今回は、今年2月発行の『斎藤一人の「世の中はこう変わる!」』(小俣貫太著、東洋経済新報社)より、累計納税額日本一の斎藤一人さんの先を読む目、判断の仕方を紹介させて頂きます。
「モノ不足」から「モノ余り」の時代へ。いずれこのデフレが終り、昔のような栄光が日本に戻ってくることはない。従来の経済理論は通用しない。今の日本はデフレだけどお金はある。現在のデフレの本当の原因は世界がモノ余りの時代に向かっているからだ。これからは大きな戦争はない。だからモノ余りになる。物の値段は下がり続ける。生産過剰は続き、中国が世界の工場になる。
デフレは100年続く。人件費の安い国がある限り、デフレ傾向は継続していき、世界同一賃金になるまで終わらない。だから100年は続くだろう。
これからは本格的な人余りの時代になる。これからの日本では頭脳労働の時代になり、実力が評価される時代になる。
全体的に見ると土地はもっと下がる。一部の一等地を除いて、地価は相当に安いものになる。だから、家は買うより借りるほうが得な時代になる。
株高になっても、昔のような景気回復はない。日本には景気回復を妨げる2つの大きな要因がある。ひとつは、お金を回らなくしているシステムで、儲かってもモノを買うのに使わせないという政策をやっている。もうひとつは、日本では社長になりたがらないような政策を行っているので、新企業が増えないし育たない。失敗すれば全財産を失い、非常に再出発しにくいなど、重圧や不利な面が多い。
「本物の時代」から「本当の時代」へ。ラベルではなく、実力だけが通用する社会になる。流通は外資が入り戦国時代だが、銀行はまだまだ、ぬるま湯である。
大きい会社より小さい会社の時代。これからの時代、大きいだけのところはダメになる。商いと屏風は広げすぎると倒れる。顧客満足のために、これからの経営はあらゆる面でスピードが要求される。
競争に巻き込まれず、勝つためには、『数値化できないもの』をお店や商品につける。例えば、「笑顔を絶やさない」「占いに詳しくなってお客さんを見てあげる」「お客さんに一言、愛のある言葉をしゃべる」「葉書や手紙を書く」等々。
従業員が真に喜ぶことは何か、それを考える。褒める事が必要な人もいれば、厳しくするのが必要な人もいる。目の前の人に必要なことをやる。それがトップ絶対の組織を作っていく。人は感情で動く。精神論でなく、お客も従業員も、具体的に喜ばせれば結果はついてくる。
これからは実力主義の時代。同業の中で一歩だけ上を行けば勝てる。まず、同業の勉強をしっかりやって、余力があったら、他業種の流行っているところを勉強する。自分の仕事に何が必要か考えて、理にあったものを勉強していけば生き残れる。
急激な変革はなく、日本はだらだらとこのまま行くだろう。日本には、今お金があるから、それを使い果たすまでは、このままだらだらと続く。経済音痴の政治家の手に負えなくなった頃、つまり、30年くらいたって初めて少しずつ経済が変わるだろう。
日本の政治家は経済観念がない。(本当に経済観念の発達している人は、政治家にならない。)経済観念のない人が政治を行うため、経済政策は間違ったものを続けていく。国や地方の財政は悪化を続け、借金が膨らんでいく。
日本の税制は、個人の場合でも企業の場合でも、稼げる能力のあるものほど、その労働意欲を失ってしまうような仕組みになっている。
子供を預からない保育園(4時までしか預かってくれない保育園がある)や、健康な人しか行けない病院(いつも患者が何時間も順番を待っている。夏や冬だと老人や病人は、かえって病気を悪化させてしまう。診察はほんの数分。医療ミス)など、役人や政治家は現実とのズレに気付かないで、根本的なことを変えようとしない。
国に期待しないで商人が頑張る必要がある。国が気付くのを待っていたら、干上がってしまう。
時代や歴史は人がつくるのではない。時代の流れを決めているのは、モノの出現ではなく、その時代の人たちが何を好むかということにより決まる。時代をつくったように見える人というのは、その時々の人が好みそうなモノを、誰よりも先につくっているだけ。時代の流れを変えられないという事を知っていて、時代の流れを的確にあてる人が本当に頭のいい人である。
テレビは国民の心を映す怪物である。テレビが悪いのではない。視聴者が見たいものを映しているだけなのだ。テレビには不安なことを映したがる傾向がある。時代を的確に見るには、テレビによって動いてしまう人々の心を見極め、しかも、自分はテレビという怪物に惑わされない目を持つ事が必要。
これからは大きな流行はなくなる。顧客の要求は個別化していくので、流行は小規模化し、また、短期化する。
日本は、人の命よりも制度が大事な国。今の日本は、被害者より、加害者の立場を守っているおかしな状態だから、犯罪は増えつづける。もっとひどくなって、初めて治安強化の政策を訴える政治家がでてくる。また、治安が悪くなると、その国からお金も逃げていく。治安の良さはお金を集める資源でもある。どうしようもないほど治安が悪化した頃、犯罪を減少させる方向へ政策が転換されるだろう。
これからは、お年寄りがものすごく増えるが、多いものは大切にされない。若い世代に高齢者の年金負担を期待するのは無理。厳しいようだが、少子高齢化時代は、老人も楽しく働く時代であり、それが解決策である。(終)
この信のあるものは、耳に聞こえるどんな声でも、仏の教えとして味わい、喜ぶ智慧が得られ、どんなできごとでも、すべてみな因と縁によって現われたものであることを知 って、すなおにこれを受け入れる智慧が得られる。
かりそめのたわごとにすぎないこの世のできごとの中にも、永久に変わらないまことのあることを知って、栄枯盛衰の変わりにも、驚かず悲しまない智慧が得られる。(華厳経)
*あなたも メールマガジン「幸福ニュース」を購読しませんか。費用は、無料です。 下記に登録するだけで、E-MAILで毎月3回自動配信されます。 メールマガジン登録 メールマガジン解除
|
|