6泊7日の内観研修は、時間がたっぷりあるとの思いから、の んびりした気持ちでスタートしました。忙しい毎日の息抜き程度 の気持ちでした。3日、4日目くらいまでそんな調子でした。
しかしながら、仕事もせずに毎食出して頂いて、風呂まで用意 して頂いていますと、何だか申し訳ない気分になってしまいまし た。
内観面談の折にも、「何かお困りの点はありませんか?ご不便 はありませんか?」と聞いて頂きました。お気遣い頂いているこ とだけで有難く感謝いたしておりました。
周りの人たちに感謝することを忘れておりましたが、この集中 内観に参加させて頂き、感謝することを自然に思い起こされまし た。
そうなってきますと自然に母に対しての感謝、父に対しての感 謝、妻に対して、会社の人達、今までお付き合いして頂いた方々 への感謝の気持ちがわいてくるようになりました。自分がひとり で生きているのではなく、様々な人達に助けられていることを実 感したからです。
母に対しての内観は3度行いました。私からの想像にすぎませ んが、まちがいなく母は私を心配し、無償の愛で見守ってくれた に違いありません。今、私も人の親となっておりますので、しみ じみとそう感じます。
私は一家の長としての立場から仕事で収入を得、家族を養わね ばなりません。しかし、一番大事なことは、仕事を通し、常に感 謝して生きていく、生かして頂いているという気持ちがなければ、 仕事は続けられないということも、理解しております。ひとりよ がりでは生きていけません。
母が私にしてくれた様に、また父や妻、あらゆる人たちが私に して下さった様に、その人を思い行うことが、仕事をする上でも 大切な事と思います。
もちろん、今までだってそんな事は頭で理解はしておりました。 しかし、集中内観におきまして、全く生活の雑事を関係者の方々 にまかせっきりにしていますと、あらゆる事を依存して生きてき たことに気付かされ、感謝することを自然に行うことが出来るよ うになります。そして、今までの自分を反省すると同時に、何か 周りの人達にお役立しなければ済まない心のレベルになりました。
日がたつにつれ、内観は少しずつではありますが深耕していき ました。自分の心のしこりが徐々に溶けていくようでした。
今まで、うらみ、つらみ、怒りに思えていた人たちのことも思 い浮かべ、ゆるすという感情より、お世話になりましたという感 謝の気持ちを持つようになりました。
瞋(いか)りなる気持ちはやがて我が身を害することは頭で理 解していましたが、怒りの感情から抜け出せずにいました。内観 を通じ、感謝する気持ちを思い出させて頂いたお陰で、怒りの感 情から解放されました。
最後に、これからの人生についてお話します。現在お世話にな っております会社で、今後とも続けられるかどうかは明確になっ ておりません。恩に報いることを考えれば在籍した方がよいとは 思いますが、組織の中でお役に立てるかどうかは、私の技量その ものにかかっていると存じます。
しかし、どのような道を歩もうとも、現在の会社に感謝して生 きることと、世の中の人々のお役に立てる仕事で、精一杯生きて いこうと決心しております。
末筆ながら、蓮華院の関係者の方々に心より御礼申し上げます。 様々な心配りを頂き、改めて自分自身を見直す契機となりました。
また、素直な気持ちで反省し、感謝するという人間として基本 的な事を思い出させて下さいました。周りの人たちのお陰で自分 が生かされており、神仏のご加護で生かされておることを、あら ためて体感させて頂きました。有難うございます。
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