21世紀のお正月を迎えました。皆様方の多くが、神社やお寺へ初参りをされ、幸せを祈られたことと思います。人間は本能的に不幸を嫌い、幸せを求めます。実は、幸福は青い鳥と同じく皆さんの足下にあるのですが、気付いている人は少ないようです。あるいは、外ではなく、心の中にあると言った方がもっと正確かも知れません。
幸せを手に入れる方法は数限りなくありますが、それは格段の努力を必要とするものでは、ありません。汗もお金も必要としない方法が、一つあります。少し、考え方を変えるだけでいいのです。ちょっと、気付くだけでいいのです。
「それは、今持っているもの、できることに感謝することです。それだけで幸せはやってくるのです。」
目が見えなかった人が手術を受けてよく見えるようになってからの事を、こう表現しています。食事の後、台所の流しでお皿やカップを洗っている時の情景です。「まあ、シャボン玉がなんてきれいなんでしょう! 窓の外の太陽や緑の輝きを見れるなんて素晴らしい。食器を自分で洗えるなんて、こんな幸せがあるかしら!」
台風で停電になり冷蔵庫の中の物が腐ったりして、始めて我々は電気のありがたさを実感します。同じように本当は、「目が見えるのは奇跡、耳が聞こえるのは奇跡、手足が動くのは奇跡、言葉が話せるのは奇跡、食べられるのは奇跡なのです。」
また、「普通の両親が二人ともそろっているのも奇跡、学校で勉強できるのも奇跡、働けるのも奇跡、食べものに不自由しないのも奇跡なのです。」(地球全人口60億人の4分の1の人は満足に食べていないそうです。)
江戸時代のある妙好人の話です。かりに太平さんとしておきましょう。ある雨の日でした。
太平さんが、大雨の中を傘もささずに、妙に嬉しそうに小躍りしながら歩いています。それを見た村人は、不思議に思い「おーい、太平さんよー。何をそんなに嬉しそうにしているんだい。」と尋ねました。
太平さんは、こう答えたそうです。「いやー、鼻の穴が下を向いているのが嬉しゅうて嬉しゅうて。もし、上をむいていてみい、雨の日には、息ができんで、死んでしまうがな。何とありがたいことだんなー。」と答えたそうです。
「あたりまえが実は有難い。」それに気付きさえすれば、皆さんは皆、幸せになれるのです。
ためしに、自分の体の各部分(手や足や胃や肛門や肝臓や心臓や肺など)(もし、病気や痛みがあれば、特にその部位)にたいして、生まれてから現在まで、次の三つのことを調べてみてください。
1.してもらった事
2.お返しした事
3.迷惑かけた事
毎日続けて1ヶ月位たった時、あなたの心の中に何か変化が起こるでしょう。また、体の痛みが軽くなっているかもしれません。
人は皆、自分がしてあげたことはしっかりと覚えています。しかし、まわりの人や物からしてもらっているたくさんのことは、忘れているのが普通です。夜寝る前に、今日一日まわりの人々や物から、してもらったことを数え上げてみてください。きっとものすごい数になることに、ビックリされると思います。
例えば、今私達がよく使っている灯油やガソリンは、何億年か前の微生物や太陽エネルギーがその源です。また、水道の水があなたの家にくるまでに、どれだけ多くの人々や、多くの物のお世話になっているか、考えてみてください。夕食の時、ご家族みんなで数え上げてみるのも面白いでしょう。
『あたりまえが実は有難い。 』のです。それに気付くことが、幸せへの入り口なのです。
不平、不満、文句、悪口、恨み、非難、憎しみ、復讐は、不幸の友達です。
受用、感謝、赦し、建設的提案・行動、仏や神の愛、奉仕、人助けは、幸福の友人です。
あなたは今後の人生を、不平不満を抱き、他人を憎み非難しながら、過ごしますか? あるいは、自分の体やまわりのすべての人々、すべての物、すべての出来事に感謝しながら過ごしますか? 幸せへの道を選ぶのは、すべて、あなたの考えと行動次第なのです。 合掌
外の因縁に引かれて生じたり滅したりする善悪・愛憎の念は、人の心に積まれた汚れによって起こるひとときの心なのである。
善し悪しと見、好む好まぬと考え、有り無しと思い、その考えに使われ、その見方に縛られて、外のものを追って苦しんでいる。(首楞厳経)
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