(1)国際協力と大震災被災者への支援活動
『文殊師利般涅槃経』に「生きた仏様に出会いたいと願う者は、 人から相手にされない貧遇孤独の境遇にある人々に供養(奉仕) をせよ。彼らこそ、我々に慈悲心を起こさせるために、この世に でたもう生きた仏様(菩薩)である。」という文言があります。
真言律宗の開祖叡尊上人は、これを引用して、ハンセン病者や 差別を受けている最下層の人々を助けられました。
蓮華院もNPO法人れんげ国際ボランティア会による、国際援 助や、国内支援活動を仏教精神に基づき行っており、1ヶ月に1 食を断食して、寄付する「一食布施」を信者さんや参詣者と共に 行っています。
(2)高野山大学での先輩の言葉
著者が水行を熱心にしていた時に、ある先輩から「何の為にし ているのか。」と問われ、「信者さんたちの期待に応えたいから です。」と答えた。すると先輩は「信者さんを悲しませないよう にしたい、という答えがほしかったなー。」と言われて、さなが ら警策で頭を殴られたような気がした。
(3)指導教官のお話
大学卒業の頃、「僧侶としてどう悩みのある人に接したらいい のでしょうか。」と相談したら、「若いあなたでも、その苦しん でいる人の話をただひたすら聴いてあげることはできます。人を 救おうなどと思わず、苦しむ人の側にいてあげることは出来るの ではありませんか。」という答えを頂き、迷いが吹っ切れた。
(4)全ての物に感謝できる心を養う
『法句経』に、「他の人々の過失や、他の人々の為した事と為 さなかった事を見ることなく、ただ自ら為した事、為さなかった 事だけを見つめなければならない。」とあります。「これはまさ に内観の事です。」と、スリランカのヴィマラ師は述べられまし た。
また、パリ大学心理学部長のイオネスク教授も来山され、日本 発の心理療法「NAIKAN内観」について熱心に調査され、近 々出版する『世界の心理療法』の中に一章をさいて書かれるとい うことです。ダライ・ラマ法王様にも英文の本を差し上げました。 感謝と無常心を実感し、育て、より良い生活を送るのにいい方法 です。
(5)葬送儀礼は遺族の心のケア
京都大学教授カール・ベッカー博士が日本人の葬送儀礼に新し いスポットライトを当ててくれました。それは、古来日本で個人 がなくなった後、一週間ごとに法要を行い、法話や個人の思い出 話などを語り合ってきたのは、遺族の心のケアの為の日本人の素 晴らしい智慧だったというのです。
現在、アメリカの先進的な病院では、終末医療の一環として、 患者の亡くなる3ヶ月位前から、患者さんを囲んで、病院や家族 や友人の方々がパーティーを行うそうです。そして、そのパーテ ィーをその患者さんが亡くなった後でも3ヶ月くらい続けるそう です。それは、遺族の方々の心を癒し、病気や事故を予防する為 に大きな効果があるそうです。
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