この度、内観を体験することになりましたが、今までの自分は、 自分が思うがまま好きなように行動し、結果を省みずに、成り行 きに任せていました。
また、自分だからこそ、何事も出来たんだという自信さえも持 っていました。自分の生活を見つめなおし、反省することもあま りなく、毎日をただ楽しく、その日暮らしをしていたと思います。
人として父親として、しっかりとした生き方が出来るようにと、 自分でも心構えをして内観にのぞみました。
内観といっても、パンフレットを読んだくらいで、中身はほと んど知らない状態でした。
先ずは、視点を変えるということから始まりました。自分を他 の人の立場から見ることで、本当の自分、今ままでの自分を見つ め直すということでした。
始めて3日目までは内観がうまくつかめず、もがいていました が、4日目あたりから気持ちが落ち着き、自然と内観が出来るよ うになりました。
自分が相手に対して、お世話になったこと、して返したこと、 迷惑や心配をかけたことの内観3項目を調べていくなかで、自分 の中に浮かんでくる気持ちは、情けなさと反省の念でした。
今まで自分が頑張り、周りに影響を与えるような存在でいた気 がしていましたが、逆に、周りの方の存在やお世話があってこそ の自分だったのです。
また加えて、周りの方に大変迷惑をかけて人生を過ごしてきた ことを痛感しました。自分自身の力で生きているのではなく、周 りの方に生かされていたことに気付いたのです。
まず、母親に対しての内観ですが、生まれてから現在まで、い つも優しく温かく見守っていてくれたことが分かりました。食事 はもちろん、掃除洗濯など、全て母親まかせでした。
中学、高校の時には反発して、母親の言葉には全く耳をかさず に自分勝手に過ごし、母を悩ませていました。
大人になった今でも、心のどこかで、「また母の小言が始まっ た」と思っている自分が情けなく思えてきました。何時の時も私 の味方でいてくれて、私が立派に成長するために、一生懸命に働 きかけてくれていたのです。
父親への内観では、同時に養育費の計算もしました。私が自立 するまで、いつも何をするにも支援していただいた父。「親なん だからそれが当然」と思っていましたが、養育費の合計額を見て 驚きました。
父が朝から晩まで毎日病気もせずに働いて稼いでくれたお給料 の中から、こんなにたくさんのお金を出して頂いていたのです。 こんなに沢山お世話になり迷惑までかけているのに、親として当 たり前だなどと思い、申し訳ない気持ちになりました。
父母に対して、これからもお世話になることは沢山あり、迷惑 をかけることもあるだろうと思います。ここまで育ててくれたこ とに感謝をしながら、これからは少しでも親孝行が出来るよう、 喜ぶ顔を見る事ができるように接していきたいと思います。
妻に対しての内観では、結婚前から調べました。子供も2人生 まれ、自分の給料で養ってやっているんだという意識がありまし たが、実際のところ、妻に支えられて生活していたのです。
食事や家事全般そして育児など、その大半を妻がになっており、 妻のお陰で、私達家族は毎日快適で健康に過ごし、私も仕事に専 念でき、家庭で体を休めることが出来るのです。
そんな中、私は家庭の外の事ばかりに夢中になり、家庭には目 を向けずに過ごしていました。内観を通して気付いたのですが、 長男のどもり、怖がり、泣き虫などの原因は、私の浮気にあった のです。
長男の一連の行動は、私に家庭の方を向いてというサインだっ た事に気付きました。私はなんて情けなく、父親失格であること をしてしまったんだと、深く深く反省しました。
また、妻との間に生まれた第二子は障害を持って生まれてきま した。今まで長女の障害にまともに向き合おうとせずに、妻にお 世話をまかせっきりで、私は無関心であったような気がします。
長女は私達夫婦の授かりものです。夫婦の仲をより良くするた め、そして、この夫婦ならしっかり育ててくれると確信して、私 達夫婦の間に生まれてきたのです。
もっと障害に向き合い、家族が一体となって過ごす事ができる ように私がしっかりとした大人、そして父親となり、家族の核と なって支えていき、幸せな家庭を築いていかなければならないと 思いました。
また、職場では、上司や沢山の同僚に支えられて務めていたこ とに気付きました。数々の失敗も温かく見守り、私が成長できる ように優しくアドバイスを頂きました。
全く力のない私を一人の会社員として責任を持たせ、沢山の経 験と知識が得られるよう配慮して頂きました。今日、私が仕事に 専念が出来、毎日を充実した仕事が出来るのは、自分の力ではな く、周りの方の支援のお陰でした。
これからは、今までお世話になったことに感謝しながら、より 充実した仕事ができるように日々頑張っていきたいと思います。
今回のこの内観の体験をもとに、周りの方々への感謝の気持ち を持ち、自分自身がふらふらせず、しっかり芯を持って、数年後 の目標に向かって、充実した毎日を過ごしていきたいと思います。
内観を7日間体験させて頂き、本当にありがとうございました。
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