今回、初の内観でした。内観の順序は、母、父、母、元主人、弟の順で行いました。一回目の母の時は、漠然とした事しか浮かばず、ただ、して頂いた事の多さと、お返ししてない事の少なさに反省し、悲しくなるばかりでした。
心が重いまま、父について調べると、また、びっくりするくらい、して頂きっぱなしで、「私は何をやってきたんだろう?」と思いました。
父の内観の時、私が幼い時にトラウマになっていると思っていたものが、私が自分で過去を作り変えていたと気付いてからは、だんだん内観の要領を得て、調べてゆけるようになりました。
それから、また母について調べると、一回目には思い出されなかったことが幾つも出てきて、新たな感謝の思いが湧きました。不思議と二回目は心が重いというよりは、母の愛で温かい幸せな気持ちでした。
私は「人に思っていることをはっきり言えない。」というところがあり、それは両親が厳しく、常に抑えてきたからこうなったと思っていました。ところが、母に対する小学一年の私の中で、まだ両親から躾を受ける前から、物を言うのが苦手な性分というのがわかり、それが分かった時、「持って生まれた性格なんだから、それで良いし、それが分かった上で行動してゆけばよいじゃないか。」とすごく楽になりました。
こんな感じで母と28才の私まで調べて来ました。28才の私では、初めはお互いが共依存で、私がしてもらい、母はしてあげる・・・・この関係が強すぎて、離婚や様々なことが起こった。」と思っていました。
しかし、よく調べてゆくと、母の思い、愛、行動は、常に同じで、私のことを心から思いやってのことであるのに対し、私は、自分のその時々の都合で、ある時は母を頼りにし、ある時は母を重荷にし、ただ私の我の強さ、依存心の強さが引き起こしているだけということに気付きました。
母に対して、本当に申し訳なくなり、また改めて愛情の深さに感謝しました。こんなにお世話になっているのに、本当にお返ししていないことと言ったら。親には「してもらって当たり前」というすごい我が有ることに気付かされ、本当に恥ずかしくなりました。 こんな心持でいる限り、私は今の仕事で自立することは出来ない。まずは家族内での私の義務を果たし、お返ししなければと思いました。
この決心で心が少し軽くなり、次に離婚した主人との五年間について調べました。離婚の原因は主人の借金と浮気が原因と決め付けていましたが、調べていくうちに、私の気持ちが大きく夫婦間をゆがませていったのだと気付きました。
また、「主人との結婚生活=辛かった」という思いを持っていたのですが、これも調べてゆくと、沢山の楽しかった思いがどんどん出てきて、「また、過去を塗り替えたな。」と気付くことが出来ました。
五年間を調べ終えたら、「主人との結婚生活=楽しかったな」に変わり、やっと「スッキリ終わった!」という気持ちになり、私の新しい人生のスタートがきれると思いました。
内観をして感じたのは、人は幸せはすっと流し、不幸には印をつけ、記憶の中で何倍にも膨らます、ということでした。本当にこうやって、トラウマを心が作り出していたんだなと実感しました。
主人の次に弟を調べたのですが、弟の時は、弟の事とプラス・アルファーで、その時理解できなかったことが納得いったり、ようやく意味が分かったりして、弟から教えられた気分でした。
こうやって六日間の内観を終えたのですが、今の気持ちは、前より穏かで、心地よい感じです。また、何かで不安になったら、まずは内観し、心を知ることから始めたいと思います。本当に有難うございました。
人々は仏性はあっても、貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさのために覆われ、業と報いとに縛られて、それぞれ迷いの境遇を受けるのである。しかし、仏性は実際には失われても破壊されてもおらず、迷いを取り除けば再び見出されるものである。(大般涅槃経)
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