今回、自己啓発のために内観を受けるにあたり、事前に内観について書かれている本を読んでおこうかと思いましたが、今回は何もせずに受けてみることにしました。何もわからないので、言われるままに、まず母親から調べてみました。年代順に、お世話になった事、して返した事、ご迷惑かけた事を調べてみても、単純な答しか出てきません。
少し不安になってきました。こんな事の繰り返しで内観になるの?これでは何にもならないと思うけど・・・・。父に対する自分を調べてみても、それ程変わらない。自分は年令が高いので、他の内観受講者の倍の時間が必要となるが、大丈夫なのかなと不安が先に出かかったのだが、この時、「自分は自分、他人の事は一切関係ない。」ともう一人の自分が答えていました。
二回目の母親に対する自分を調べ始めると、一回目とは違って、思いが一段深まっている事に気付きました。そして一回目と同じ間隔で調べていきました。最終の区切り47才から現在までを調べ始めました。母からお世話になった事、本当に家族全員が母からそれぞれ大変お世話になっている事に気付き、泣けてきました。
何もしてもらってないと思っていたけれど、こんなに沢山のことをしていただいている事に気付きました。そして、その次に、母へのご迷惑はと思った時、母は時々お酒を飲みすぎて転んで怪我をし、病院に連れていったりして大変だと思った時。いや母は、こんな姿をして我々に教えていたのだと、一瞬にして母のした事が理解できました。
それは、母は我々に対する不満(何もしてくれない、食事が作ってもらえない。)が溜まると酒を飲み過ぎて倒れたりする。これはこの母の姿を通して、人から受ける(貰う)ばかりでは駄目だよ。あなた達はまわりの人に思いやりある行為を示さなくてはなりませんよ。今後はまわりの人々(お客様、社員さん達)に対して思い遣りの心で接してゆくんですよ。それを伝えたかったんだと思えてきました。
また、父に対しての31才から35才を思い返していました。父が肝臓ガンで亡くなる姿を思い出している時に、父の人生は何だったんだろうかと父の一生を振り返りました。
父は貧乏のどん底から今の生活まで、我々子供の繁栄のために自分の生命を捧げていただけで、決して自分の栄誉や欲のためではなかったと気付かせていただいた時、そうだ、自分は我の塊だった。自分の為にしか動いていなかったじゃないか。父は、子孫繁栄の為に生命を捧げる人生にしなさいと、私に説かれているように思えました。
妻に対する内観で決意した事は、仕事を家庭に一切持ち込まない事。借金返済一本槍でなく、海外旅行をしながら借金も返済し、家族との語らいの時間を大切にする事です。
以上の内観で次の二点についても決意とします。
1.子孫繁栄(事業繁栄)の為に自分の生命を捧げる事が、人間の使命である事を自分が実践し、次の代に伝えてゆきます。
2.まわりの人々に対して(お客様、社員さん、家族)思い遣りある態度で接してゆく「ギブの精神」を家訓として伝えていきます。
この内観で自分の方向性が見えてきました。今後の人生を世の為人の為に生命を賭けて生活していきます。この内観に行かして下さった社員さん、そして妻に感謝申し上げます。内観でのお食事は最高でした。ありがとうございました。(終)
人は、はからいから、全てのものに執着する。富に執着し、財に執着し、名に執着し、命に執着する。有無、善悪、正邪、すべてのものにとらわれて迷いを重ね、苦しみと悩みとを招く。(パーリ、蛇喩経)
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