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『心を軽くする言葉』(その2)
(小林正観著、イースト・プレス)
(18)「あるがまま」というのは、自分もあるがままにやるが、 相手のあるがままも受け入れるということ。「わがまま」という のは、自分はあるがままにやるが、相手のあるがままは受け入れ ないこと。
(19)「家族は砥石」夫が砥石、妻が砥石、子供が砥石。砥石が あることで、お互いに磨きあって、私という人格は磨かれる。
(20)「人を裁かない。人を糾弾しない。」何もしないのではな く、「ああいうことは、自分はしない」と決意する。世の中には 不条理な事や理不尽なことはいくらでもあります。
自分にとっての怒りや恨みや憎しみ、呪いの対象であった相手を許すことで、 最も「得」をするのは自分。「徳」を身につけるより、「許すと 得」と考えるほうが得。
怒りや恨みや憎しみや呪いは、不幸への入り口です。
(21)どんな理由があっても、どんなに自分が正しいと思っても。 「争うこと、戦うこと、怒鳴ったり、威張ったりすること」が、 すでに不正義。
(22)本来は、人の心に怒りの感情はない。もともと人の心は冷 静。腹が立つようにはできていない。怒りは後天的に刷り込まれ たもの。宇宙現象に腹を立てる状況はありません。自分の気に入 らない事があった時に、自分が勝手に演技しているだけです。
(23)「念」という文字を分解すると「今」と「心」。これは、 「目の前にあることを一所懸命やる」ということ。言葉を変えて 言えば、「実践」。「心を亡くし」、「忙しい」状態に陥ってし まわないために、目の前の「一人ひとり」「一つひとつ」を大事 にするとよい。
(23)三つの帝国。
「悲帝国」・・・「悲しい」は「悲(あら)ずの心」と書きま す。物事を「そうではない、そうではない」と否定的に考える人 達の国です。現在の幸せに気付かず、「もっとどこか他に幸せが あるはずだ」と満たされない心で生きています。
「好帝国」・・・どんなことがあっても、「明るく、肯定的に」 とらえる人たちの集団です。
「ありが帝国」・・・何事も「ありがたい」と感謝の心でとらえ る人達のグループです。「今、ここが、ありがたい」人達で、笑 顔で、謙虚に、おだやかに、楽に、楽しく生きています。
(24)「許す」の語源は「ゆるます」。自分のピンと張った神経、 つまり、あれでなければならない、こうあるべきだというような 価値観を、「ゆるます」ことで、「すべてを受け入れる」。
(25)人間には「あ・か・し」という三つの幸せがある。
「あ」は、「世の中の事は思い通りにならなくて当たり前」と考 えると、たまたま思ったとおりになったり、ちょっといいことが あるたびに「幸せ」を感じられる。
「感謝」は、いやなことだと思っていたことも感謝の対象と気付 く事。自分には必要な事しか起こっていないと考え、感謝され、 喜ばれることに喜びを感じると「幸せ」。
「神秘性」は、人間の能力はすごいものだということに気付くと、 宇宙、人間、自分の可能性を発見するたびに幸せを感じることが できる。
(26)つらい、悲しい、悔しい、苦しい、つまらない、と言い続 けていると、体が壊れていく。「うれしい」「楽しい」「幸せ」 の「う・た・し」を笑顔で言い続けていると、元気になる。
(27)「うらまない」「にくまない」「のろわない」「いからな い」ことで、宇宙が敵でなく「自分の一部」になる。「自分の意 志」=「宇宙の意志」となってイライラがなくなる。決して、う ぬぼれたり、思いあがったりしなければ、念じた事が実現しやす くなります。
(28)「感謝」と「笑顔」と「賞賛」を浴びせると、その相手は すごく元気になるらしい。「感謝」の「か」、「笑顔」の「え」、 「賞賛」の「し」をとって、「おかえしの法則」。
この反対は、不平不満、不機嫌、あらさがしで、まわりの人のエ ネルギーを奪い、心や体の病気の原因になることもある。
(29)人間の体を動かす指令系統は「か・が・み」の三種。
一番目は宇宙から運ばれてくる天命や運命という流れてくるもの
で、「河」。
二番目は自分の好き嫌いで「我」。
三番目は自分の体のことで「身」。
「我」をなくすと「かみ(神)」になる。人間の悩みや苦しみは、 ほとんどが「好き嫌い」の「我」から生じているようです。正義 感や使命感も曲者ですから、それからも自由になりましょう。
(30)人間が執着し、自由になれないのは、「勝ち・負け」「幸・ 不幸」「善し・悪し」「成功・失敗」「敵・味方」という「か・ こ・よ・せ・て」の五つに縛られているから。これらは、分ける ように教育されてきたけれども、実は分けられないものなのです。
(31)「10年たっても20年たってもどんな時でも、年上(タ テ)に対しても、年下に対しても(ヨコ)、同じ笑顔、同じ丁寧 さを保ち続ける事」。それが「タテヨコ不変」の意味。
(32)「どうしたらいいか」「やるべきか」と迷っている人に、 私は、「風が吹いていますか、川が流れていますか」と問い掛け る。そういう方向が見えない場合は、なるべく新しいことをやら ない方がよい。それに従うのが「風流な人」。怒りや憎しみや好 き嫌いという自我をなくすことが、神仏のメッセージを聞く事の ような気がします。(終)
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