた時間を過 ごすことができた。本当にありがとうございました。
*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。 メールマガジン登録 メールマガジン解除
|
|