今まで内観という言葉さえも知りませんでした。研修という参 加で、何をするのかも解らないまま、こちらへ来る事になりまし た。
内観を始めて2〜3日の間は、静まった空間の中で、頭の角に ある記憶を思い出す事だけで大変でした。過去の出来事を思い出 し内観するという難しさを知りました。
内観の中で所長と面接した内容も、ほんの一部だろうと思いま す。生まれた時から小学校までの記憶というのは、ほとんど覚え ていないもので、一番父母からいろいろな事をされたと思います。写真が実家に飾ってありましたが、いつ撮ったものかさえ忘れているのですからーーーー。
母の内観の中で、朝出かける時に言われていた言葉「確認、見 直して仕事やるんやで。いってらっしゃい。」を毎日聞き、それ が当たり前になっていたと思います。この言葉で何回も助けられ ていると思いました。
多くのしてもらった事があまりにも当たり前すぎて、感謝する という事を忘れていたと思います。
洗濯、朝昼晩と食事を作ってもらったこと、お風呂、掃除と時 間に追われ毎日を過ごしていたのだと思うと、どれだけのお返し が出来ていたのだろうと思いました。
内観で母に返していたことを調べると、本当に少ないんだなと 思い、世話をかけっぱなしだったんだなと気付きました。
父を内観するにあたり、生まれて学校を卒業するまでの計算を 行い、千八百万円以上は私を育てるためにかかっているのだと、 初めて知ったと思います。自分が親の立場になったとき、これだ けの金額を払っていけるのか、考えさせられました。何も不自由なく習い事も子供の時行くことも出来ましたし、学校も大学まで卒業させて頂くことが出来ました。
内観で父の事を思い出すと、小さい時から父が絵を描いている 所を見ながら過ごしていたのだなと思いました。そして、中学、 高校と絵を描くことが多くなり、父から教わったこと、色んな本 を見てアイデアを出してくれた事など沢山あったと思います。
図工などでも協力してくれ、子供の時は感謝という気持ちは小 さかったかもしれませんが、この内観で思い出すことが出来、良 かったと思います。
また、学費が高かっただろう高校、大学中は、母はパートに出 かけ、その上、家事もこなしていた事を改めて感謝したいです。 ありがとうという言葉も言えていないと思います。
両親に迷惑をかけた他のことと言えば、あまり相談せず会社を 決め、働き出したことだと思います。毎日のように遅い日が続き、 心配させたなあと思います。また、会社での悩みも相談し、母を 悩ませました。
嫁に対しての内観は、出会ってから5年という長い期間付き合 い、結婚しました。そのすぐ1ヶヵ月後に長年働いていた会社が 解散するという大きな心配をさせてしまいました。これは転換期なんだと、毎日怒る事もなく普通に話してくれたことなど、次の仕事が見つかるまで大変助かりました。
いつも同じように会社へ行き、私の母と同じように家事もこな し、感謝しています。これからは、だらけている時間を少なくし、 時間を作って、二人協力し合い、頑張っていきたいと思います。
両親に対して、結婚して実家から離れると、顔も合わさなくな り、電話も少なくなりました。これからは、週末だけでも実家へ 行き話したいです。時間がない時は、電話だけでもしようと決め ました。
所長先生、毎日の面接をありがとうございました。そして、 「体調は大丈夫ですか?ご不便はないですか?」と言ってくださ る気持ちに大変嬉しく感じていました。
朝昼夕と食事を作ってくれた女性の方々、一週間お世話になり ました。味もおいしく、三度の食事が毎日楽しみでした。
この内観を通し、これから相手への感謝を忘れず、毎日、仕事、 家の事、友人との事など、頑張っていきたいと思います。一週間 の内観ありがとうございました。
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