私は内観をしに来るつい前日に、父から内観に行ってみろと伝 えられました。だから、内観がどのようなものか、どんな所で一 週間寝泊りするのか知りませんでした。
そんな状況から始まり、今一週間を終えようとしていますが、 来る前と今現在の私の気持ちはまるで違います。
内観を始め、他の内観者の方のテープを聞きました。そこで内 観のすごさを語られていたけれど、私はそれが本当かどうか、正 直信じていませんでした。しかし、何日間か続け、集中してやっ ていると、どんどんそれが明らかになってきました。
母に対して、日頃当たり前のようにしてもらっている事が、す ごくありがたいと気付きました。当たり前と思いすぎて、それは 母のするべき事だと思ってしまっていたので、家の手伝いなど殆 んどという程した事がありません。
お弁当も友達よりおかずも多いし、盛り付けもきれいにしてあ り、友達がいつも「いいな、いつも。」と言うのを、私は「何が ?」と思っていました。
けれど、もし母がいなくなったらと考えてみると、私は生活し ていけません。父がいても仕事が忙しいし、私は料理のひとつも まともに作れません。
母がいて、毎日毎日してくれている一つ一つが私の生活を作っ てくれています。感謝の気持ちで一杯になりました。これが内観 のすごさだと思います。
そして同時に、「私は母にこれだけしてもらっているけれど、 私は母に何か感謝されるような事をした事があるだろうか?」と 考えました。が、何もありません。逆に謝らなければいけないよ うな事を沢山していたことに気づきました。
思い返していくと、母の辛さとか、どんな思いでいたかまで解 ってくるようで、ひどい事をしていたと思いました。それでも母 はいつもと変わらずに、そうじ、洗濯、料理、お仕事など、すべ てを一生懸命してくれます。私は母のような母親になりたいと今 思います。
このような感謝の気持ちは、内観をして家族に対して強く感じ ました。同時に、テレビや携帯、本など家にある色んな物もあり がたいです。
この一週間普段とは全く違った生活で、最初は正直不安があり、 やっていく自信がありませんでしたが、意外といけました。そう なると、日常にあるテレビなどの物はプラスアルファーであって、 ぜいたくな日々を送っていると思います。
今まで、何か辛いことがあったら、前向きに行こうとよく言っ て、過去は忘れていくものであると思っていました。
内観はそれと逆で、過去を振り返っていくもので、過去を思い 出して、3つのことについて調べることで何が変わるのだろうか と思っていましたが、今は本当に内観に来て良かったと思います。
自分自身のだめな所がたくさんあり、それを改善していかねば と思っています。周囲の人はこんな私にいつも力を貸して下さっ て、そのお陰で私が今ここにいて、不自由ない生活を送れている のだと思います。
母に言った最低な言葉、父を無視していた日々、兄の病気を馬 鹿にした事、姉を見下していた事、愛犬を都合よく世話してきた 事。自分ばかり傷ついたフリをして、家族や周囲の人にはそれ以 上に色んなひどい事をしてきた事に気づかされました。
これから、私に関わってくれている全ての人、物、そうでない ことにも、全てに感謝して過ごしていきたいです。
もう高校生だし、甘えてばかり、逃げてばかりの自分を捨て、 頼れる人間になりたいです。
まず一番に実行する事は、母の手伝いと、一日に3回良いこと をするの二つです。
お寺に一週間泊まらせて頂いてありがとうございました。こん な規則正しい生活は初めてでした。料理は、バランス、栄養、お いしさ、全てそろっていて最高でした。
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