『運命について』
「運」は可変、「命(めい)」は不変。好むと好まざるとにかかわらず、人が受け入れるほかない要因、例えば、性別、人種民族等、これが「命(めい)」。そして、本人の努力、出会い、別れ、これらが「運」である。
どうすれば運が開けるのか。それは、自分の内から発せられる「命」の注意信号に耳を澄まし、社会の制度との折り合いのなかで、舵取りをしていくのである。世間の常識にとらわれてはいけない。が、一方で世間の常識を無視してもいけない。どちらかに偏ることがいけないのである。自分の命を開花させる方法は人によって異なる。一人一流である。
運を支配することはできないが、運の流れを感じ、最大限利用することはできる。
『運の一般法則』
1.運は誰にでも平等にある。
2.運には上昇運と下降運がある。
3.運の流れには人間が支配できない「大きな流れ」と努力で変えられる「小さな流れ」がある。
4.運は有限である。
5.成人以降の大きな上昇運は、人生に2〜3回で、誰にでも平等に来る。
つまり、運に関しては、誰もがほぼ同じ条件であり、幸運な人生と不運な人生があるのは、運の使い方に上手下手があるからである。
人間の運勢には上り坂と落ち目の時期がある。一番大事な事、優先順位の高いものを、上昇運の時にやる。下降運の時は、優先順位の低いものをやる。大事なものを確実にとり、大事でないものは捨てる。(すべてを成功させようと思うと失敗する。)
運が悪いように見える人は、上昇運の時に優先順位の低いことを成功させ、下降運のときに優先順位の高いことをやって失敗している。
大事なことは、ウタわないこと。つまり、ぺらぺらと人に自慢をしてはならないということだ。また、威張るとツキが逃げる。力のある人は自分から威張ることはない。
否定的な言葉をはかない。人の悪口、批判を言うと、運を悪くする。否定的な言葉をはくとそれだけで心に壁ができてしまう。いい運気を遮断してしまうのである。逆にポジティブな言葉をはく人には、人の気が入ってくるから愛される。
吉田兼好『徒然草』より。
「双六(すごろく)の上手といいし人に、その行を問い侍りしかば、『勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり。』」
運の勢いのある時は「勝つという確信」でよい。勢いのない時は、「負けまいとする意志」を持続することが大事になってくる。
「勝つ」というイメージを自分に植え付けるイメージトレーニングが効果的である。運を引き寄せられる。
私達は満ち足りていると頑張らない。そして残念ながら、頑張らない人には運は訪れない。悩みは天才が仕事をするために欠くべからざる条件である。運を引き寄せるためには、現状に満足しないことだ。常に前へ。常に先へ。
運のいい人に乗ろう。自分の周囲にいる人の中で、なるべく運のいい人と付き合うようにしたほうがよい。人と交際すると自分が影響を受ける危険性は非常に大きいから、親しい交際をする場合は用心しなければならない。煤けた人と交際するものは、自分も煤けて黒くなることを十分留意しなければならない。
ツキのない人は不平、不満、批判、愚痴が多く、常に他人のせいにし、暗い。そんな人のアドバイスを真に受けてはいけない。こんな人の周りからは、運が羽根をつけて逃げていく。また、よく嘘をついたり、人と人をけんかさせて喜んだりする人も同様である。
世の中には、いつも文句の種を探している「人間の形をした自動機械」がいる。こういう人には少しも喜びがない。自分に弱さがあり、心の中が欲求不満で一杯なので、他者を攻撃し、精神のバランスを保とうとするのである。できるだけ関わり合いを避けることである。付き合いすぎると、あなたの運まで悪くなる。
大事なことはツキのある人とつきあい、ない人とのつきあいを避けること。次に、その人の最も重要な点、長所をみてつき合うことである。
人を好きになることで運は開ける。愛されている人は、まず先に愛している人である。人はまず愛し、そのあとで愛される。愛されていない人は、まず愛していない人なのである。愛するというのは、自分の心を開くことである。まず、愛する。好意をもつ。そして控えめでもいいから表現する。運はそこから開けていく。
ほめて運のロスを減らす。女が男(夫)を操縦するいちばんよい方法は、「ホメてホメてホメまくる」ことだという。そして、「あなたと結婚してよかった。」ということだそうだ。
猛獣には、鞭のかわりに肉を。人間には批判のかわりに称賛を。この方法で運のロスを最小限にして道を開くことができる。(続く)
よわねをはくな
くよくよするな
なきごというな
うしろをむくな
ひとつをねがい
ひとつをしとげ
はなをさかせ
よいみをむすべ
すずめはすずめ
やなぎはやなぎ
まつにまつかぜ
ばらにばらのか
執着があれば、それに酔わされて、ものの姿をよく見ることができない。執着を離れると、ものの姿をよく知ることができる。だから、執着を離れた心に、ものはかえって生きてくる。
悲しみがあれば喜びがあり、喜びがあれば悲しみがある。悲しみも喜びも超え、善も悪も超え、はじめてとらわれがなくなる。
過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。今日すべきことを明日に延ばさず、確かにしていくことこそ、よい一日を生きる道である。(法句経)
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