マーフィーは仕事に対して、それがどんな仕事であっても、「すばらしいものだ」と肯定的に思いなさいと説いています。仕事に対して肯定的にとらえることのできる人は、人間に対しても、自然に対しても　　自然に好意的にとらえられるようになります。わかりやすくいえば、仕事を好きになるのが、職場の人間関係をよくしていくための基本なのです。

どんな人とでも協調できるのです。そのための基本的な心構えは『感謝する』と言う事です。相手が上司であっても、部下であっても、つねに感謝の心を持って接していくことです。マーフィーも、「夫、妻、上司、部下、友人に感謝していますか」と私たちに問い掛けています。何事にも感謝できる人は、自分は今「幸せだ」ということができます。また、いつも感謝するような習慣をもっている人は、自然に人間関係がよくなっていくということです。

もう一つ、職場の人間関係において悩んでいる人は、他人との折り合いが悪いということだけでなく、「自分との折り合いの悪さ」でも悩んでいるのです。ですから、職場の人とうまくいかないと嘆く前に、自分をよく知り、表現の仕方を学ぶことを先ず考えてみましょう。

あなたの上司に対するあなたの考え方や評価を変えなさい。あなたが肯定的に評価すれば、相手もそのようにふるまうでしょう。

他人と意見が違ったとき、相手の意見がたとえどんなものであれ、あなたはそれを認めてあげなさい。その姿勢があなたのあらゆる意見や行動の自由を保障するのです。

つねに他人の幸福を願えば、いっそうの富、友人、顧客、幸せな経験を引きつけます。

対人関係が何故うまくいかないのか。それは相手のせいではありません。すべての原因はあなたの側にあるのです。そう悟った時に、あなたをとりまく人間関係はうまくいくようになるはずです。

否定的な考えがうかんできたら、それを愛と善意に置き換えなさい。

誰でも心の中に最も深く根ざしている願望は、自分の本当の価値を認めてもらいたいということです。他人の価値を認めなさい。そうすれば、あなたも認めてもらえます。

イヤな感情で頭が一杯の時は、何も考えないで掃除をしたり、スポーツしたり、好きな物を食べたり、肉体労働したりしてごらんなさい。頭の中がすっきりしてきます。

恐怖心を克服する最も良い方法は、恐れていることをしてみることです。

悪い習慣を持っている人は、自分の心がつくった心理的牢獄に住んでいます。自分の信念や意見や訓練や環境の影響によって縛り付けられています。早くこの牢獄から出なければいけません。

新しい自己イメージを描き、それを愛しなさい。あなたの感情とイメージが同一化されたとき、それは実現します。

どんな困難に直面しても、最終的にはハッピーエンドになることを信じなさい。それは、潜在意識が実現してくれます。

あなたに配られたトランプのカードは不利ではありません。あなたの考えや感情が不利にも有利にも作用するのです。

起こった事全てをよいこととして受け入れてしまいなさい。それが成功への第一歩です。

潜在意識を活用するうえで気をつけねばならないことがあります。それは、他人に対する憎しみ、恨み、ねたみ、怒りなどを捨てることです。

他人の不幸を願うと一見自分が得するようですが、そうではありません。潜在意識には主語がありませんから、他人の不幸せを願うことは、とりもなおさず、自分自身の不幸を願うことと同じなのです。

自分が幸福になりたかったら、他の人の幸福を祈ってください。そうすれば、あなたも幸せになれること間違いなしです。合掌

無明と愛欲こそが、すべての煩悩の源なのである。無明と愛欲とをもとにして、これから、貪（むさぼ）り、瞋（いか）り、愚かさ、邪見、恨み、嫉（ねた）み、へつらい、たぶらかし、おごり、あなどり、ふまじめ、なまけ心、その他いろいろな煩悩が生まれてくる。

貪りと瞋りと愚かさは、世の三つの火と言われる。貪りの火は欲にふけって、真実心を失った人を焼き、瞋りの火は、腹を立てて生けるものの命を害（そこ）なう人を焼き、愚かさの火は、心迷って仏の教えを知らない人を焼く。まことにこの世は、さまざまの火に焼かれている。（パーリ、増支部）