昨今、教育の問題改革に関していろいろな議論がなされています。昨年12月22日に教育改革国民会議(座長:江崎玲於奈氏)は、教育を変える17の提案という副題をそえて{教育改革国民会議報告}を総理大臣に答申しました。
その提言のなかの第一項目は、{人間性豊かな日本人を育成する。}ということであり、その第一番目にあげられていたのが、
{○教育の原点は家庭であることを自覚する。}ということでした。
答申からの引用:
{教育という川の流れの、最初の水源の清冽な一滴となり得るのは、家庭教育である。子どものしつけは親の責任と楽しみであり、小学校入学までの幼児期に、必要な生活の基礎訓練を終えて社会に出すのが家庭の任務である。
家庭は厳しいしつけの場であり、同時に、会話と笑いのある{心の庭}である。あらゆる教育は{模倣}から始まる。親の言動を子どもは善悪の区別なく無意識的に模倣することを忘れてはならない。親が人生最初の教師であることを自覚すべきである。
提言(1)親が信念を持って家庭ごとに、例えば{しつけ3原則}と呼べるものをつくる。親は、できるだけ子どもと一緒に過ごす時間を増やす。}
ということで、教育に関しては何でも学校の責任という今までの認識ではなく、教育の基礎は家庭にあるという、当たり前のことを明確に述べています。
では、実際に家庭でどう子どものしつけや教育を行ったらいいのでしょうか。そこで、参考になる本が発行されましたので、皆さんにご紹介したいと思います。
(わが子をどうほめ、どう叱り、どう導くか。その三つの秘訣)
愛情をもって叱るのがポイント。
1分間で叱る法の前半
◎その場をとらえて、ただちに叱る。
◎子どものやったことを具体的に告げる。
◎子どものやったことについてどう感じているかを、はっきりした、とり違えようのない言葉で子どもに伝える。
◎私の気持ちを子どもに感じさせるため、わずか数秒間、しかし長く思える不愉快な沈黙の時間を置く。
1分間で叱る法の後半
◎ゆっくり息をはき、気持ちを静めてから、子どもに対して、やった行為自体が良くないのであって、子ども自身のことは良い子だと思っている、ということを知らせてやる。
◎子どもに{おまえのことが大好きだ。たいせつに思っている}といって、子どもに触れたり抱きしめる。叱り終わったら、それですべて終わりにする。そのことは二度とむし返さない。(クドクドいつまでも言わない。)
◎その日、時間を置いてから、子どものほうから言いたいことがあったら何でも聞いてやる。
◎子どもが何か良いことをしているところを見逃さない。
◎何が良かったかを具体的に話してやる。そのことでどんなに私の気持ちが良くなったか、なぜそのことで気持ち良く感じるのかを、子どもにいう。
◎数秒間、話すのをやめる。この沈黙によって、子どもたちにも気持ちの良さを感じとらせる。
◎大好きだ、大事に思っている、ということを子どもたちにいう。
◎ほめ終わったら抱きしめてやる。
少なくとも、軽く子どもに触れるぐらいはして、心にかけていることを知らせてやる。
◎ほめ方は短くやさしく、いい終わったら、それでおしまい。
◎一人ひとりが、一枚の紙に250字程度で目標を書きつける。読み直すのに一分間ぐらいしか時間がかからない。(箇条書きでもよい。)
◎目標は具体的なものにする。一人ひとりが自分はどうあってほしいか、その期限も示す。
{私は・・・を達成する。私は・・・をしている。それを・・・までに実現する}
◎目標を何度も何度も読み返し、それが心の習慣になり、一つの思考法にまでなるようにする。
◎ときおり一分間を割いて、自分の目標を見つめ、自分の行動を振り返ってみる。また、行動が目標と合致しているかどうかを調べる。
◎子どもにも同じことをするように奨励する。
◎一週間(あるいは一ヶ月)に一回、家族全員で、目標とその進み具合をチエックして楽しむ。
(◎目標を紙に書き、貼り、毎日見ることが大事。)
親として子にもたせたい二つの大事なもの。それは、自らを尊ぶ心と律する気持ち。
自分自身で勝つ体験をすること、それが子どもには必要だ。自分は勝利者だと信じるために。(成功体験が自信をつける。)
三つの秘訣は親と子のコミュニケーションでもある。
子どもたちの顔を一人ひとり、一日の、ほんのわずかな時間、心を込めて見つめてあげよう。
正しいと思うことならば、ただちにとりかかる。完全を期して手をこまねくより、そのほうがずっと大事だ。
子どもたちにとってもっとも重要な親とは、子どもたちのなかに育っていく『内なる親』なのです。
親がいるときに子どもが何をするかではない。
肝心なことは、親がいないときに子どもが何をするかである。
子どもは三つの方法で学ぶ。
一に手本
二に手本
そして三にも・・・。
子どもたちは、親が何をいうかではなく、何をするかに注意を向けている。
目標が行動を促し、結果が行動を持続させる。
頭で考えるだけでなく、実践が大事。この方法を自分の家庭で2〜3週間実際に試してみるまでは、判断を下すのを差し控えてほしい。
なかなか理想どうりにはいかないかもしれませんが、親が手本を示しながら、粘り強く期待をもって育てていくということにつきるのではないでしょうか。合掌
一つ
いかに生きるかを学べ
二つ
いかに愛するかを学べ
三つ
いかに死するかを学べ
親子の道を守るというのは、子は父母に対して五つのことをする。父母に仕え、家業の手伝いをし、家系を尊重し、遺産を守り、父母の死後はねんごろに供養することである。
是に対して、親は子に五つのことをする。悪をとどめ、善をすすめ、教育を施し、婚姻をさせ、よい時に家を相続させることである。互いにこの五つを守れば、家庭は平和であり、波風が立たない。(六方礼経)
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