内観研修を始める前までは、普段の日常の生活を自分の思うように過ごしてきた自分があったように思われました。しかし、いざ内観研修を終えてみると、自分自身いかに多くの人に迷惑をかけ、または助けられ支えられて、ここまで成長して来れたんだなと、改めて考え直されました。
内観研修中、様々な人に対しての自分というものを調べてきましたが、やはりその中でも、両親にお世話になった事、また、迷惑をかけた事が一番大きかったように思われました。
今この世に自分が存在しているのも両親のお蔭であり、私自身の人生の半分以上を一番身近で過ごしてきて数え切れない程のお世話、教育をしてもらい、また、数え切れない程の迷惑をかけていたという事を、内観研修中に認識させられたように思います。
また、自分は働いている職場でも、上司の方々に大変お世話になったり、たくさんの迷惑をかけながら、頑張れている自分があるんだなと実感しました。
内観を通しても、一週間の間、面接をしていただいた僧侶の方々、毎日朝昼夜と食事を作って頂いた食事係の方々などこのような人達のおかげで無事に内観研修を終える事ができたのも事実であります。
また、内観から視点を変えても、お寺での規則正しい生活、食べ物を食べられるということの幸せさなどをも教えてもらえたように思います。
この内観研修で一番理解できた事は、人間は一人では生きていけない、周囲の人々に助けられ、助け合いながら生きているんだという事でした。
今後は、もう一度自分の原点に戻ってみて、自分の一番悪い所でもある、自己中心的な考えを自分自身に問いただし、改めていこうと考えております。
ほかには今後自分の夢というものを実現させたいと考えております。しかし、その夢を叶えるためには、自分の努力も必要ですし、もちろん周囲の人達の助けというものも必要になってくると思います。その時は自分の立場をしっかりとわきまえて行動し、物事を謙虚な姿勢で受け止めていこうと考えている次第であります。
自分の今後の方向性として夢を実現させること、己の性格を直すことのほかに、両親や祖父祖母など、一番自分を面倒みてくれた人達に対して、自分にできる限りの恩返し(今まで自分がしてやれなかった事)をしていきたいと思っています。また自分に対して厳しく見つめ直し、精神的な面、また物事の考え方を成長させようと努力していきます。
今日この内観研修を終えてみて、自分が生きてきた二十五年間の中で、一番己を知れたように思います。
またいつこのような体験をできるかはわかりませんが、機会があればまた是非この蓮華院誕生寺に足を運びたいと思います。
この内観研修という経験は近い将来、仕事や私生活で必ず何かの役に立つと信じています。改めてこのような経験の場を与えて頂いた皆様に感謝致します。ありがとうございました。(終)
仏の衣を着るとは、柔和であって忍ぶ心を持つことである。仏の座に坐るとは、すべてのものを空と見て、執着を持たないことである。仏の室に入るとは、すべての人に対して大慈悲の心を抱くことである。(法華経)
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